- WR2339 危うく「大陸封鎖」を免れたスイス国民 −さる11月26日、スイス国民は53.4%:46.6%の極小差で10億ユーロの「欧州連帯基金」出資に関する国民投票を可決した。日本はもちろん、欧州他国でも、これについては、ほとんど報道されていないが、実はこの投票は、スイス国民にとって、1992年の EEA(EU の経済部分のみを表す、欧州経済領域)参加に関する投票と同等以上の意味を持っていたのである。(2006/12/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2333 ダボス会議世界各国競争力ランキングトップに躍り出たスイス経済の繁栄は実か虚か? −ダボス会議主催者であるWEF はIMD とともに毎年一回好評の世界各国競争力ランキング報告書で知られるが、九月末の今年度報告書によると、スイスが米国と北欧勢を凌いでトップに躍り出たとの発表あり、普通なら歓喜するところであろうが、そこは日頃冷静なスイス国民はむしろ一様に“ホンマかいな・・?”と むしろ複雑な表情である。(2006/10/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2307 好景気のスイス −夏休みを間近に控え、スイスのマスコミは昨今のスイス景気が空前の活況を呈していることについて囃し立てており、いまや、スイスは欧州の牽引力とさえ成りつつある、というかなり大げさな論評も見られる。(2006/7/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2291 トレーデイングのメッカ、ジュネーヴ −原油価格設定に関し国際的に影響力を持つ場としては、ロンドン、ヒューストン、シンガポールが挙げられるが、ジュネーヴがこれ等に匹敵する存在であることは、あまり知られていない。一説によると、世界の石油売上の過半数はジュネーブを経由しているとさえいわれる。何故ジュネーヴなのか?(2006/5/29)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2283 スイス国鉄(CFF/SBB)、ETCS (European Train Control System)の実施を発表 −今般、CFF は欧州諸国の先端をきって ETCS (European Train Control System、つまりEU が2015年を目標に鉄道網全域に亘って実施を予定している制御システム)を07年末を目標に実施すると発表した。(2006/5/8)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2281 ドイツ・ハノーバーCeBITフェアレポート −昨年に引き続きデジタルリビングと題して4つテーマ、“TV&Entertainment”(HDTVを中心とするテーマ)、“PC&Games”(ワールド・サイバーゲーム)、“Communication&Infrastructure”(インターネット及びTVコンテンツののモバイル化)、“Mobile”(ナビゲーションシステム)を中心に展示があった。(2006/4/26)
神吉直幸
- WR2268 スイスのEU参入はあるか −日本のみならず、スイス以外の国々からの来訪者から受ける1番多い質問は「何故スイスはEUに入っていないのですか」または「何時入るのですか」という問いであろう。(2006/3/27)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2232 ポルタ・アルピナ計画 −日頃、保守的で通っているスイスに、この度、現在建設中の世界最長57キロのゴッタードトンネルに関連した、奇想天外とも言える大計画がぶちあがった。(2005/12/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2196 スイスの運命を左右する国民投票結果 −1992年のEEA (欧州経済領域)参入(拒否)、そして、昨年六月のEUとのバイラテラル協定批准および本年六月のSCHENGEN/DUBLIN協約(人の移動の自由と難民管理に関する取決め)の批准などと並んで、否、ある意味ではそれ以上にスイスの将来を左右するといっても過言ではない‘EU 新規参入諸国の自由通過の承認“を巡るスイスの運命を左右する国民投票がこの週末9月25,26日に行われた。(2005/9/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2189 つくばエクスプレス疾走す −この8月24日に開通した東京・筑波間の「つくばエキスプレス」に開通前試乗の機会がありましたので、参加致しました。それが、本邦最後と思われる、新線の郊外電車であると言うのも、ひとつの時代を記念することなのかもしれません。概算で事業費一兆円弱の一大プロジェクトです。(2005/9/6)
いばらき大使(元国土庁審議官):仲津真治
- WR2147 夏期休暇返上のスイス政局(スイスとEUの関係が十年前に逆戻り?) −フランス・オランダ両国民による欧州憲法拒否は、予想を遥かに上回る大混乱をEU全体にもたらすに到った。従来の独仏主導型の中央集権的体制は完全に崩れ去り、今やリーダーシップは従来一貫して、どちらかといえばアウトサイダーであった英国および新規参入諸国に移管されつつある。20日のルクセンブルグでの閣僚会議では、次期五ヶ年長期予算の取決めを巡って、さらに徹底的な亀裂が生じ、現在のEUはバベルの塔そのものの観を呈している。そのような状況下、EUとの関係を巡り、スイス国民の心も揺れている。(2005/6/27)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2132 欧州を震撼させた‘NON!’と’NEE!’(欧州憲法条約の是非を問うフランス・オランダの国民投票結果の意味するもの) −去る5月29日および6月2日、フランス・オランダ両国民は欧州憲法に関する国民投票で、それぞれ拒否票数56および55%という明確なメッセージを両国およびEU首脳に送った。これはまさに1950年、欧州共同体が発足して50年余来、最大のハプニングと言っても過言ではなかろう。さて、今般のハプニングで、勝者と敗者が明確に明暗を分けた。欧州全域から見ると、勝者はもちろん英国、敗者は仏独枢軸、そして門外漢ながらほくそ笑んだのがロシアと米国である。(2005/6/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2108 LUFTHANSAの新生スイス航空SWISS吸収合併の意味するところ −三月末、かって世界で最も優れた航空会社といわれたSWISSAIR破綻という、スイス歴史上最大の汚点ともいうべきハプニングの後に設立された新会社SWISSがLUFTHANSAの軍門に下るニュースが正式発表された。その意味するところは?(2005/4/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2098 躍進するバーゼルのバイオクラスタ −多少、スイスの産業について面識のある人なら誰でも、スイスのバーゼルというと、かっての、いわゆる御三家、つまりチバ・サンド・ローシュという欧州、否、世界でも最大手レベルの医薬・化学品の大手の拠点のある化学都市であることを想い起こすであろう。この御三家においても、スイスのリストラの嵐は真っ向から吹きつけ、一時はバーゼルの繁栄は過去の夢と化したのかと、沈滞モードに陥ったのであるが、今や、世界でも有数のバイオクラスタとして、見事にリバイバルを実現しつつある。(2005/4/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2090 サハラに散った雪の花 −唯我独尊の
米国は、油の確保ばかりではなく、農業分野でも幾多の国を相手に大いなる戦
果を上げている。ここでは、銃弾を使わず、生血を流さず、きわめて静かに、
しかし傲慢に、そして着実に進行している強襲国家による世界の農業分野への
破壊作戦の成功の一端を、アフリカの綿花とアメリカの戦果との白々しい関係
に限って眺めてみた。(2005/3/30)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR2088 本格化するスイスの価格破壊 −最近のUBS による世界71都市の物価および購買力比較ランクで、相変わらずスイスの主要都市が最上位に名を連ねている。ここに来て、ともすれば、保守優勢の連邦政府の各種改革案にひたすら反対を唱えるだけで、一向に国民を納得させる代案を出さない、と批判の的になりがちだった社会党からの‘価格破壊’大攻勢を唱えるめずらしい動きが注目された。(2005/3/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2084 秒読み態勢に入った新生スイス航空のドイツ航空による吸収合併 −最近のスイスマスコミがまた、新生SWISS(スイス航空)の行方について紙上を賑わしている。 周知の通り、SWISSは、かって世界で最も優れた航空会社といわれたSWISSAIR破綻という、スイス歴史上最大の汚点ともいうべきハプニングの後に設立された新会社である。(2005/3/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2061 スイスの低迷脱却のノウハウは?〜2 −スイス連邦政府経済省(SECO)の局長が先日、ベルン地方紙に、‘このままスイスがもたもたし続けると、25年後は西欧最貧国に転落する‘とぶちあげて、大騒ぎが巻き起こった。同氏は批判などものともせず、‘SECOの役割は充分余裕を持って国民に自覚を持ってもらい、停滞状態の各種改革を大々的に断行する意欲を湧き起こすことにある‘と応酬した。(2005/2/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2060 スイスの低迷脱却のノウハウは?〜1 −スイスの問題は、最近、この国が、かって、マッカーサー元帥が‘日本は東洋のスイスたれ’(実際に彼がどの程度のスイスについての知識を持っていたかは別問題だが)とのたもうた‘欧州の例外’的存在ではなくなっており、特に行政面で‘きしみ’が目立っている点にある。(2005/2/8)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2044 スイスでスーパーの‘価格破壊’始まる −スイスが、欧州で、ということは、すなわち、世界で一番物価の高い国に属するという事実は、当地を訪れた観光客の共通した印象であろう。しかしながら、この分野において、スイスの消費者が喜びそうな大変革がここ数ヶ月で具体化しつつある。(2005/1/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2036 2005年は冷戦再開の年となるのか −ブッシュ再選、そして、予想通り、唯一の穏健派パウエル国防長官が辞任し、あれほど問題をかもしだしたネオコンの権化ラムスフェルドの留任が発表されるに至って、米国の輪郭がはっきりしだした。つまりそれは、新体制というか、新時代、つまり、21世紀の冷戦の到来である。ただし、“冷戦”といっても、それはかっての米ソの対立という、二極的なものとはまったく違う次元の話となろう。(2005/1/1)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2035 ウクライナ、そして北朝鮮〜2 −北朝鮮で、ウクライナのような変化が起きにくいと考えられるわけは何でしょう。幾つかの理由があると思われます、、、。(2004/12/28)
いばらき大使(元国土庁審議官):仲津真治
- WR2034 ウクライナ、そして北朝鮮〜1 −各種報道でよく知られていますように、旧ソ連を構成した、ロシア連邦に次ぐ大国、ウクライナに大きな変化が起きつつ
あります。今回は、そのことを象徴的な事実に焦点をあてて記すとともに、私どもの隣国、北朝鮮との連関に触れたいと思います。(2004/12/27)
いばらき大使(元国土庁審議官):仲津真治
- WR2026 WWWのふるさとCERNが創立50周年(その2) −WWW(World Wide Web)は英国人学者テイム・バーナーズ・リー氏他数名のチームが膨大なCERNのデータ管理を、如何にして有効に国境を越えて管理すべきかと頭を捻った挙句、機構内の相互連絡・管理手段として完成したもので、本人もまさか以後、これがインターネットという新しい世界を構築する通信媒体の基礎になろうとは考えもしなかったであろう。CERNといえば WWWというくらい有名になった。かくして、ひょっとすると、さらに、途方もないビジネスチャンスがジュネーブ郊外の地底に眠っているのかも知れない。(2004/12/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2025 WWWのふるさとCERNが創立50周年(その1) −インターネットの起源ともいえるドキュメントシステム:WWWの発明元としても有名なCERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)がダイス・スイス大統領はもちろんのこと、シラク仏大統領、J.カルロス・スペイン国王など、列国代表の首脳部参加のもとに、大々的な創立50周年式典を開催した。さて、それでは一体、このCERNとは、何をしている所なのか?(2004/12/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR2020 アフリカの傭兵たちと油 −北アフリカ・リビアのカダフィ大佐と国際社会との和解も済み、米国の石油会社はリビアへも大手を振って石油汲みに出かけられる環境が整った。これからはますますアフリカ大陸の原油が期待される時代となる。西アフリカの産油地帯の現況と、そこにうごめく傭兵たちの姿を眺めなおしてみた。(2004/12/6)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR2008 ギニアに残る奴隷の記憶 −ギニアにも、奴隷を収容し積み出した拠点が今でも残されています。現在の首都コナクリから、海岸線に沿って北東方向へ150キロほど行ったところにあるボファという町に、その古い建物はあります。ゴレ島、エルミナ城のようには整備されていないものの、人間が人間を喰い潰した時代の歴史資料に触れることはできる状態になっています。(2004/11/17)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR2001 超低価格車LOGANは欧州自動車市場に革命を起こすか −フランスの大手自動車メーカー、ルノーは、今般、日産技術陣の全面協力の下に、かってルーマニアの‘国民車’DACHA を製造していたPITESTI工場で、小売価格5千ユーロという超低価格帯の乗用車の生産を開始し、西欧市場に殴り込みをかける。(2004/11/8)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1997 代替エネルギーの現状と将来 −原油高が持続する傾向が強い昨今、欧州においては、EUエネルギー担当相デパラシオがいうように、「5年前なら、誰も考えなかったような事態」が、今まさに、到来しようとしている。(2004/11/1)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1987 スイス・ハイテク情報1 −半真空状態にある地下のチューブ状トンネルの中で実現する磁気浮上磁気推進新交通システム・世界で初めて100%解読不能を保証するといわれる量子力学を利用した情報のコード化システム・世界でもユニークな情報網経由の画像圧縮・伝達システムメーカーとして知られるWISIOWAVE社が同社のカメラをニューヨーク市当局と同市地下鉄用に25,000ユニット据え付ける契約(2004/10/18)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1984 ここ数年で大きく変わったアフリカ・ギニアの通信事情 −今回は日本の伊豆山中からのレポートですが、アフリカ・ギニアの空気を遠くへ置き去りにしたまま、日本の秋にゆったりと溶け込み怠けていられるのも、実はギニアとの通信事情がかなりよくなってきたおかげです。(2004/10/13)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1983 好調のスイス経済 夏の陣 −この半年、スイス経済は四年ぶりの好景気に恵まれた。昨年比で、通関統計ベースの輸出増は10.2%、他方、輸入も6%増を記録。特に中国(28.2%)およびロシア(16.7%)向けが増えている。実質の伸びは輸出が7%増、輸入が6%増、経常収支は55億フランの黒字で、名目成長率昨年比で10.2%増となっている。(2004/10/12)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1954 ジュネーブの住民に久方の朗報 −ジュネーブ市当局は、1912年、仏サボア州と結んだ両国の交通手段開発に関する協約を、実に90年ぶり、2002年に更新し、この度、やっとのことで連邦政府の援助金5.5億フランを確保した。その結果、悲願のCEVA、正確にはCornavin-Eaux Vives-Annemasse を結ぶ‘越境鉄道路線’建設のメドが立ち、7月2日から二ヶ月間、地域住民の認証手続きにかけられることになった。(2004/8/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1949 新スイス事情(一般編)〜3
−郵便、郵貯、簡保3事業の分社化という民営化案が現在、小泉・竹中ラインで論議されているようだが、スイス郵政公社の現状は、種々の意味で日本の参考になるのではないかと思われる。(2004/8/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1945 金と鉄の関係 −鉄の道具がなければ、村人が西アフリカのこの地で金の採掘をすることは無理だった。西アフリカの歴史の本にしばしば特筆される特殊な身分としての鍜冶の家系は、単に鉄の道具を作る技術者というよりも、製鉄技術を受け継いでいる人々であるということに、より大きな意味があったのだと思う。鉄が、金の生産、農業生産、時には戦いの道具として、古代からこの地の人々の生活の基礎を支えてきたことが、鍜冶の家系を敬う雰囲気を醸成したのかもしれない。(2004/8/3)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1944 やっと欧州憲法は誕生したが −6月13日、空前の低投票率による欧州議会選挙のあと、EUはやっとのことで、翌週、新憲法制定についての加盟25カ国のコンセンサスを得た。それまで揉めに揉め続けて来た割には、この会議は現下の‘バベルの塔‘的EUにしては、比較的スムーズに経過したといえるだろう。その反面、目を覆うばかりに、改めてメンバー諸国間の不和がむき出しとなったのは、新EU議長の選出であった。(2004/8/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1939 スイス経済環境はドイツを上回った −スイス経済環境はドイツを上回るに到った。今や、欧州の落第生となったドイツと比較しても、格別喜ぶ筋合いではないのだが、スイス連銀総裁の発言ともなると、一応、注目には値する。事実、ドイツの状況は昨年の0.1%成長についで、本年、来年とも予想は1.1および2.1%で、EU平均1.5および2.5%を大幅に下回っている。(2004/7/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1932 イラク主権委譲の次は? −6月28日、米ブッシュ政権は予定を二日早め、イラク暫定政府への主権委譲を発表した。占領下の総督を務めたブレマーはかっての占領下に於ける日本でのマッカーサー元帥とはよもや比べようもなく、逃げるようにして、秘密裏にバクダット空港を飛び立ったのであった。さて、その次は、、、?(2004/7/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1910 新スイス事情(一般編)〜2 EUの‘風穴’と化したスイスの立場
−5月20日、つまり拡大EUが発足した5月1日から三週間後、あまり他国では報道されていないのだが、スイス政府は、EUとの関係について、まさに歴史的な一瞬を迎えた。それはEU・スイス間バイラテラル交渉第二ラウンドの締結である。(2004/6/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1905 拡大EU最新情勢分析 −5月1日、欧州諸国では、各地でメーデーのデモと並行して、新規参入10ヶ国により、総勢25カ国、人口4.55億人という拡大EUの門出を祝うため、鳴物入りでありとあらゆる記念イベントが開催され、一見、大陸全体がこの歴史的瞬間に酔ったかの如き印象を与えた。ところが、実態はというと、さもありなん、極めてこの‘夢の式典’モードとはかけ離れている。(2004/6/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1885 新スイス事情(一般編)〜1
−日頃あまり変化がないといわれるスイスも、このところ、かなりの変わりようといえるイベントが続発している。この観点から、暫くの間、特定トピックの御紹介と並行して、連載の形で、思い当たるままに、この国の最新事情に関するキーテーマを追いかけてみたい。なお、このシリーズは世相一般をいろいろな角度から見る‘一般編’と‘産業編’の二通りとする。今回は、前回の産業編第一回に続き、一般編の第一回としてスイス鉄道(CFF)・郵政(LA POSTE)の現状などについて述べる。(2004/5/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1881 有事の金を待つ世界 −金の国際価格が、継続して上がり続けています。二年前に1オンス(約31グラム)300ドル程度であったものが、4月1日には、1988年以来久しぶりに430ドルを超えました。このメールを書いている時点では、1オンス400ドルあたりを移動しています。これは有事の金ということで、世界の破滅的状況を反映しての金価格高騰と考えている米国の産金会社関係者は、ブッシュ政権の国際秩序破壊行動を足の裏あたりで感謝している傾向があります。(2004/4/27)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1880 新スイス事情(産業編)〜1:時計業界の様変わり
−日頃あまり変化がないといわれるスイスも、このところ、かなりの変わりようといえるイベントが続発している。この観点から、暫くの間、特定トピックの御紹介と並行して、連載の形で、思い当たるままに、この国の最新事情に関するキーテーマを追いかけてみたい。なお、このシリーズは世相一般をいろいろな角度から見る‘一般編’と‘産業編’の二通りとする。今回は、まず、産業編の第一回として、時計業界について述べることとする。(2004/4/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1864 欧州を襲う‘地殻変動‘〜2 −要約すると、欧州の地勢は全体的に左寄り、そして全体的に拡大EU懐疑派の後退、という状況に変化したということが言える。ただし、それは独・仏枢軸がリーダーシップを奪回したということではない。(2004/4/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1863 欧州を襲う‘地殻変動‘〜1 −このところ、欧州では、あちこちで地政的な地滑り現象が勃発している。ことの起こりはテロ事件をめぐるスペイン。このスペインのハプニングは、あっという間に、欧州の地政学的バランスを激変させてしまった、、、。(2004/4/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1835 リビア制裁解除雑感 −ここのところ、リビアに関するニュースの量が急に増えてきたように思う。 ただその多くが、プロパガンダまがいのものであるようにも思える。リビアの「大量破壊兵器破棄」に関する話題をふくらませているのも、一連の流れをもっともらしく見せるための演出であると同時に、イラク侵攻の大義とされた大量破壊兵器が存在しないことに煙幕を張るための方便であろう。舞台は整いつつあるわけだから、あとは出演者の演技力が試されているだけである。これからは、それぞれのシーンを伝えるメディアのおとぼけぶりをチェックしてみるのも興味深い。(2004/3/8)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1828 スイス金融システムの大異変〜2 −その後、スイスは国際世論の非難が高まる一方という不安モードの下、建国以来の国のシンボルであった秘密口座という制度に関する観念を根本的に改めることとなる。実際問題として、現在のスイスは、いわゆるマネーロンダリングというか、財産隠匿を目的とするヤカラには今や最も好まざる国となるに至ったのである。とはいえ、世界個人資産の35%が依然スイスにあり、この運営益はスイスのGNP の11パーセントに値するというし、また世界のオフショア資産の27%がスイスにあるといわれており、スイス人は、この制度を見放すのだろうか? というと、どっこい、話はそう簡単ではない。(2004/3/1)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1823 六本木ヒルズ:新しい知的空間の誕生〜2 −六本木ヒルズの49階にあるアカデミーヒルズに新しい考え方で作られた有料図書館−この試みが定着し成功するかどうかは、始まって一年にもなりませんから、まだ分かりません。でも、コンセプトは新しく、良く考えられ、工夫されています。(2004/2/25)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1821 スイス金融システムの大異変〜1 −昨年8月以来、大手各紙は警視庁による山口組系暴力団による組織的なヤミ金融摘発事件について報道を繰り返している。そして、その一部がチューリッヒの大手銀行、クレデイスイスの口座にあることが発覚、、、と、これだけだと特に目新しい点はないのだが、実はこの裏には、スイスのチューリッヒ州検察当局が、外務省を通じて上記関係者のスイス大手銀行口座の存在を外交ルート経由で摘発したことに端を発している点が大いに注目の的となる。つまりこれは、従来のスイス金融界では、絶対にありえなかった全くの新しい‘ハプニング’なのだが、以下、その背景を辿ることとする。(2004/2/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1814 中国のアフリカ石油外交 −国際エネルギー機関(IEA)の2003年分の推計値によれば、中国は(従来第二位だった日本を抜いて)米国に次ぐ世界第二位の石油消費国になったとされている。そのような背景下、中国は「隙間を狙う戦略」でアフリカ産油国に着々と地盤を築きつつある。(2004/2/16)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1800 夢は果てしなく −世界で初めて成層圏に気球で舞い上がった物理学者、バーゼル生まれのスイス人オーギュスト・ピカール博士の孫で神経医のベルトランは、92年、‘BREITLING ORBITER’号で前人未踏の気球による世界一周を成し遂げた。さらに彼は、昨年末、新素材開発の分野で世界的な名声を誇るローザンヌ工大(EPFL)とのタイアップにより、太陽エネルギー駆動の軽飛行機で世界を一周するとぶちあげて世をあっといわせた。(2004/2/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1793 戦後最大のスキャンダルに見舞われるイタリア −ハムの名所パルマに本拠を置くイタリア最大の食品会社パルマラット社(総売上75億ユーロ、従業員数36千人)が突然、去る12月28日、70億ユーロの欠損を出して倒産。これだけでも、規模の点で空前、といえるが、問題はその中身。この会社はカリスト・タンツイという企業家のワンマン経営であるが、彼は15日、イタリア検察に5億ユーロの脱税・資本逃避罪で逮捕されたのである、、、。(2004/1/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1791 阪神淡路大震災から九年、「自ら被災し、対策に奔走した日々」を聞く −1月17日は、あの阪神淡路大震災が起きた日です。九年前のことです。現代の大都市で初めてと言われ、おびただしい犠牲者と甚大な被害を出した、あの大災害も、その傷跡は、年月の経過と見事な再建・復興の進展によって、外観からは見えにくくなり、記憶も次第に薄れつつあると言われます。この機会に、阪神・淡路大震災を思い起こし、その大震災で自ら被災し、しかも行政の責任者の一人として、その後の対策に奔走した方から、生々しい体験談を語ってもらおうと思い立ちました。(2004/1/24)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1787 五里霧中の欧州情勢〜2 −EUの‘全会一致か多数決か’という根本問題の解決は当然ながら打開策は容易ではない。さらに委員会と議会・閣僚会議との間のバランスの問題も含まれる。各論でいうとさらに税システムの均等化・軍備システムの整備・法体系均等化・安定協約の改定、等々、メンバー国間の利害が複雑に相反する事項が山積みしており、EUという千手観音に首を乗っけるのはまさに手品に近い業といっても良かろう。(2004/1/20)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1786 アフリカに消えたボーイング727の謎〜2 −この「消えた旅客機」はニュースの舞台となるアンゴラ・ルアンダへ仕事に出される前はアメリカン航空の古参機としてアメリカ近辺を飛んでいたようです。その後、座席を取り払い、容量500ガロンの燃料タンクが10個設置されることになります。通常の燃料以外に機内に別途5000ガロン(約19キロリットル)の燃料を積むことができるようになったわけです。まさに現代の「KAMIKAZE」機を髣髴とさせる特殊仕様機への変身でした。(2004/1/19)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1785 アフリカに消えたボーイング727の謎〜1 −2003年のクリスマス、里帰りの人々を乗せてレバノンのベイルートへ向かっていたボーイング727型機が、西アフリカのベナン共和国で離陸に失敗して海岸に墜落。この事故がアフリカの空の安全管理システムのもろさを露呈するとともに、ミステリアスな疑問を再び思い出させるきっかけとなった。(2004/1/18)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1780 五里霧中の欧州情勢〜1 −新年早々(1月6日)ユーロは1999年1月発足以来、最高の対ドルレート1.28を記録した。これは本年初めからいうと二割、2000年10月ユーロ発足後の最低レート(2001年、0.80)対比だと何と五割増である。しかし、この通貨(ユーロ)はEUという、残酷な表現でいうと‘首のない千手観音’の実態を全くといってよいほど表していない。 (2004/1/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1779 六本木ヒルズに新しい知的空間が誕生〜1 −昨年登場した六本木ヒルズは凄い人気を博し、大勢の人で満ちあふれています。しかし、この喧噪とは、まるで別の静寂な世界が、この巨大ビルの中にあります。それは、その最上階に近い49階にあるアカデミーヒルズです。そこに、新しい考え方で作られた図書館があります。(2004/1/12)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1772 在スイス隠し資産の還流を策す欧州各国 −周知の通り、スイスは現在、米連邦政府およびEUの強烈なプレッシャーのもとに、その銀行秘密口座システムの大半について、全面的公開を強いられつつあるのだが、それと共に、こういった方策によって、ジュネーブの個人銀行の地下に眠っている資産をひきもどして、財政赤字を少しでも埋めようとするのが欧州諸国の魂胆である。(2004/1/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1767 スイス政局の新天地? −12月10日、スイス政界はいろいろな意味で、まさに歴史的な一瞬を経験した。それは、周辺の国からすると、まさに別世界、スイスという、全く特殊な国のイベントで、理解し難い点の集大成であったといえよう。その証拠にスイス以外のマスコミは・・・取り上げているとすれば、の話だが・・・‘極右派、スイス政局を制す’の一点張りであった。(2003/12/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1739 波乱を呼ぶか?‘ジュネーブ協約’ −オスロ協約から、ちょうど十年、今度はパレスチナのラッボ元情報相、イスラエルの対パレスチナ交渉のベテラン、ヨッシ・ベリン氏等が一体となって、2年間の歳月を費やして、全く独自の両国和解の骨子案を造りあげ、11月2日ジュネーブにおいて、‘ジュネーブ協約’の形で公表され、大々的にマスコミで報道された。この裏で主役を務めたのがスイス外務省顧問のアレクシス・ケラー教授である。(2003/11/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1734 日本国の現状(個人のパワーが大幅に不足している〜2) −チャレンジしたくてもチャレンジできない、、、。だから、ほとんどの人がいらいらしているのです。こうなってしまっているのはどうしてなのでしょうか?(2003/11/19)
新創業研究所 代表 :渡辺高哉
- WR1727 日本国の現状(個人のパワーが大幅に不足している〜1) −企業環境が大きく変化しているわりには、企業の中のサラリーマンの生活ぶり、仕事ぶりは大きく変わっていない── 、と言われがちですが、サラリーマンは、のほほんとしているのでしょうか? 「否」です。変わりたくても変われない場合がほとんどなのです。(2003/11/12)
新創業研究所 代表 :渡辺高哉
- WR1725 米国を巡る国際情勢の微妙な変化 −先般のプーチン大統領のキャンプ・デービッド訪問において、表向きはイラクの安定化について欧州勢から総スカンを喰っているブッシュが、プーチンに協力を要請し、実際には、この裏で、まさに過去の両国の関係、否それだけでなく、石油に纏わる米国と中東との関係をも根本から覆す交渉が開始されたのである。(2003/11/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1720 日本国の現状(民間経済は優れた要素を生かせていない〜2) −環境が様変わりしたにもかかわらず、日本の企業が過去の延長線上を歩みがちである。── このような状態に陥っているのは、前述した思考停止症候群が原因しているだけではありません。日本の社会が蛸壺型社会から脱出できていないために、適切な思考の結果を生かせないことも原因しています。(2003/11/5)
新創業研究所 代表 :渡辺高哉
- WR1719 開発から35年、多摩ニュータウンで感じる日本のライフサイクル(〜2)
−ニュータウンの開発はあたかも国や都の直轄事業として期待されすぎたせいか、構成する市も、それに住民も「主体的に」まちづくりにかかわってきたかというと首を傾げざるを得ない。「暮らしやすさ」の面から見た都市サービスについて民間の参入に厳しすぎる規制を敷いたので、民間サービスの水準はお粗末で、他に誇れる都市文化というものもまだ育っていない。しかしその評価を今こそ覆さなければならない。そのためにはいままで十分に活用されなかったものに注目する必要がある。(2003/11/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1718 開発から35年、多摩ニュータウンで感じる日本のライフサイクル(〜1)
−ヨハン・ホイジンガの『中世の秋』は、11世紀から14世紀頃の西洋が実は人間の一生と同様、四季にたとえられるある種のライフサイクルを持っていたことを豊富な事例を引きながら見事に活写した傑作である。バブル経済の到来直前に多摩ニュータウンに暮らして現在18年目になる私は、このマチの夏から秋への時代の移ろいを観察してきた。それは高度成長期以後の日本社会変遷の象徴的な事例ともいえる。(2003/11/3)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1713 日本国の現状(民間経済は優れた要素を生かせていない〜1) −ヒト(雇用)、モノ(設備)、カネ(借金)という三つの過剰が製造業を中心に解消されつつある。株価の上昇並びにマクロ・データがこのことを物語っている。──、ということが言われ始めました。
日本経済は長いトンネルからやっとの思いで抜け出すことができるのでしょうか? 「否」です、、、(2003/10/29)
新創業研究所 代表 :渡辺高哉
- WR1711 スイス政局、未曾有の大混乱? −先日のスイス総選挙で、スイス民衆党が最大議席数を獲得したことについて、スイスは勿論のこと、日頃スイスが話題にならない両隣の国々、特に、意識的にスイスを無視することでは‘定評’のあるフランスのマスコミ、得てしてスイスを目の敵にする英国のマスコミ−いずれも、ことスイスについて、まともな知識を持っていない−までもが、かなりの紙面を割いていたが、総合して見られる論調は、‘スイスがシンボルとしているコンセンサス政治の終末’、‘国民不安の現れ’等々、皮相的な分析が目立っていた。(2003/10/27)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1706 日本国の現状(デフレの罠にはまったまま漂流する政府〜2) −国民の健康不安が増している・北朝鮮問題は立ち往生を続けるばかりである・首相の意欲は空回りしがちである・委員会は首相指導力を補完できないままである・地方の産業が空洞化したままである (2003/10/22)
新創業研究所 代表 :渡辺高哉
- WR1704 ユーロに背を向けたスエーデン国民
−まさにそれは、予期せぬ悲劇、、、全身をふるって、ユーロ参加を謳い続けた次期首相候補であった有能なスエーデン外相リント女史の悲惨な暗殺事件で、あるいは浮動票が動くか? との淡い期待は無残に砕かれてしまった。しかも、予想以上の大差で、である。何故?(2003/10/20)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1699 日本国の現状(デフレの罠にはまったまま漂流する政府〜1) −● 日本経済の再構築が大幅に遅れている ● 有効需要創出に結びつかないセクターに巨額の資金等の経営資源の投下や滞留が放置されている ● 情報・人脈ゾーンが偏りすぎていた(2003/10/15)
新創業研究所 代表 :渡辺高哉
- WR1697 薄皮一枚で首がつながった新生スイス航空"SWISS"
−大揉めに揉めたあげく、新聞報道では、このままだと10月一杯がせいぜいとまで言われていた新生スイス航空"SWISS"の幹部は、9月24日の記者会見で、一般の予想を裏切り、英国航空を中心とするONE WORLD ALLIANCEへの所属決定を発表した。(2003/10/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1690 衰えを知らぬスイス人の‘開発機能’ −昨今、得てしてスイスでは、成長率が欧州で最低、国の社会保障システム改革の難航、パンチに欠ける経済環境の好転、、、と、あまり良いニュースは聞かれない。ただし、これは筆者の持論でもあるが、スイス人の‘開発機能’は、ゆめ衰えていない。(2003/10/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1684 リベリアへの平和維持部隊派遣のすすめ −国連安保理は9月19日、14年間にわたる内戦で、15万人以上の死者、200万人以上の国外難民・国内避難民が出たといわれる西アフリカ・リベリア(人口330万人)の和平を確立するため、平和維持部隊(UNMIL)として1万6000人を派遣する決議案を採択した。日本は、イラクへではなく、リベリアへ平和維持部隊を派遣したらどうだろうか?(2003/9/30)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1683 大山鳴動、ノミ一匹すら出なったWTOメキシコ会議の顛末 −今般のメキシコ・カンクン市においてバカンス気分で行われたWTOの会議の経過ほど、ナンセンスなものは昨今珍しい。筆者は過去、直接・間接に仕事上の関係もあり、国際機関のどれもが無駄とは、ゆめ申す筋合いではないが、少なくともこのWTOという国際機関については、発足当時から、根本的な存在価値についての疑問を拭うことができない。(2003/9/29)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1663 「夏休み疲れ」の徴候示す欧州経済 −欧州主要国の経常赤字を見てみると、いかにユーロ圏の病原が深いものかが改めて認識させられるが、今のドイツにEUの牽引車役を引き受ける馬力は、もはや期待できない。さすれば頼りになるのは残るフランス、ということになるが、筆者が数年前から本欄投稿を引き受けて以来、フランス経済の翳りを扱った記事はほとんど見受けられなかったが、今度ばかりは様子が違う。バカンス明けのフランスは‘家に戻った途端にアッパーカットを喰らった’に等しい状態にある。(2003/9/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1656 カダフィ大佐と国際社会 −米国によりテロ支援国家とされていたリビアが、このところ妙に枯れた動きを見せています。昔日のアラブの青年将校の過敏な猛々しさから脱皮して、アフリカの盟主を任ずる老練なカダフィ大佐への変身。世界地図はいま、色が塗り替えられようとしているようにも思えます。その立役者カダフィ大佐の足跡を、急ぎ足で洗いなおしてみました。(2003/9/1)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1642 「新生スイス航空(SWISS)は10月13日に消滅するか?」 −「新生スイス航空(SWISS)は10月13日に消滅するか?」というショッキングな記事が当地ローカル誌、ル・マタンに掲載された。政界と銀行からは完全に突き放され、労組とはあいかわらず旧スイス航空とクロスエア両従業員の対立を中心に揉め事だらけ、ビジネスプランはまさに場当たりもいいところで、今や、他の会社による吸収合併しか、この会社には存続の可能性は残されていないのか、、、。(2003/8/18)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1635 CERNの新名物 −筆者が事に触れ、スイスを‘ハイテク立国’呼ばわりするひとつの理由というか、背景にジュネーブの仏国境に跨るCERNすなわち欧州原子力研究機関欧州合同原子核研究機関の存在がある。さて、つい先日このCERNでは、長さ53メートル、幅30メートル、高さ35メートルという空間にATLAS(宇宙微粒子探知装置素粒子反応検出器)がクシュパン大統領立会いのもとに御披露された。(2003/8/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1629 ギニア湾の石油戦争 −今、ギニア湾が熱く燃えている。ここでは、沖合いの海に、世界的な規模の炭化水素堆積盆の存在が確認されていた。欧州の油会社はすでに採掘を続けていた。そして近年、アメリカの油会社が激しい油田獲得戦争を続けてきた結果、さらに油の確認埋蔵量が増えている。低硫黄の良質な原油だといわれる。日本の人々の目が中東の油に釘付けにされていた間、ここでも、生臭いけれども真摯な、石油・天然ガスを獲得するための激しい戦いがくりひろげられていた。(2003/8/5)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1628 世界制覇を遂げた「スイスねずみ」 −ローザンヌ工大EPFLを中心とするレマン湖畔が、特に昨今バイオ・高度通信・ロボット部門などで世界の最先端をゆく数々の技術を発表するメッカになりつつあることは以前にも述べたが、そのきっかけを作ったパイオニアの一つとして、マウスの世界のリーダーにのし上がったロジテック社(日本名ロジクール社)の存在は否めない。現在、同社の志向するところは、無線アクセスに関するすべての可能性の追及である。(2003/8/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1621 ゆっくりと着実にベトナム化するイラク情勢 −さる4月9日、予期せぬ、ほぼ無抵抗のバクダッド明け渡しで、まことにあっけない終末となった米英連合のイラク攻撃は、すわ、これで米の石油利権確保、さらに、中東戦略もネオコン(新保守主義派)の思うままに塗り替えられる、、、と喜んだのはまさにつかの間、その後イラク情勢は予想通り(?)、着々と泥沼に滑りこんでいる。(2003/7/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1616 首都機能移転は、今どうなってるの?〜3 −時代が閉塞状況に陥ったとき、この国は、遷都や権力中枢の移転で、時代を切り開いて来ました。この民族の知恵とも言うべき歴史的ノウハウを、私どもは失ってはいけません。その意味で、小さいながらも炎を絶やすことなく、国の行く末や、かたちを考える中で、首都機能移転の議論を行い、位置づけ、合意形成への努力を地道に続けていくべきでしょう。それは、「首都機能移転」というテーマが、この国の在り方、来し方、行くべき道について、格好の論議の場を提供してするものであるからです。まさに、国民スケールの議論にふさわしい、大きな、息の長いテーマなのです。(2003/7/23)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1614 新たな‘混沌の時’を迎えるEU(その2) −米国合衆国がまともに機能するまでに100年近くかかったことを考えれば、現在のEUメンバー諸国は無理に焦ってみても仕方がない。全体的なトレンドとしては間違った方向ではないので、メンバーのそれぞれが、我慢ベースで、現状打開を図ってゆくしか方法はなかろう。少なくとも、ドロール・ミッテランやシラクが夢見てきたような‘劇的な展開’を期待するのは無理というものであろう。(2003/7/21)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1609 ブッシュ大統領のアフリカ訪問 −アフリカ大陸への第一歩は、8日、西アフリカのセネガル。セネガルはフランスの元植民地で、旧宗主国フランスが、精一杯の庇護を与えながら今に至るまで大事に育ててきた国のひとつ。バゲット、カフェオレの文化が根づいた、言ってみれば他人の畑の真中へ、今をときめく世界の覇者ブッシュが、馬上でハンバーガーを頬張りコーラをラッパ飲みしながら、ライフルを携えて、拍車
をかけて乗り込んできた風情、、、。(2003/7/16)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1607 新たな‘混沌の時’を迎えるEU(その1) −まさにEUでは、本来ならディスカール元仏大統領が三年をかけて編集した‘欧州憲法綱領’がやっと完成し、東欧勢の本格的参入が目前に迫り、いまやひとっとびに拡大EUへの飛躍、、、と、うわべは確かにそうはなっているが、中身はというと、まさに心細い限り。(2003/7/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1602 首都機能移転は、今どうなってるの?〜2 −この国は、遷都や権力中枢の移転の経験が豊富で、時代の転換をそれで行ってきたことは 確かですが、いずれも、いわば、お上の意思で決まってきました。 今回は、民主国・自由主義国の日本で取り組む初めての首都機能移転です。 民主的プロセスによる合意形成が欠かせませんから、多くの人や異なる考え方をまとめていく事は容易でありません。(2003/7/9)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1595 首都機能移転は、今どうなってるの?〜1 −「われわれが、この報告で試みようとしていることは、首都機能移転という壮大な歌劇の序曲を奏でることである。」という格調の高い文章で、国会移転調査会の報告の序章は始まっています。(1995年12月13日の報告) では、この序曲の演奏が終わった後、首都機能移転の歌劇は本舞台の幕が上がったのでしょうか。私も、かつて国土庁にいて、このドラマに関わったものの一人として、大いに関心がありますので、この機会に、それなりのまとめをしてみたいと思います。(2003/7/2)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1593 「公共」の島、沖縄の21世紀プランの行方−現在、沖縄21世紀プランの実現に向けて、いろいろな事業が動こうとしているが、「総花的に網羅しているが体系化されていない」という感じがしないでもない。国が主導して作るから、各方面に目配りせざるを得ないのかもしれない。民間ベースなら「とっくに破綻」するような計画しかできないとしたら、金と時間の空費といわれても仕方ない。(2003/6/30)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1573 蘇るスイスの名ブランドSANDOZ −かってチバ・ガイギと並ぶスイスが世界に誇る三大薬品会社のシンボルであったSANDOZ(サンド薬品)は1996年のスイスを襲った総合リストラの一環で、現在のノバルテイスの一部として、チバ・ガイギ社との合併によって、その歴史的な生涯に終止符を打ったのであった。そのSANDOZのブランド名が薬品業界で最近話題の「ゼネリック薬品」との関連で再びよみがえることになった。(2003/6/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1568 つくばエクスプレス・・・本邦最後の郊外鉄道の新設・・・2 −この鉄道の開業は、予定より5年ほど延長されて、現在、平成17年度(2005)開業を目途に、事業が進められています。 今度はどうやら間に合いそうです。運賃は競争力を持たせようと、随分と低めの金額にしようと努力しているようで、新線の経営は厳しいものになると予想されますが、鉄道過疎と言われた東京圏北東部地域に、新線が登場する意義は大きなものがあります。(2003/6/4)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1561 つくばエクスプレス・・・本邦最後の郊外鉄道の新設・・・1 −平成15年4月末のみどりの日に、建設工事中の「つくばエクスプレス」(常磐新線と呼ばれていました)に既に到着していた新型車両二編成が、一般に公開されました。この鉄道新線は、日本の人口がほとんど増加せず、ピークが近づきつつあり、最も勢いのある首都圏ですら人口があまり伸びなくなっている現状を考えますと、この国で、最後の郊外鉄道の新設になると思われます。(2003/5/28)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1559 一気に9件の未来重要案件に関する直接国民投票をこなしたスイス国民 −過去数回触れたように、スイス国民の特権の一つに国民投票がある。つまり、お国の重要案件はすべて国民が投票で決めるのだが、去る18日は、一気に案件数9件と、実に1866年以来のイベントとあって、最近ほとんどの州がメールによる投票を認めたに関わらず、いささか食傷気味の様相を呈した。ただし、投票結果内容は、いつもながら、直接国民投票を実施するにふさわしいスイス国民のレベルの高さを示しており、日本国民にとっても参考になろう。(2003/5/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1552 スイスにもあった味噌醤油、、、? −1886年、チューリヒから北に三十分、かっての世界の織機とタービンのリーダー格であったスイス東北のさいはての村フラウエンフェルドに生まれたヨハネス・マギー氏は、その後両親の経営するスルザー本社のあるウインターツールの郊外のケンプタール村の製粉所で、一生をかけてスイスの家庭の主婦が料理に欠かさない、ハーブエキスとグルタミン酸系酵素からなる、一見肉のエキスのような味のする調味料を開発することになる。(2003/5/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1545 ブッシュ政権の仕掛けた‘トロイの馬’ −米国は戦後イラク統治に関連して、これを三地区に分け、その一つ、イラク北部の管理をポーランドに委託すると発表して注目のマトとなった。遠い日本にとっては‘だから、どうしたの?’ということであろうが、これは欧州地政学上、極めて重要な意味を持つのである。(2003/5/12)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1540 大手流通に‘虐待’されるスイス消費者
−毎週末、スイスのドイツ・オーストリア・そして特にフランス国境を越えて、スイス国民は列をなして隣国のスーパーでごっそりと食品・日用品をせっせと買い込んでいる。この世界で最も豊かなはずの国民が何故このようなことを繰り返しているのか?(2003/5/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1524 新生スイス航空の厳しい現実 −スイスの歴史始まって以来、最大の汚点の一つと言っても言い過ぎではないSWISSIARの破綻については、すでに詳細にわたり触れたが、新たに出発したスイス航空‘SWISS’の将来はどうなのか? 遺憾ながら、状況はきわめて厳しい状況にある。(2003/4/21)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1517 あっけないイラク戦争終結のあとは? −査察責任者ブリックスが談話で語っているように、この戦争は、査察に関係なく、米英によって大分前から仕組まれたものである。さて、戦後の米英側の最大の問題は、アラブ側の虚無感が、限りない増悪感に打って変わるのは、まさに時間の問題で、これに、どのように対処するのか、ということであろう。(2003/4/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1510 イラク攻撃とスイスの立場 −イラク攻撃が始まって二週間。ブッシュ政権の一方的な行動により、国際政治・経済とも、バランスが崩れ去ろうとしているという状況下、永世中立国たるスイスの立場はどのように変化するのであろうか?(2003/4/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1505 雲仙はいま(2) −雲仙普賢岳の平成大噴火は、「島原大変、肥後迷惑」と呼ばれた、江戸時代の噴火・眉山崩壊による大災害から数え約二百年経って始まり、再び大きな被害をもたらしましたが、五年経ってようやく終息、火砕流などの噴火の危険は当面遠ざかりました。しかし、土石流の危険は残り、また、地震による溶岩ドームの崩壊のおそれが続きます。 (2003/4/2)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1503 イラク攻撃の背景 −イラク攻撃が開始されてはや二週間弱、戦局はバクダッド包囲に向かって推移しているが、すでに種々の予想外の要因が表面化している。まず指摘すべきは、本攻撃の首謀者である‘バーチャル鷹派’の面々が、すでに幾つかの点で大失態を演じていることである。(2003/3/31)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1498 雲仙はいま(1) −今からもう12年前になります。本格的な火山噴火災害の様相を見せ始めていた雲仙で、平成3年の6月3日、それまでにない大火砕流が発生、雲仙普賢岳の東麓の水無川の流域を襲い、43名の尊い命を奪い、9人を負傷させ、179棟の建物に大きな被害を与え、多くの田畑を焼き尽くしました。それから間もなく、私は異動により、当時の国土庁の防災企画課長に就任、この雲仙の大火山災害に立ち向かうこととなりました、、、。 (2003/3/26)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1496 アメリカズカップ優勝、アンリギ号の真の貢献者 −このところ、スイスロマンド(フランス語圏)のマスコミは、実に152年ぶりに世界のヨットレースでもっとも重要なイベントであるアメリカズカップを欧州に持ち帰った‘アリンギの大勝利’を大きく報道した。ただし、この背景をよく探って見ると、裏に真の勝利者がもう一人、というか もう一つ存在する。(2003/3/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1490 立ち上がるヨーロッパ −ドイツとフランスは、今後政治統合の強化する予定だが、その動きはアメリカによる欧州分断作戦を受けたことで加速しそうだ。アメリカが理不尽な強硬姿勢に出る以上、欧州側は急いで団結せざるを得ない、とはっきり言うことができるからだ。アメリカは、警戒すべき欧州統合をわざわざ進めてしまい、墓穴を掘っていることになる。(2003/3/18)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1489 スイス版エンロン事件の蔓延? −激しいリストラと粛清の嵐が続くスイス金融界で、やっとどうやら少し落ち着きを取り戻したかと思ったもつかの間、スイスにしてはかなり激しい‘スイス版エンロン’事件が、ヴォ−、ジュネーブの両州を襲っている。(2003/3/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1482 水面下で進む米朝交渉 −日本のさる大手新聞は6日、北朝鮮のミッションが米政府代表4名とベルリンで密かに会談したニュースをスクープしており、この記事を始め、日本および韓国のマスコミによると、結論としてさしたる進展はなかったかのように述べられているが、別の国際戦略情報紙は、これと全く違った見解を表明している、、、。(2003/3/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1475 グーグル社のスイス人創業者 −今やインターネット検索といえば、誰もが第一にあげるグーグル−検索対象ページ数30億、毎日世界百カ国からアクセスされているという、この創立以来4年5ヶ月で世界のリーダー格にのし上がった米国の検索システムの会社−の三人目の創業者として参加したスイス人、ウルス・ホエルツレ氏が現地誌に語った、、、。(2003/3/3)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1471 イラク日記(2)バクダッドへの道 −ヨルダン国境から3時間ほど入ると、ユーフラテス川の流域に入り、景色は荒野から農村に変わった。高い椰子の木が茂り、畑や牧草地が連なっていた。イラクは一定の食糧を自国内で確保できる国なのだった。その点は、ほとんど砂漠だけのヨルダンやサウジアラビアと違う有利さだ。石油も食糧もあるとなれば、強国を作ることができる。中東を分割支配したいアメリカがイラクを警戒する理由がここにある、と思った。(2003/2/27)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1470 街を愛すること、地域を愛すること:「おはらい町のだんな衆」−町づくりの匠たちを探して旅をしている。伊勢神宮おはらい町の歴史は古い。この伝統を受け継ぐように、内宮と俗界を分ける五十鈴川のほとりに商いをする「伊勢名物赤福」の社長は、私財をなげうって江戸時代テーマパーク「おかげ横丁」を作った、、、。(2003/2/26)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1468 イラク問題・北朝鮮問題の共通点と相違点 −今や世界は固唾を飲んで、何時‘ブッシュ石油政権’がイラク戦を始めるのかを待っている。そんなときに、イラクから遠く離れた平和の国スイスで二つの記事が眼をひいた。一つはジュネーブの経済誌AGEFIの記事、そして今一つは大手ローカル紙ル・タンに掲載された元国際原子力機関IAEAの副総裁であったブルノ・ペロー氏の記事である。特に後者は、筆者が以前、非常に親しくしていた人物でもあり、この際、その要約とそれに対するコメントを試みることとする。(2003/2/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1461 チューリヒの小鬼、EUを丸め込む(スイス立国以来の銀行秘密システム保持の保証に成功) −というか、まさにこれはダビデとゴリアテの戦いであった。多分日本はおろか、欧州の他国でもほとんど報道されていまいが、1月21日は、スイス銀行界にとっては、まさに歴史的一瞬であった。同日、EU金融担当相ボルケンシュタイン(蘭)はスイス政府と、EUの最重要課題である‘課税システムの統一化’について、基本的合意に達し、同時にほぼ無期限で、スイス立国以来の銀行秘密システム保持の保証に成功した。(2003/2/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1454 またも高翔びスイスフラン −国連査察団の最終発表とともにイラク戦争不安が高まり、かなり大幅のドル安が続くなか、反対にユーロは昨年から総計17パーセントのアップを示しており(2000年対比では32パーセント)、この傾向は止まりそうにない。これは決してユーロの実力が評価されている訳ではないので、関係者はひたすらEUの将来を心配している。そのような状況下で、またもや、スイスフランが‘緊急時の通貨‘の評判に違わず、さらに高レベルに移行している、、、。(2003/2/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1447 バルト三国のEU加入が意味するもの −欧州の北のさいはての三つの小国、しかもそれらは、それぞれ全く別の言語・文化・歴史を持ち、唯一の共通のテーマは、二度の世界大戦を通じて50年間、ソ連の虐待に耐え抜いてきたことであり、それだけに、今般NATOメンバーとなり、しかもEU参入が本決まりとなったことは、まさに、日本流にいうと‘憧憬の到り’である。だが、実際に、これらの日本にとってはもっとも遠い国々は、どのような対応をしているのであろうか?(2003/2/3)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1442 イラク日記(1)大使館訪問 −イラクは世界の石油埋蔵量の11%を保有している。採掘して運び出すだけで、全国民が新品の日用品を十分に買えるようになるはずだ。それなのに現実には、ビザをとりにきた日本人に、書記官が中古の品々を詰めたかばんを託している。アメリカは「サダム・フセインが悪いからそうなるんだ」と公言し、その言葉を信じた「善良な」日本人が「フセインに鉄槌を」とばかり、嫌がらせ書記官室の電話を鳴り響かせている。私には、何かおかしいと感じられた。(2003/1/29)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1440 アフリカが燃えている −アフリカが燃えている、、、といってもこれは、東西で、全く違った意味合いを持つ。まず西側であるが、こちらはまさに、文字通り、あちこちで内乱の火の手が上がっており、事態は極めて深刻である。次に東側だが、こちらが西にくらべ、はるかに事態は良い、、、とまでは言えないが、総じて‘希望に燃えている’要因が多いということは言えるであろう。(2003/1/27)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1435 NATOの拡大と一つの欧州(EU)(その4) −そもそもヨーロッパは、近世以来、戦乱が絶えず、資源を巡る争いが20世紀の二度の世界大戦につながったことの反省から、石炭と鉄という二大資源を超国家機関で管理する「欧州石炭鉄鋼共同体」(ECSC)が生まれました。このECSCこそ、その後、欧州共同市場、欧州経済共同体(EEC)、欧州共同体(EC)と発展し、今日のEUにつながる元の組織だったのです。(2003/1/22)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1433 欧州の優等生、スロベニア −あまり世に知られていないこの国を初めて訪れる旅行者のほとんどは、東欧というイメージから、共産主義の爪跡があちこちに残っている暗い町を想像してくるが、リュビアナ空港に降り立った瞬間からまさに町の佇まいの豊かさ、落ち着いた雰囲気に目をみはることになる。(2003/1/20)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1427 NATOの拡大と一つの欧州(その3) −2002年12月、ヨーロッパ連合(EU)は、その首脳会議で中・東欧の十カ国との新規加盟交渉が終結したことを宣言、ここに初めて、旧共産圏の国々も加わる欧州統合の道が開けました。今回、加盟の手続きに入ることになった十カ国の内、ポーランド、チェコ、ハンガリーは旧ソ連圏の国々で、その支配から脱し、民主化と自由の国づくりを進めており、安全保障の枠組みであるNATOには既に加盟していましたが、 経済と政治を軸とするEUには未加盟のままでした。 (2003/1/14)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1426 久しぶりのスイスに関する朗報 −バーゼル経済研究所BAKは、世界主要19都市の‘持続的発展、つまり 目下流行の SUSTAINABLE DEVELOPMENT ’への適応性について、経済的、社会的および環境保護の立場を加味した総合調査を行なった結果、一位のミュンヘンについで、チューリヒが二位を占める旨の発表を行なった。因みに3位はロンドン、4位ジュネーブ、五位がパリと続く。(2003/1/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1421 NATOの拡大と一つの欧州(その2) −当初、ロシアは、NATOへのポーランド、チェコ、ハンガリーの三カ国の参加に強硬に反対しました。そのハイライトは、1994年、ハンガリーのブダペストで開かれた全欧安保協力会議においてです。しかし、冷戦後のヨーロッパの安全保障を議論するこの会議での対立にもかかわらず、これら三カ国のNATO加盟は結局、実現しました。その後、大量破壊兵器の拡散や大規模テロの発生は、ロシアを含めた安全保障の枠組みを再考する必要を生じさせ、NATOは、そのさらなる拡大を視野に入れつつ、ロシアを取り込む対応を取り始めました。(2003/1/8)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1419 イラク攻撃、もう一つの見解 −新年早々、欧州は未曾有の悪天候続きで、マスコミは各地の被害状況の報告と、あとはイラク関連が一様に第一面を賑わしている。もはやブッシュ‘石油利権内閣’のイラク攻撃は、やるかどうか、ではなく、いつやるか? の状況に突入しているわけであるが、スイスきっての国際人であるブルナー元駐米大使の当地ローカル紙での談話は、このテーマの隠れた問題点を幾つか浮き彫りにしている。(2003/1/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1415 NATOの拡大と一つの欧州(その1) −2002年の11月から12月にかけて、 北大西洋からヨーロッパにかけての広大な地域で、大きな合意と進展が見られました。一つは11月のプラハで、もう一つは12月のコペンハーゲンです。前者は北大西洋条約機構(NATO)をロシア国境まで拡大するものであり、後者は欧州連合(EU)を拡大し、ヨーロッパの東西分断に終止符を打つものです。(2003/1/2)
元国土庁審議官:仲津真治
- WR1412 追い込まれる「欧州の金正日」 −北朝鮮以外に、いわゆる独裁者政権というのは数少なくなったが、欧州で一国のみまだ頑張っている国がある。それはベラルーシ。一見ダンディ風のちょび髭男、かってソホーズの組長であったルカシェンコは人権無視のテーマでは常に物議をかもす人物である。(2002/12/30)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1406 サウジアラビアとアメリカ(上) −サウジアラビアは石油危機のときは、石油相場をつり上げて、イスラエルを支援するアメリカなどに圧力をかけたが、その後はアメリカの敵になることを避け、逆に石油価格を安定させることで、アメリカに恩を売るようになった。サウジ王室は国内に新しい軍事基地を作り、アメリカから高価な設備を気前良く買い込み、軍需産業を喜ばせた。後に大統領を2人輩出したブッシュ家と、サウド家やビンラディン家との家族づきあいも深まった。(2002/12/24)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1405 再生の道を探る混乱状態下のスイス経済(その3) −フランス語で‘コピナージュ’という言葉がある。最近の一連の大企業の不祥事を指したものだが、要するに‘馴合い’ということ。IMDはこういった問題点の解決には、ドイツで成功を見た被雇用者の経営参加がもっとも効果があると断定している。(2002/12/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1398 大統領になった靴磨き少年 −去る10月27日、総勢で175百万人のブラジル国民は、従来極めて保守的であり、大学卒のキャリアでかつ裕福な一族に属している、いわゆるエリート族に所属する人物以外に、大統領候補としては考えもしなかったのが、建国以来初めて、国の東北部のいわば貧民窟の出身、文盲の22人家族の農民の息子で靴磨き少年からサンパウロの自動車メーカーの労組委員長に這い上がったルイツ・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ(人呼んで‘ルラ’)を予想外の圧倒的多数で大統領に選んだのであった。(2002/12/16)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1391 深刻化するドイツ経済 −目下ドイツで最大の人気者シュレーダー・・・といっても再選された独首相のことではない。エルマー・ブラントという‘ものまね役者’、特にシュレーダーの物まねでは天下無敵といわれる人物が、このたび出したDER STEUERSONG (税の歌)のCDのことで、発売後すぐ25万枚が売れたとか。(2002/12/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1386 TMO(Town Management Organization)構想に期待したいこと−「中心市街地活性化法」が平成10年10月に施行されてから、平成14年10月現在で529市区町村(複数の地区を対象にした市区町村もあり計画地域は546)にのぼる。とめども無いデフレ現象と、地価の下落と先行組の成果を見てスピードを上げる「流通外資」の進出の二大要因も含め、4年間の政策効果を検討し、今後にどうつなげるべきかを明らかにしたい。(2002/12/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1384 再生の道を探る混乱状態下のスイス経済(その2) −現在のスイスの最大の問題は、日本ほどではないが、極めて低い成長率を維持している点にある。過去十年で3パーセントを越えたのは僅か一回しかなかった。この原因としては、スイスが全てのチャレンジに関して、極めて消極的な点であろう。さて、この問題の解決策は?(2002/12/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1379 ロシアとアメリカは敵か味方か −グルジアのパンキシ渓谷には、アルカイダに支援されたチェチェンゲリラが潜んでいるといわれる。だがパンキシでゲリラ掃討作戦を展開しているはずのグルジア軍と、それを支援している米軍は、ゲリラを本気で退治しようとしていない。これをみたロシアのプーチン大統領は、アメリカのイラク攻撃を黙認する代わりに、ロシアのグルジア攻撃をアメリカが黙認してくれ、と米政府に提案した・・・ 。(2002/11/27)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1377 米・欧・中東リンクの鍵をにぎる男、エルドアン −トルコの総選挙で先般、エルドアン率いるイスラム系のAK党が勝利を占めた。従来、トルコは外交面ではどちらかというといわゆる"low profile"すなわち控え目であったが、今般の選挙で勝利を収めたイスラム派の総帥エルドアンは、すでにかってない一流の外交の‘策士’としての名声を確立しつつある。(2002/11/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1363 再生の道を探る混乱状態下のスイス経済(その1) −スイス航空、重電の大手ABB、州立銀行BCVおよびかってのスイス金融界の風雲児と崇められたエブナ―のBZBANKなど次々と大手企業が破綻し、最大手銀行CSは空前の赤字決算、そして保険業界の重心レンテンはこれまた空前の赤字決算に加え、幹部の大規模な使い込みが発覚、、、と、ここ最近のスイス経済界は未曾有の混乱状態にある。しかも国際的経済状況は何時になく悪く、かくある情勢下、この欧州の小島、スイスに再生の道はあるのだろうか?(2002/11/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1358 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(40):外圧の意図せざる結果(なんとなく店内はアメリカ)−私の家から徒歩で10分のところにホールセールクラブの「コストコ」が進出してきた。ホールセールクラブとは本来卸売業で、サービスの一環として消費者にもクラブ会員として若干割高の入会金をとって、「ごっそりまとめ買い」してもらおうという商売。本来なら日本の卸売業界が新業態としてスーパーを始め量販店とメーカーの直取引に対抗する形で開発すべきものだった。(2002/11/6)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1356 拡大EUの進路はいかに? − 10月19、20日の週末、欧州のEUメンバー国の首脳は息を飲んでアイルランドの動向に注目していた。この両日、アイルランド国民は、EU拡大に関する基本綱領であるニース協定の承認を巡って国民投票に参加したのだが、下馬評では、先般同様、もしや、、、という心配があった訳だが、結果は賛成63パーセントの‘大勝’に終り、EU幹部はまたもや‘歴史的一瞬’と使い慣れた文句でこの勝利の盃をかわしたのだった。だが、問題はそこから先、、、。(2002/11/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1349 小泉訪朝の背景を探る −「第2朝鮮戦争」を回避したいアメリカの中道派は、極右派がイラクにかかりっきりな今のうちに、北朝鮮や中国を、極右派の「文明の衝突」戦略から切り離そうと考え、そのため小泉首相に北朝鮮訪問を持ちかけ、金正日にも「大幅譲歩すればサダム・フセインのようにならずにすむ」と持ちかけたのではないか、と思われた。(2002/10/28)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1342 スイスに銀行秘密制度の撤廃をせまるEU(スイスはモナコ化を強いられるのか?) − EU−スイス間のバイラテラル交渉が新ラウンドを迎え、現在、銀行秘密制度の撤廃をせまるEUとスイスとの間で緊迫感が高まっている。何せ、スイスにとってこれは、お国の象徴であり、また銀行にとってはまさに死活問題でもあるだけに、そうおいそれと譲歩などする筈がない。(2002/10/21)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1336 チョコレート王国のスイスから、またも一つ、消え行くスイス名物 −モルト系チョコドリンクで世界を制覇したOVOMALTINE (外国ではOVALTINE)のメーカーWANDERは、96年には御三家の2社CHIBA、SANDOZが合併したNOVARTIS傘下となった。さて、このスイスの食の象徴の一つであるOVOMALTINEも、何と今般、英国のABF社が前記WANDER社製品の内、OVOMALTINEとCAOTINAのチョコ系ドリンク部門を4億フラン(約350億)で買い取る旨発表があった。(2002/10/15)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1329 アフリカ・ギニアから(ギニアを取り巻く最近の状況) −雨の異変・国会議員選挙の結果・国境を越えての攻撃・象牙海岸でのクーデタ・ココアが値上がり・独立記念日・荒れるアフリカ西海岸(2002/10/8)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1328 ドイツ金融界復活の立て役者は最もドイツ人的なスイス人銀行家 −現在、ドイツ金融界最大の実力者は? というと、異口同音、ドイツのマスコミ関係者は、スイス人、ジョーゼフ(愛称ジョーを自ら名乗る)・アッカーマンを挙げるであろう。当年取って54歳、この小柄で愛嬌たっぷりの銀行家は、このところ奈落の底に落ちつつあるかってのスイス金融界の王者CSGのミューレマンと頭取争いで脱落した五年前から、今や、欧州金融界で最大の権力者になろうとしている。(2002/10/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1323 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(39):羽村から水の贈り物(玉川上水と街おこし)−「羽村には市民参加が良く似合う」 羽村市は太宰治が入水心中した玉川上水を筆頭に観光名所も含めて「市の財産目録」の作成や、市民と大学との連携で「産業振興ビジョン作り」を開始した。1ヶ月に1回の割りで地域別部会や産業別部会を招集し、問題点の洗い出しや対策、アイディアの出し合いを活発に行っている。(2002/10/2)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1321 余剰金1,300トン売却による捻出利益の厚生年金基金への投入を拒否したスイス国民(スイス国民の政府首脳への不信感強まる) −スイスは周知のごとく、世界でもユニークなケースとして注目される直接民主制、つまり基本的重要事項はすべて国民が決定する、というシステムを1848年の憲法制定以来実行しており、従来、多民族国家であるにも関わらず、極めてスムーズにその機能を果たしてきた。今般提起された余剰金売却関連など三項目についてスイス国民はいずれも拒否した。(2002/9/30)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1316 グローバリゼーションの一断面(その2)−現在、米国では中心市街地の再開発が一つのブームになっている。車の渋滞をひき起こすような大型ショッピングセンターの建設よりも、自分たちが安全に散策したり、ウインドショッピングしたりできる「こじんまりした商店街」に、住民たちは世代を越えて熱い目を向けてきつつある。日本でも「中心市街地活性化施策」が1998年にスタートした。ただし、いまだ「ハード中心」「拠点開発中心」の事業に終始しているところが問題である。(2002/9/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1315 イラク問題の背景 −心配されていた11日のテロもなく、その数日後、アルカイダ首謀の一人であるアル・シェイバの逮捕もあり、さらに12日の国連総会の演説で‘一見’条件付でイラク攻撃の同意に近いものを得、ブッシュ政権のイラク攻撃を今や阻めるものはなくなったように‘一瞬’思われた。ところが、今度はイラク側から、外相書簡で‘無条件査察受け入れ了承’なる文書が出るに至って、またまた事態は米国にとって厄介な展開となった。(2002/9/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1314 中国を混乱させる首脳人事 −胡錦濤は、トウ小平に「次世代の後継者」として選ばれて以来、なるべく目立たないように準備をしていた。胡錦濤に対する外国マスコミの評価は「オーソドックスな発言しかしない」というものが多い。だがその陰で、彼は自分の派閥を全中国に構築していた。いよいよ胡錦濤の時代が近づいた昨年末、各地の党書記や省知事たちは、自分の副官である副書記や副知事が胡錦濤の一派であることに気づき、焦りだした。(2002/9/23)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1309 グローバリゼーションの一断面(その1)−グローバル化と地方分権化の二つの大きな流れが決定的になった今、まず私たちが最初になすべき事は、過去と現在の出来事の中で人々に語られ尽くしてきた事実の再確認よりも、むしろ「見過ごされてきた事実」の発掘と、その重要性の再評価ではないだろうか。(2002/9/18)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1308 明暗を分けるスイス二大銀行の業績 −スイス金融界も御多分にもれず、過去数年の間に未曾有のリストラを強いられた。そこには、日本のような旧態依然とした政府の支援システムなどもとより存在せず、冷酷無比の米国式商法で叩上げられた連中が業界を支配するに至り、大手ではUBSおよびクレデイスイス(CSG)が生き残る結果となった。八月中旬、両社はそれぞれ株主総会で本年度前半の業績を発表したのだが、ここにおいて際立った格差が発覚した、、、。(2002/9/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1295 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(38):「国取り物語」、夏の陣(加賀百万石の野望)−着々と政令市に向けて戦略を練る金沢市は、加賀百万石、前田利家公のお膝元。市町村合併により担税能力のある住民を獲得し、有力事業所を効果的に誘致することは、来るべき地方分権本格時代に生き残りをかける有力地方都市の基本戦略。加賀前田藩の伝統を汲む金沢市にとって、NHK大河ドラマ誘致のために平成9年から県との共同プロジェクトを組んだように、あせらず止まらず粛々と進める大事業なのかもしれない。(2002/9/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1288 「地産地消」のすすめ−金沢で「加賀野菜」というブランドがあるのを知った。年々取扱高が減少している大半の全国の卸売市場がそれぞれの産物を誇り、「東京人よ、食べたければこちらに来い」と交流人口を増やす算段をすることはできないものか。東京におんぶに抱っこの「下請けに成り下がっている」情けなさから早く脱皮して欲しい。何でも東京一極集中という愚かな行動を転換して、地方がそれぞれ誇りと気概をもっと出したら、地方の活性化はもっと進むような気がする。(2002/8/28)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1287 アラブ統一の夢は死んだか −詩人タハ氏の話を聞いていて、日本の全共闘世代の心境の変化と似ている、と思った。日本にかつて理想主義の「反米闘争」があったように、エジプトにはナセル主義があり、それから30年以上たった今、理想主義は現実主義に取って代わられているのだった。とはいえ、パレスチナ問題やイラク制裁問題を目の当たりにしている今のエジプトの青年たちにとって、政治的な情熱は昔の話ではなかった・・・ (2002/8/27)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1286 ブッシュ政権はイラクを攻めるか?攻めないか? −一般マスコミを見ているかぎり、ブッシュ政権はイラクを攻めるか?攻めないか?ではなく、もはや、何時、攻めるか?ということになる。日本のメディアの一部には、現下の中東事情を理解しようとせぬまま、何かというと、すわ、中東大戦争だとやたら騒ぐ向きも多いようだが、さて、実情は果たしてどうだろうか? 筆者は、少数派に属する‘懐疑派’である。(2002/8/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1281 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(37):交通結節点の実験工房(「商都・大垣」を活気づける学生たち)−大垣に来たのは、「空き店舗の活用を学生が中心となって」中心市街地活性化の目玉にしようとしている様子を見たいから。ここの中心市街地活性化活動は、大学と商店街と行政のスクラムが前提となっている。街と学生が一体化したのか、いったん卒業して各地に散っていった中から、「Uターンして起業」することを実践する若者が増えている。リストラで揺れる日本の現状をつぶさに見て、若者は「寄らば大樹の陰」が幻想でしかなくなったことを着実に見抜いているようだ。(2002/8/21)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1279 スイス金融界風雲児の凋落 −十数年来、筆者も顔見知りであるマーティン・エブナー氏は、その後、スイス金融界において次々と新機軸を打ち立て風雲児に成り上がったが、それが突然、まさに一転、今般のバブルで一気に100億フランの欠損を出し、まさに彼にとっては虎の子である4社のビジヨン会社をスイス第四番目の大手銀行であるチューリヒ州立銀行(BKZ)に売却すると発表して、スイス金融界にひっくりかえるような大騒ぎを起させた、、、。(2002/8/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1274 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(36):「スマートコミュニティ」の提唱(豊かさと賢さ)−「スマートコミュニティ」とは何かを模索する旅が始まったばかりである。まず、スマートという言葉の形容に、・ 情報インフラも含めて求めるなら誰もが自立できる社会的インフラが整備された状態 ・ 組織べったりの関係から、自己の価値観に忠実な豊かなライフスタイルが営める状態 ・ 世代ごとに知恵と知識を持ち寄り、フランクに交流できる空間が用意されている状態 ・ 不信と依存が混在する公的部門への依存から、パートナーシップ構築が可能な状態 をあてはめてみたい。(2002/8/14)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1272 欧州の地域分権騒動 −バスク、コルシカ、ベルファスト、、、これらの地名の共通点は何か? いずれもが、今の日本人にとっては全く信じ難い理由で、流血騒ぎを繰り返している欧州の地域である。云ってみれば、薩摩・長州の出身者が独立運動を起して爆弾を仕掛けるようなもの。何故?といってみても始まらない。要するにこれは欧州の名だたる中央集権国家であるスペイン、フランス、イギリスにおいて、弱小民族がその存在意義を何がなんでも誇示する、それぞれの歴史的理由が存在しているのである。(2002/8/12)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1267 合併の本当の目的−市町村の合併、企業の合併・買収、中央省庁の統合(合併)と、なにやら「大きな組織」に向かって雪崩を起こすような勢いがある。これは何も日本だけの話ではない。現にドイツのダイムラーベンツと米国のクライスラーの合併、日本たばこのRJRナビスコの海外部門の買収もそう。この二つのケースに共通しているのは、国境をまたいだ組織の統合ということだけではなく、合併や買収のニュースが流れるや、やがて時をおかず双方とも「株価が急落した」ことである。(2002/8/7)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1265 「千夜一夜ムード」のジュネーブ −もともと、ジュネーブの夏は全世界、特に中東の豪族客で賑わっているが、今年はまた、大変なシロモノが登場した。それは他ならぬサウジアラビアのファハド国王である。十数年前に総工費十億をかけてジュネーブ郊外の最高級住宅地域コロニーに40ヘクタールの豪邸をぶったてながら、過去一度も住んだことがないので話題を呼んでいたのだが、今年は話が違う。一気に5月20日以来総勢700人がボーイング6機をし立てて乗り込んできたのだから、さあ大変、ジュネーブ当局以下、全市を挙げて、まさにてんやわんやの大騒ぎとなった。(2002/8/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1260 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(35):港は豊かさを支える重要インフラ(川崎港からアジアを見る)−1980年頃、日本はアジア一のハブ港を自慢できた。ところが、1998年の数字で見ると,釜山、台湾高雄、シンガポール、香港など、どの港も10倍以上の取り扱い量に成長しているのに対して東京、大阪とも低迷している。港湾事業予算の無定見な地方ばら撒きという国策の破綻である。中継港だけで、もはや国際的なハブ港を日本は持てないのだろうか。(2002/7/31)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1258 地中海の岩島乗っ取り騒ぎ −今やバカンスたけなわの地中海沿岸で、時代を間違えたかと思わせるとんでもない、国を挙げての乗っ取り騒ぎが話題を呼んでいる。事の起こりは、7月初め、せいぜいサッカー場の広さの無人の岩島‘レイラ’を、モロッコ軍の兵隊が突如占拠したことに始まる。言い訳は‘ジブラルタル海峡のテロ監視’ということだったのだそうだが、、、。(2002/7/29)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1255 "Feel the Art of Nature"(フロリアード2002) −10年に一度の園芸博覧会「フロリアード」がオランダで開かれている。今年で5回目を迎えるフロリアードは毎回開催地を変えて行われ、今回はスキポール空港に程近いハーレマーメアで10月まで開かれている。"Feel the Art of Nature" をテーマに、国内200社、40カ国が参加する見ごたえのある花の祭典だ。(2002/7/26)
オランダ在住:岩井京子
- WR1254 タリバン残党とインド・パキスタン戦争 −米軍がパキスタン国内を攻撃し始める前に、不正とはいえ国民投票をやっておいて良かったということは、すぐに明らかになった。イスラム過激派の側からムシャラフに対する反撃が始まったからだ。5月9日にはカラチで爆弾テロ、5月14日にはカシミール地方で武装集団がインド軍の兵士らが住む住宅街に突入して銃を乱射する自爆テロがあった。この後、インドとの関係は極度に悪化した。 (2002/7/25)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1253 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(34):親善外交を若者が知った瞬間(ワールドカップの「贈り物」)−2002FIFAワールドカップは21世紀の幕開けにふさわしい国際交流の華やかさをまといながら東洋の地に舞い降りた。私も「現場」の雰囲気を感じようと準決勝「ブラジル対トルコ」の試合を見に行ってみた。4年後は再びドイツへと飛び立ってしまうが、このイベントが日韓両国の若者たちの親善や国民感情の改善に果たした役割の大きさにいまさらながら驚いた。(2002/7/24)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1251 暗雲立ち込めるスイスの上空 −先般、南ドイツで起こったバシキリア航空の旅客機とDHLの輸送機との空中衝突は、とんでもない未曾有の大混乱をスイス政界に巻き起こしつつある。特に、事件直後の緊急事態処理のまずさは、スイス政界始まって以来の規模、ともいえるものであろう。(2002/7/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1246 「学術・文化・産業ネットワーク多摩」の本格始動−なぜ、多摩地域の国公私立大学47大学が「学術・文化・産業ネットワーク多摩」の考え方に賛同し、機関決定をして参加し、すすんで実働部隊を動かすことになったのか? なぜ国土交通省、文部科学省、経済産業省、東京都、多摩地域の12の地方自治体、商工会議所、私企業21もこの動きに賛同したり、参加をきめたのか? 「学術・文化・産業ネットワーク多摩」の考え方や運動方式の独自性はなにか、それは他の地域の大学間連携にどのようなヒントを与えることができるか?(2002/7/17)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1244 崩壊寸前のアニエリ帝国 −1899年、トリノで FABRICA ITALIANA AUTOMIBILI TORINO 略してFIATという自動車メーカーがGIOVANNI AGNELLIによって創立されて以来、この一時はイタリーのステータス・シンボルであった会社の生産台数は、97年、ピークの60万台弱から低落の一途を辿り、99年45万、2001年は37万と減少して、2003年はついに20万台をさえ割り込むことが予想されている、、、。(2002/7/15)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1239 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(33):中心市街地活性化の行方−「中心市街地活性化法」は相変わらず「保護政策」的色彩が濃厚。なぜ、その対象地域が衰微したのかを突き詰めて考えてもいない。「客が何を求めているのか、自分の店は何を売ることができるのか」を常に自問自答している店が多いか。このような本質的状況を把握することもなく,事実認識も不確かで、不完全な法律のスキーム作りから抜け出せない旧態依然の「中央省庁」と、その魔術をおろかにも信じ他力本願に徹するこれも旧態依然の商店街。そして彼らが全国で繰り広げる悲喜劇。(2002/7/10)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1238 アフリカ・ギニアから(ギニアの蜂蜜と黄金ほか) −蜂蜜と金。その両者にはまったくつながりはないのでしょうが、実は昨日、奥地のキャンプから、車のオイルが入っていたプラスチック容器で、蜂蜜が4リットル届きました。これは私の大好物なのです。金産地の金イオンを含んだ水を吸い上げて咲いた野の花々のエキスの、あるいは金イオンを含んでいるのかもしれない黒砂糖風味の野趣そのものの蜂蜜をなめながら、時には当地での金の仕事の情況を書いてみるのもいいのかなと考えました、、、。(2002/7/9)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1237 スイスの個人銀行に異変 −金融立国のスイスには大きく分けて二種類の銀行団が存在しており、UBSやクレデイスイスなどの大手銀行に対し、入り口自体がどちらかというと普通の家の構えで、一旦門を潜るとそこには全くの秘密の別世界が存在する、、、といった雰囲気を残している、いわゆる個人銀行がある。昨今、このスイス個人銀行にも異変の波が押し寄せている、、、。(2002/7/8)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1232 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(32):NPOはパブリックな空間を修復できるか−本来、公(パブリック、おおやけ)とは、官と民が共同してあるいは分担して作り上げる空間や時間。あるいは民自身が私の領域を削って作り上げた「自発的な空間や時間」。だから、入会地もあり、鎮守様もあったし、里山の管理や河川の補修、寺社普請もあった。しかし、「公とは官なり」という定式化をしたときから、中央集権が始まり、大きな政府への道が始まった。「公とは官なり」の定式化を粉砕するひとつの有効な手段として、NPO(非営利を目的とした団体)活動があてはまりはしないだろうかとずっと考えてきた、、、。(2002/7/3)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1230 雨降って地固まる?(フランス総選挙結果) −心配されたル・ペン極右派の進出は議員数ゼロという結果で、前半戦で起こった未曾有のハプニングの重大さに気付いたフランス国民は、五年間続いた不安定な連立政権(コアビタシオン)に終止符を打って、シラク率いる右派に議席399という、ドゴールでさえも経験しなかった絶対多数の勝利をもたらした。ただし、これを右派の大勝利と名付けるには、あまりにも不確定要素が多すぎる、、、。(2002/7/1)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1225 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(31):何が本物で、何が偽物(枝葉末節にとらわれないイマジネーションが作り出したビジネスチャンス)−大金をはたいた本人が「本物」と思えば、つかの間の夢は見られる。テーマパークからナイトクラブも同様、みな時間消費型の「疑似体験」。この擬似、偽物を納得した上でサービスに対価を払う。ここでは、客の求めるサービスが「本物か」が真剣に問われる、、、。(2002/6/26)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1223 バイラテラル発効の日(「孤島」スイスがEUとの関係を一応「正常化」) −六月一日、それはEUという大海の真っ只中の「孤島」スイスにとって特別な意味を持つ日である。1992年、スイス国民はEUの前身であるところの経済的要因のみについておつきあいするというEEAへの参入を拒否した。その後、スイス政府首脳は散々にいびり回されながら辛抱強い交渉を続けた結果、一昨年、バイラテラル協定の形でEUとの関係を一応「正常化」することに成功したのだが、六月一日とは、この協定が実行に移される日であったのである。具体的に、それが何を意味するかを分析してみよう。(2002/6/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1219 復権する秘密戦争の司令官たち −かつての秘密戦争の司令官たちがブッシュ政権に結集し、ポインデクスターが盗聴機関のトップに就いてから数日後、国防総省に、戦況を有利にするためにマスコミにウソの情報を流すことを任務の一つにした新組織「戦略的影響局」が作られていることがマスコミで暴露された。 (2002/6/20)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1218 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(30):モラルの復権と親世代の再教育−一連の不祥事を引き起こしたモラルの低下は、巷間言われる知力の低下と無関係ではないと私は思う。本来、教育も含めて子供に責任を持つのは「親」のはず。バブル崩壊後のリストラ時代は、親の家庭での時間をどんどん削っている。時間の貴重さに気づかずに、労働生産性の低下を頓着しないで「会議、ミーティング」にいそしむ会社が多い。この「会議が踊る」だけの不毛な時間消費が、日常業務をこなすための残業を強いる。このお粗末極まりない労働条件を何とかしなければ、「子育てという未来投資」を実りあるものにはできない。子供より、親、親より経営者の再教育が必要な時代ではないだろうか。(2002/6/19)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1216 迷走する米外交 −昨年初め、「空前の外交オンチ」の鳴り物入りで登場したブッシュ政権は、それでもライス女史他、米国では戦略問題のプロと称されるスタッフを揃え、とくに中国・ロシア・北朝鮮を十把一からげで「戦略敵国」扱いとするエキセントリックではあるが、少なくとも一見、確固たる方針を打ち出した。だが、アフガン戦争が一段落した今、ブッシュ政権は全世界を敵に回して(というと大げさだが、)ブレア英首相以外、全く賛同者がいない状態で、ジグザグ行進の場当たり外交の繰り返しをしており、特に最近綻びが目立ってきた。(2002/6/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1209 スイスフランが翔んでいる −「スイスフランが翔んでいる、、、」とだけいうと「こっちだって今、円高だぞ」と反論されるかも知れない。確かに、一見そうではあるが事情は根本的に異なる。円の場合は、円高ではなく、経済環境失調気味の米のドル安であり、これは円とユーロ・スイスフランレートの推移を見れば理解される。日本経済は、一時的に株高、円高基調となってはいるが、根本的な構造問題は何一つ解決されていない。一方、スイスフランの状況は少々異なる、、、。(2002/6/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1202 今、世界中から注目されている、もう一つのスイス国際会議、ISC −政・財・学界のすべてを巻き込んだ世界経済会議といえば、誰もがWEFのダボス会議を想い起こすであろうが、その陰にかくれ、日本人にはほとんど知られていないが、スイスが生んだ数々の経営者の学の殿堂、欧州でマネジメント養成所としてトップに評価されるサン・ガレン大学学生が中心となって32年来、開催し続けているISC (International Students Committee)は、今、その内容の新鮮さ、多様さで世界中から注目されている。(2002/6/3)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1195 再び植民地にされるフィリピン −アメリカは「テロ組織」とは名ばかりの、総勢100人程度しかいないアブ・サヤフとの戦いを、できる限り長引かせようとしている。アメリカが「汚い戦争」を展開してもフィリピンを軍事的に再獲得したいのは、フィリピンが中国をにらむ「不沈空母」として南シナ海上に存在しているからと思われる。(2002/5/27)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1188 欧州を襲う極右派の嵐 −フランス・オランダ・オーストリア・ベルギー・デンマーク・ノルウエー・イタリア、そしてスイス、、、この諸国の最近の共通点は何か? 答は、いずれも極右派の台頭が目立っていると言う点である。極右派、というと欧州では誰しも全土を恐怖に巻き込んだヒトラーの専制時代を思い起こすものであるが、最近の欧州を襲う極右派の嵐はいかなる理由によるものであろうか、、、。(2002/5/20)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1181 イタリアの異変(2) −労働条件改革案の立案者である労働省顧問ビアッジ教授が、労働者のメッカであるボローニャ市内で、赤軍派によって暗殺されるという大事件が発生した。欧州全体を敵に回し、いま労組との対決、さらに赤軍派の割り込みという四面楚歌の状態からベルルスコーニの「ビジネス手腕」がいかに打開策を見つけるか、フランスの新事態と並んで今年のイタリ−情勢は、まことにもって注目に値するといえる。(2002/5/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1175 国際競争力ランキング2002年版 −恒例のIMDによる今年度国際競争力ランキングが発表された。今年の総合ランキングでは、スイスは7位、日本は30位であった。因みにIMDとはネッスルやABBなど、スイスを始めとする欧大手企業がスポンサ−となっている欧州で最も有名なMBA養成所(本部ローザンヌ)で、日本人の卒業生も昨今増えつつある。筆者は本ランキングの作成責任者ガレリ教授とは旧知の間柄だが、彼の鋭い洞察力には何時も感心する次第で、彼など、日本経済建て直しの指南役には、最適の一人といえるだろう。(2002/5/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1169 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(29):「ヤマアラシのジレンマ」からの解放(草取りで学ぶ「つきあい方の技法」)−「多摩ニュータウンは異質だ」という人が多い。同質世代だけが住まう空間は、時代の変化に対して「総体的にもろい」。「ヤマアラシのジレンマ」・・・近づくとお互いに背中のとげで傷つけ合うが、離れると心寂しくなる現象、痛さとさみしさとの二律背反が多摩ニュータウンの居住を悩ましいものにする、、、。(2002/5/1)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1168 イタリアの異変(1) −昨今、イタリー系スイスの国境の町、キアッソでは、70年代以来の激しい‘移動’が見られる。70年頃の移動は、一名‘キアッソ・ミラノ・エキスプレス’と呼ばれ、日本製の電子製品を山と積んだ大型トラックが深夜、ほとんど通関なしで深夜スイスからイタリアに向かった。その理由は、当時スイスのみが輸入規制を敷いていなかったこと。それから30年目、現在の移動は、主としてイタリア資産のスイスからの還流である、、、。(2002/4/30)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1163 米中台・解かれたキッシンジャーの呪い −1971年にキッシンジャーと周恩来の会談以来、アメリカ政府は中国には「台湾を見捨てる」と約束する一方で、ロビー活動などが功を奏してアメリカに「台湾関係法」を作らせた台湾に対しては「見捨てない」と約束するという二枚舌の状態になった。ブッシュ政権は911以降、この関係を塗り替えようとしている。 (2002/4/25)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1161 フランスに極右派の‘直下型大地震’発生 −まさに、「晴天の霹靂」という言葉を使いたかったら、これ以上の機会はなかろう。フランスの新聞の九割以上のタイトルが‘大地震’、‘クラッシュ’、‘破綻’、、、まさに9月11日以上の大騒ぎであった。確かに、如何なる世論調査事務所も、マスコミも、そして、結構強がりは言っているが、フランスの極右派党首ルペン自身にしても、こんな結果は予想していなかったであろう。一体、何が起こったのか?(2002/4/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1160 ユーゴスラビアの終末が意味するもの −クロアチア出身のチトーが設立したユーゴ連邦は、3月14日、EU対外担当相ソラナ出席の元にセルビア・モンテネグロ両国首脳の署名した文書によって歴史的な終末を迎えた。問題は、バルカン戦争でもっとも紛争の場の一つとなったコソボの将来である。(2002/4/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1155 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(28):シームレスな国内移動(場当たりな交通政策の是正を)−「シームレス(継ぎ目が無い)」という言葉の語感には、スムーズとか円滑なとかの意味が込められるが、日本では、旅をするのにどうして移動でこんなに疲れるのか。継ぎ目だらけ、バリアーだらけ、そして割高という「出来そこないの3拍子」が揃っている。これは皆、戦略無き「ばらまき型」のインフラ整備、体系だっていない場当たり的な交通政策の結果である。「住民、あるいは利用者」の視点からの見直しが必要だ。(2002/4/17)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1153 選挙戦たけなわのフランス −大統領選をあと数週間に控え、フランスではまことに派手な選挙キャンペーンが展開されている。昨今、フランスに関しては不思議と欧州でも纏まった分析の記事が見られなかったが、この機会に背景を探ってみることとする。フランスというのは実際、いろんな意味で世にも不思議な国、、、。(2002/4/15)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1148 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(27):情報の公開(情報の値踏みの重要性)−最近施行された情報公開法では「行政機関は開示請求の申請があった翌日から原則として30日以内に開示・不開示を決定しなければならない」とある。全省庁の情報を横断的に検索する政府のネット窓口もできた。これは従来の省庁のタコツボ文化からの画期的な変化の兆候である。これからは情報を利用する側も、重要情報とガラクタ情報を見極める能力が重要となる。(2002/4/10)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1146 スイスで三十年ぶりに総合博覧会EXPO-02 −来る5月12日より10月20日までの五ヶ月間、スイスでは三十年ぶりに総合博覧会EXPO-02が開催される。このEXPO-02は、つい先般、3月初めまで、開催前に完全に頓挫するかせぬかの瀬戸際に立たされた。何故に、そのような頓挫寸前という事態まで追い込まれたのか、そしてその成功の見通しはどうなのか、このスイスの今年最大のイベントの背景を分析してみよう。(2002/4/8)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1143 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(26):塩田跡の車えび養殖(瀬戸内ののんびりした商売)−山口県の研修を手伝うようになって2年が経つ。地方分権には、地方のお役人の政策感覚を今以上に高めなければならないという研修所の人達の熱い思いに触れたから。職員の方の案内で研修時間の合間を縫って、地元で養殖されている車えびを食べようと、周防灘を見下ろす高台にある秋穂(あいお)町営の「あいお荘」に車で向かった。(2002/4/5)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1140 SWISSAIRよ さようなら、SWISSよ こんにちわ! −3月31日、スイスの歴史で最大といってもよい汚点を残したスイス航空の破綻のエピローグが終焉を迎え、新生スイス航空SWISSが飛びたった。しかしながら、一言でいうと、SWISSのスタートはまさに‘茨の道’である。(2002/4/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1136 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(25):グリーンの価値(都心高層化の経済)−夏の夕刻に高台の丘やビルから都心の空を眺めてみると、環状道路の真上の空にリングのように雲が形成される場合が多い。日中太陽に照らされたアスファルトの道路は熱をトラックや乗用者の排気ガスと一緒に空に向かって吐き出すのだ。地表面の緑化がある程度すすみ、森の中に超高層ビルがあるような土地利用こそがひとつのソリューションだという。その実現には、都心の思いきった改造という都市計画上の構想、交通網の思いきった改造といった構造改革を車の両輪として推し進めるべき国家プロジェクトが必要なのかもしれない。(2002/3/29)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1135 エンロンが示したアメリカ型経済の欠陥 −今後アメリカの景気が回復した場合、エンロン破綻で暴露されたアメリカ経済のシステム的な欠陥がこれ以上問題にならず、政府批判も下火になるかもしれない。しかし、それはアメリカの政財癒着の構造が温存されることを意味している。今回はごまかせても、いずれ破綻するだろう。(2002/3/28)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1129 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(24):「憂鬱なる数字」と失われた十余年−英字経済誌『ロンドン・エコノミスト』には、毎号巻末に主要経済データが掲載される。G7と呼ばれる先進国グループ内で比較した日本の直近データは惨憺たるものだ。どうして日本はここまでつるべ落しのように劣化する状況に立ち至ったのか。ふたたび「日本の奇跡」は起らないのか。「国力イコール知力+体力+気力」という方程式を、もう一度考えてみたい、、、。(2002/3/22)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1125 スイス財界トップの給与体系に改革の嵐 −昨今、スイス航空の破綻が元で、欧州ではドイツと並んでダントツの給与レベルを誇るスイス大手企業幹部の現実離れした給与体系の実態が浮き彫りとなり、目下国民議会で大騒ぎが起こりつつある。今般、左派の社会党と極右派で急進を続けているスイス民衆党が全く違う理由から、かかる過度な報酬システムを是正するため、政府が全面的ないしは一部関与している会社の幹部給与の公開を制度化する法案を提出することになった。(2002/3/18)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1122 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(23):時代の流れと潮の流れ(塩田の町は今)−牛窓を流れる瀬戸内の海はまるで昼寝をしている様子。牛窓は小さな町、人口が八千人に満たない、オリーブの実くらいの小さな宝石のような町。この隣町に大正ロマンの旗手竹久夢二は生まれた。この辺りは潮の干満の差が激しくて、4つの小島が干潮の時は地続きになる。だから、「入り浜式塩田」ができ塩の生産が始まった、、、。(2002/3/15)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1118 波紋を呼ぶアブドラ皇太子のパレスチナ和平攻勢 −日本のマスコミではまだあまり話題になっていないが、サウジの事実上の統治者であるアブドラ皇太子のパレスチナ和平に関する爆弾宣言が、全世界に衝撃を与えており、早くもロビー活動が活発に行なわれている。(2002/3/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1112 歴史的一瞬;スイス国民、国連参加を容認 −今年の(日本の)端午の節句は、スイス人にとってはまさに歴史的な一瞬の日でもあった。実は今から16年前の1986年、スイス国民は一旦、75パーセントの圧倒的多数で国連参加を国民投票で拒否したいきさつがある。この時も今般同様、一番問題となったのが「永世中立の侵害」ということであった。しかし、土壇場で、スイスの将来を愁う大都市を中心とする政界・経済界・そしてヤング世代に代表される開放派の力が反対派を上回った。(2002/3/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1111 日本とドイツ;東西重病人の行方 −昨今、東西の重病人とは、いわずもがな、東の日本、西のドイツである。世界的な経済不況にあって、この両国の行方はまさに世界の経済の明暗を左右する。西のドイツの停滞もさることながら、東の日本は、これは同じ重病といっても全くケタが違う。世界の著名マスコミのここ数週間の論調は、全て一様に「日本の破綻」をテーマとしており、何故にこれに対して国民が反応しないのかを、まさに世界の七不思議という見方をしているのである。今や日本国民はまさに「生か死の選択」を迫られている、というのが欧米の一致した見方である。(2002/3/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1108 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(22):個性化のむこう側(大学ブランドの固さと危うさ) −ブランドと大学はかなり密接な関係を持つ。南国で満開の緋寒桜が一足早い春を告げる季節は,大学入試が真っ盛りとなる。我が学部は夏ごろから「素質のありそうな学生」を求めて,あの手この手の青田刈りスレスレ戦略を取ってはいるが,「やはりブランドの力は侮りがたい」ことを実感している。しかしブランドはまた、海洋を漂う氷河のようなもの、、、。(2002/3/1)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1101 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(21):観光地再生のキーワード(「もてなし」と「いやし」の効用)−今や「いやし系ビジネス」は大はやりだ。最近の若者は、情報武装し、車を飛ばして「気心の知れたもの同士、恋人同士」で、「いやし系サービス」を満喫する術をおじさんたちよりずーっとよく知っている。今まで職場単位などで繰り広げられてきた安物の定食のような、あるいはマスプロ生産のような研修旅行や団体旅行の騒々しさと、「いやし」とは180度の違いがある。観光業は時代の流れの中で「もてなし」のソフトを学んだり、編み出す術をどこかに忘れてきたのではないか。「もてなし」と「いやし」をキーワードにすれば、観光地や温泉地の再生は夢ではない、、、。(2002/2/22)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1097 テロリストの肖像 −911のテロは、ビンラディンの命令に応じて若者たちが実行したというよりも、エジプト人留学生モハマド・アッタを中心とするハンブルグのアラブ系の若者たちが自爆テロを計画し、実行に必要な人員や資金を集めていくうちに、アルカイダからも支援やアドバイスを受けた可能性の方が大きい。(2002/2/18)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1094 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(20):「美名」の醜悪なる結果(悪徳と美徳の意図せざる結果)− 一部の環境保護派の狭量でファナティックな声の前に、「大きなクリスマスツリー」を楽しみにしていた多摩センターの大方の人々の願いはかき消されてしまった。声の大きな少数派がサイレントマジョリティに打ち勝つ光景は随所に見られる。「個人の悪徳、かならずしも社会の悪徳ならず、個人の美徳,かならずしも社会の美徳ならず」の教訓を、もう一度私達はかみしめなければならない。(2002/2/15)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1090 ジュネーブ、新交通網の完成に向けてスタート −スイスが国際都市として世界に誇るジュネーブはいろんな意味でユニークな性格を有する。そのジュネーブの交通網といえば、1920年代は、実は欧州でももっとも発達した、国境を越えてフランスの国境地帯の市村に及ぶ市電網ネットワークを享受していたのであるが、残念ながら1960年代になって、この市電網は次々とバスのネットワークに取って代わられた。それが、何と新世紀に入って、この市電網が大々的にカムバックするという、極めてユニークなハプニングを呈している。(2002/2/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1087 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(19):ITが先導するネット社会の光と影− 社会現象には「ウラとオモテ」の二面性がある。コンピュータウイルスやネットビジネスにトラブルなどの事例が多いからといって、ITが主導する情報革命自身を全面否定する事はあまりに短絡的すぎる。どのような開発技術もそれ自身進化(この言葉は中立的な専門用語である。進化はよい事という価値判断はまったく含まれない。)の方向に、直線的に暴走する可能性もある。だから進化のプロセスで発生してくる問題をスマートに処理して行く事が重要となる。そのため、進化の方向を「理解」し「評価」し「コントロール」する能力を身につける必要がある。(2002/2/8)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1083 統一通貨ユーロ導入のあとは? −2002年早々の欧州の話題は何と言ってもユーロの導入。当然ながら金融市場のユーロ評価も一時的には上向きで、まさにいま欧州に新世代の到来というわけで、大変な騒ぎである。だが、背後にあるファンダメンタルスはどうかというと、とても楽観的とはいえない。何故なら、EUはその、最も基本的な問題である政治統合の動きが、今迄に無く不安定な時期にあること、つまり、頭レスの機構に属する通貨、という印象が厳然として残る点にある。(2002/2/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1080 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(18):階層分化は団塊の世代から開始(無作為(ランダムネス)の非情)− 団塊の世代で「階層分化」が始まったと言う主張がある。「多次元の確率的競争」の次元がドンドン縮小し、学歴をめぐる単なる「一次元の確率的競争」に矮小化した。その結果「親の経済力があれば、そこそこのラベルがついた学歴を手にする」ことが可能になった。そして狭い選択の幅での競争は激烈さを増し「断片的知識」の薄さ狭さに気づかない「団塊の世代」を作り出した。この激烈な競争は彼らの「自分達の地位は努力の賜物」という薄っぺらく野蛮な社会的ダーウイニズムを生み、時代の閉塞感を生み、若者の選択の幅を狭めている気がしてならない。(2002/2/1)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1076 2002年のスイス −2001年のスイスの一年間は エリザベス女王ではないがまさにANNUS HORRIBRIS(身の毛もよだつ一年)であった。精神異常者によるツーク市会襲撃事件、スイスが世界に誇る最長トンネル、サンゴタルドの大惨事、ダボス会議のニューヨーク移転、スイス航空の破綻、相前後して起こったクロスエアの墜落事故など、国際的レベルの事件だけでも、これでもか、これでもかと相次いだが、その極め付きはスイス航空の破綻であったといえるであろう。これはまさに SWISS CORPORTAIONの前提が総て崩壊したという、悲しきモデルケースとして、歴史上に残る出来事であったといえる。さて、2002年のスイスは、いかなる年となるだろうか、、、。(2002/1/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1073 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(17):SOHOはコミュニティビジネスの原型(時間と空間のハンディキャップを越えられるか)− リストラの嵐でSOHOの潜在的ニーズは非常に大きい。これらのSOHOが共通して要望するのが「情報インフラ」と(発注先と受注のマッチングが円滑に進むような)「B to B」のビジネスネットの整備だ。たとえば三鷹市などでは、街づくりの歴史も古くノウハウが蓄積されているため、行政が「ベテラン仲人さん」の役目を担い、それが成功し、ある種「SOHOブランド」が三鷹にできつつある。(2002/1/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1069 独裁制高めるプーチン体制 −いまだに、プーチンが‘突然’現れたと錯覚している人が多いが、これはロシア政局を背後で操る‘賢人達’が綿密に準備・計画したものである。完全なKGBの産物であるプーチンという、いわば救世主を送り込むタイミングを、長時間かけて微に入り、細に亘って検討し尽くしたものであろう。かくして、労せずして大統領選挙に勝ったプーチンは、今までのロシアの政治家のイメージを全く一新してしまった。今、ロシアで最も注目すべきことがらの一つは、国民の大半がプーチンを信用していることである。(2002/1/21)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1066 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(16):アウトレットモールは移り気な消費を満足させる?(非日常,脱日常をどう演出するか)− 最近の消費者は「非日常、脱日常」を求める移り気な性質を秘めている。この環境下でアウトレットモールが支持される必要条件を挙げてみよう。「低価格」は、このブランド品なら「この値段のはず」の予想を裏切るような思いきったもの。それも,誰もが期待していないような「びっくりする」ブランドものを。そしてたっぷりの「娯楽性」を滞留するお客の時間の中に埋め込む演出。そのためには、思いきったテナントの入れ替えが早晩に必要になるかもしれない。アウトレットモール同士の競争がこれから一段と強まる事は必至である。(2002/1/18)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1063 ユーロ体験記 −ユーロ元年、欧州連合単一通貨ユーロが実際の貨幣通貨として参加12カ国およびその近隣諸国で流通しはじめた。これからは外貨をジャラジャラ持ち歩かなくてもよくなるし、いちいち日本円や現地通貨との換算でややこしい計算をしないですむ。考えてみると、それぞれ異なる歴史や文化を持ち、他と異なる事を敢えて自分たちのアイデンティティとしてしっかり持ち続けてきたように見えるヨーロッパの人々が、諸々の思惑を乗り越えて単一通貨を実現させたことは非常に意義のあることだと思う。そのユーロに私自身が実際に触れてみた感想などをご紹介したい。(2002/1/15)
オランダ在住:岩井京子
- WR1062 航空業界の崩壊 −アメリカでは9月11日の大規模テロ事件以降、航空業界だけでなく、農業団体や保険業界などのいくつものロビー団体が政府に圧力をかけ、自分たちの業界の苦境をテロの影響だと認めさせ、連邦政府から公的資金の支援を受けようとしている。こうした動きには批判もあるが「戦争」の騒動でかき消されている。 (2002/1/14)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1060 ブエノスアイレス(アルゼンチン)の街から(続報) −経済破綻からデフォルト(対外債務不履行)に陥ったアルゼンチンのブエノスアイレスの街から、人々の様子の実況です。デモの人々が叫んでいます。a ver a ver quien dirige la batuta el pueblo unido o el gobierno hijo de puta que se vayan todos que no se quede ni uno (さてさて、誰が指揮棒をとるのか、、団結した国民か それともどうしようもない政府か 政治家は皆出て行け、誰一人残ってほしくない・・・)このデモは新経済政策に対する反発であり、もはや銀行は信用できない、そして預金していて馬鹿をみたという市民の抵抗です、、、。(2002/1/12)
在アルゼンチン・ブエノスアイレス:相川知子
- WR1059 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(15): モーダルシフトの必要性と港湾整備−「モーダルシフト(交通モードを変えるという意味)」というアイディアを実行し内航海運の有効利用を進めれば、輸送費、労働力、炭酸ガス排出、エネルギー消費を大幅に減少できる。外航海運施設のお粗末さにより、外航コンテナ船の日本寄港割合が減り「ジャパン・パッシング(日本素通り)」状況が起きている。中央と地方の政治屋にいい顔をするだけの「ばらまき行政」を卒業して、国家的見地から透明で確固とした基準にもとづいた優先順位づけを行う事業展開による海運の復活が急務である。(2002/1/11)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1055 アフガン戦争のあとは? −万人の予想に反して、先進国及び中東諸国の大半の支援を得た米国のアフガン攻略はまさにあっけなく終了し、いまやアフガン問題の将来は暫定政権の掌中にある状態となったといえるであろう。他方、米国にとって、アフガン攻略の唯一最大の目標であるビンラーデン率いるアルカイダ組織の破壊はまだ終わっていない。否、本当の問題はこれから、といったほうが良いのかもしれない。(2002/1/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1052 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(14): スマートグロースの薦め(開発と保全の両立を求めて)−多摩ニュータウン学会の中に「スマートグロース」研究部会というものがある。月に1回、場所を都心と多摩ニュータウン内と交互に移して研究会を開いている。ところで、「スマートグロースとは何か」。スマートは「洗練されたelegant」の意味を込めて使っている。グロースは「成長」だが、コミュニティの充実・住民の成長・地域経済の発展・環境の持続性の意味を込めている。「スマートグロース」自体は、米国の都市開発の一潮流である。ここで多摩ニュータウンの将来像を考える一つの有力な政策概念として捉え直してみよう。(2002/1/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1048 アルゼンチン経済危機の背景 −ロドリゲス暫定政権が発足したばかりのアルゼンチンで28日夜から、政府の預金引き出し制限に反発する市民の抗議行動が一部で暴徒化しているようだ。報道の雰囲気は、89年の同国アルフォンシン内閣の失脚、さらには70年初めのチリ・アジェンダ政権転覆の様子を想い起こさせる激しいもので、これが中南米諸国の宿命なのかと改めて感じさせられた。一部の日本のマスコミは早くも‘日本も現状悪化が続くと第二のアルゼンチンになる‘と煽り始めているが、それはさておき、この背景を少し辿ってみよう。(2001/12/31)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1046 米英で復活する植民地主義 −9月11日以降、アメリカとイギリスの右派陣営が主張している論調からは、イスラム世界と、アメリカを中心とする欧米(プラス日本など)が対立を深め、欧米がイスラム世界を再び植民地支配する新しい世界が成立すれば良いと考えていることが読みとれる。(2001/12/29)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1042 2001年末のアフリカ・ギニアから(IMF・世銀の融資停止ほか) −2001年がまもなく通りすぎていくのを見送りながら、本年最後の号はかぎりなく下世話な話題をお届けして、2002年へのつなぎとするつもりでいたものの、現在進行中の恐怖の世界情勢はともかくとしても、ここギニアの最近の情勢は、それを許してくれそうにありませんので、今回もいくぶんあぶないギニアの情報を、あなたのもとへお送りすることになってしまいそうです。(2001/12/25)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR1041 ベルギーの国営会社サベナ航空の末路 −スイス航空の劇的な崩壊であまり国際的には話題にならなかたったが、このスイス航空が建て直しに失敗したベルギーの国営会社サベナがついに11月7日、35億スイスフランの負債を抱えたまま、破産宣告を余儀なくされた。(2001/12/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1038 厳戒令下のブエノスアイレス(アルゼンチン)の街から −この時期(夏)のブエノスアイレスは蒸し暑く、普通でしたらうちの近所のサンタフェ大通りなどは、そぞろ歩きの人でいっぱいになるのですが、今夜はお鍋やそのふたとスープをまぜる綿棒を持った人を中心に、花火やクラクションを鳴らす人でいっぱいです。ここのところ、地方、さらに昨日からはブエノスアイレス郊外でSAQUEOSというお店に押し入り物品を略奪する事件が散発から頻発化しています。(2001/12/21)
在アルゼンチン・ブエノスアイレス:相川知子
- WR1034 世界に先駆けてスイスの都市に City Car ブーム? −スイスでは世界に先駆けて、すでに数年前から幾つかの都市がマイカー族の乱入を防ぐ目的で、City Car、つまり二人乗りの電動式自動車を配置し、これで訪問者達を移動する試みが先行している。最近、ジュネーブ市も採用に関心を持っていると発表して注目された。(2001/12/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1031 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(13): 時間距離の防壁(多摩モノレールのインパクト) −多摩モノレールの完成で、多摩ニュータウンと立川が約20分でつながり、二つの独立した商圏がモノレールでつながった。これから立川駅前と多摩センター駅前が二つの商業集積核となってお互いの持ち味を出して競争と連携を図らなければならない。双方とも郊外住民のライフスタイルの充実に一役買うくらいの役目は余裕を持って果たすべきだし、お互いの特性を活かした補完のとり方もあるはずだ。(2001/12/14)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1027 スイス航空破綻・エピローグ2(新生クロスエア航空の株主総会) −スイス航空の破綻以来、先般御紹介した内容、すなわち、過去同社の子会社であった近・中距離航路専門のクロスエアを‘発展拡大’し、政府及び財界支援と銀行管理のもとに国際航空会社として再出発させる案は、その後折からの航空業界の不況、関係者間の軋轢、そして破綻会社の社員更生問題が絡んで紆余曲折を繰り返し、去る12月6日の新会社の株主総会が大いに注目されるところであった。(2001/12/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1025 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(12):賢い消費者、がんばる企業 −消費者と企業にぎりぎりの努力をさせる市場メカニズムにこそ、両者を幸福にする「タネと仕掛け」が隠されている。質と価格のぎりぎりの線まで企業間で競争しあう。消費者自身も情報を取り寄せよく研究し、タイミングを見計らって最後の決定を下す。こうして需要曲線と供給曲線の交点で「取り引き」が成立する。ここに規制などの人為的な不純物は何ら必要ではない。政府などという規制者などが介在せずに、市場で消費者の思惑と企業の思惑が直接向き合い、ぶつかり合う。取り引きにともなうリスクは当然当事者が責任を持って支払う。こうしたルールが根づけば、世界標準の資本主義体制に近づく。(2001/12/7)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1021 WTOドーハ会議が残したもの −昨今のグローバル化と最近のトレンドは国際貿易の分野においても根本的な変化をもたらしたが、特にこの一年、WTO設立以降の動きはかなり激しいものがあった。さらに突然起こったテロ事件で米国を含む先進国の間に途上国問題対処のコンセンサスが急に高まった。先般のWTOドーハ会議はこういった状況下で将来の動向を把握する好機といえるので、本稿ではWTOの歴史とドーハ会議の内容についてまとめておこう。(2001/12/3)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1018 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(12): やさしいコミュニティ(孤立から連帯に向かう市民家族)−バブルの前後に公社・公団が開発した分譲住宅に入居した多摩ニュータウンの住民は、1戸建てであろうと集合住宅つまりマンションであろうと同じような悩みを持つ。それは、60の定年を迎えても、5年から10年の住宅ローンが残っている、ということ。人生80年時代では、退職金を全額ローン返済にまわすことなどできはしない。年金だけでいまの生活水準を維持することなどできはしない。したがって、定年後の生活設計に思いをめぐらすことになる。この不安を共有した男達の「インターネット井戸端会議」からNPOが誕生した。(2001/11/30)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1017 アメリカ自由主義は終わるのか −9月11日の大規模テロ事件はアメリカの自由主義体制を破壊した。テロ防止は自由の尊重よりも重視されるようになり、経営危機に陥った航空産業に公的資金を投入することがすんなり決まった。規制緩和が進んでいないと日本などを批判していたアメリカは、一日にして変質した。いずれアメリカは「戦争」を一段落させて平時に戻っていくだろうが、もはや自由主義の絶対視が行われることはないだろう。 (2001/11/29)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR1014 ゴタルド峠トンネル大惨事のもたらすもの −ゴタルド峠はスイスが建国以来、欧州南北交通の最大の要として培ってきた戦略ルートであり、ここを中心に世界に先駆けて最もモダンな道路・鉄道・通関システム・山間水力発電などのスイスの誇る有形・無形の資産が構築されてきたものである。ここで、最近開国以来最大スケールの惨事が起こった。一体これは単に予期せずして起こった不幸なハプニングなのか、あるいは起こるべくして起こったのか、どこに問題があったのか、そして今後、どういう対処法が講じられるのか、等々について少し述べてみる。(2001/11/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1011 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(11):事故と犯罪と社会相互作用(どうして速度は守られないのか) −米国の幹線道路には時速55マイルと書いてあるが,誰もそんなスピードでは走らないし,走ったら後ろから追突されかねない。法定速度を守ったら危険だと誰もが思っているから、皆誰も守らずに車間距離ぎりぎりで「車の流れについて行く」ことになる。ゲーム論のセミナーで「警察官の数も,住んでいる住民の階層もほとんど似たり寄ったりの二つのコミュニティで,一方は重犯罪が多くて困っているが、他方はそんなに困るほど重犯罪は多くない」。この違いをどう説明するかが議論になった。(2001/11/23)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1007 五里霧中のアフガニスタン情勢 −アフガニスタン攻勢は、ほぼ事実上終了したような報道が一般マスコミを支配してさえいるが、果たして、そうだろうか? 冷静に見ると、昨今のアフガニスタン情勢は、まさに濃霧につつまれている。何がなんだか、さっぱり分からない話が多い。以下、いろいろな分からない点を少しまとめてみよう。(2001/11/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR1004 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(11): 待ち遠しい消費の足音(消費意欲はいつよみがえるか)−近頃、消費行動で気になる構造変動が起こりつつある。すなわち、消費のペースメーカーである39歳までの若い人達やその世帯が「お金を使わなくなってきている」のだ。彼らの平均消費性向がその上の年代よりも落ち込みが大きい。だから服飾費の減少、車などの耐久消費財の買い替え需要の低迷となって現れる。ファッションメーカーも若い女性に引っ張りだこだったブランドのライフサイクルがどんどん短くなっているという。なぜこれほどまでに若い世代の消費が冷え込んでしまったのだろうか。(2001/11/16)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR1000 次回はニューヨークで行われるダボス会議 −今から30余年前より、当初は世界の政界・財界・学界の名士がスキーを楽しみつつ気楽に一同に会し、グローバルな見地から意見を交換する、という触れ込みで始まり、今や名実共に世界第一の総合シンポジウムとなったダボス会議の次回開催場所をニューヨークに移す、との発表が11月6日、開催者WEF社会長シュワブよりなされ、マスコミ界は騒然となった。(2001/11/12)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0997 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(10):ジェンダーの行方(伝統の強さと男女の平等) −米国労働統計局の最近の調査によると、「女性の社会参加が定着した昨今、家庭や職場での男女のあり方は変わってきたと思いますか」という質問に対して、「ものすごく変わった」と「かなり変わった」を合計すると、男性、女性とも76%。それが「社会にとって良いことか」との質問に対して、「良いと思う」が男性23%、女性13%、「どちらとも言えない」が男性62%、女性72%であった、、、。(2001/11/9)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0996 アフリカ・ギニアから:大統領の任期延長など −終生大統領を可能とさせるための国家基本法改正を目指して10月11日、国民投票を11月11日に、国民議会議員選挙を12月26日に実施することが、大統領から発表されました。同席した受益グループの代表集団である商工会議所は、投票に際して必要とされる費用100万ドルを献上する旨発言し、現大統領を強力に支援していく意向を表明しました。(2001/11/8)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR0993 スイス航空破綻のエピローグ −前回記事のごとく、とにかく新たな航空会社のシナリオは出来上がったのであるが、他方、更生の道を閉ざされたスイス航空整理には、大変な数の問題が累積している。特に、子会社整理の問題および清算途上のスイス航空社員の更生年金の問題が最も深刻といえるであろう。(2001/11/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0990 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(10): 大学こそ立地型産業(少子化時代にサバイバル) −夏休みから高校3年生に、「私の学部では何を学ぶか」を説明する大学の行事にかり出された。関東地方の公立高校へ「出前サービス」から始まり、大学での体験講義など、首都圏の高校生は、いながらにして「大学の事前サービス」を受けられる幸運をもつ。大学も、特に私立大学はサービス産業だと割り切れば、お客様は神様。お客様のために、精一杯の媚を売らないといけないらしい。これも少子化時代のなせる技なのだろうか。(2001/11/2)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0987 米国同時多発テロ事件以後の世界と日本 −9月11日の全世界を震撼させたテロ事件の後では、世界の情勢は一変した。米国の威信とイメージが一挙に崩壊したことによって、日本のあり方に鋭い問いが突き付けられている。これからの世界で、日本はどのようにあるべきか?(2001/10/30)
元上智大学教授・ザンクトガレン大学客員教授:八幡康貞
- WR0986 新生スイス航空、「歴史的難産」のあとは? −どうやらやっと、スイスの航空会社を存続、否、再生させることについての結論が10月22日夜、下った。先々週の記事で報告しSWISSAIRの子会社CROSSAIR(クロスエア航空)を母体とし、事実上二大銀行管理下の元に再生させようとするいわゆる‘PHOENIX’案は、その後、政界・銀行を除く財界関係者がまことにスイスらしく遅まきながら突然、建国以来の愛国心を発揮し、国のシンボルたる航空会社をそういつも銀行どもの好きなようにさせてたまるかと、最高のブレーンを掻き集めて討議に討議を重ねた結果、下記の結論に達したのだった。(2001/10/29)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0985 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(9):内外価格差の裏側(農業季節労働者の悲惨) −食料品の日米価格差は1.6倍ほどと思えば良い。しかし、この内外価格差には「裏がある」といったら言い過ぎだろうか。というのは農村票目当てにして「お手盛り」される政府の手厚い保護や農業補助金とともに、国境を超えてひっきりなしにやって来る合法、非合法移民をコスト削減にうまく使っているからだ。(2001/10/26)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0984 よみがえるパシュトニスタンの亡霊 −パシュトン人は、誇り高く、古式ゆかしい山村の人々である。彼らは「傀儡政権」を嫌ってイギリスやソ連の支配と戦い、パキスタンにも服従しなかった。アメリカや「国際社会」が彼らの歴史と伝統を理解・尊重せず、タリバンを倒して元国王を指導者に仕立てれば、パキスタンも内戦に陥り、ベトナム戦争以上の大失敗になるだろう。むしろ、アメリカはタリバンと交渉し直した方がいい。(2001/10/25)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0981 ユーロ導入に関わるドタバタ劇 −145億枚のユーロ紙幣、500億枚のユーロコインの5万台のトラックによる輸送が、最大規模の保安機構のもと、ユーロ通貨導入を容認したアイルランド・ベルギー・フランス・スペイン・ポルトガル・イタリー・ギリシャ・オーストリア・ドイツ・フィンランドの10ヶ国に向けて、九月一日に開始された。しかし、ユーロに関するEU国民の関心度は依然、信じられぬ程に低い。特に自国の銀行を信用しないラテン系国民の箪笥預金のいぶりだしが想像を絶する規模で展開しており、闇市場での各国通貨の対ドル、対スイスフラン交換取引が今や大流行の今日この頃である。(2001/10/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0978 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(9): 環境とビジネス(「沈黙の春」の教訓と克服の知恵) −レイチェル・カーソンの『沈黙の春』(新潮文庫刊)は、環境問題を考える際の必読書といえる。原著は1962年に出ているから、世界的なロングセラーの一つといえるが、この警告の書がいまだに読まれなければならない現実の中に我々はいる。最近、地域運動の一つとして、あるいは商店街活性化の一つとして「容器のリサイクル」活動が根づき始めている。「環境保全日本一の商店街」をつくるために、近隣住民を巻き込むくらいの意気ごみが商店街に欲しい。(2001/10/19)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0974 スイス史上最大の汚点、犯人は誰だ? −ニューヨークのテロ襲撃事件は全世界で、様々な影響を及ぼしつつあるが、米国においては少なくとも、一時的にせよ緊急事態が国民のいまだかってない結束を齎したというメリットがあるのに対し、まさにその正反対のことが、この欧州の‘陸の孤島’スイスに起こりつつある。特にここ数日の一連のスイス航空大破綻に関するイベントは、建国以来といっても過言ではない程の政府・銀行・スイス航空関係者相互不信モードを築き上げてしまった。(2001/10/15)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0971 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(8):大きな政府の終焉(黒人名物市長の残したもの) −4期16年もの間、米国の首都ワシントンD.C.に君臨したベイリーの市長。彼のイメージをいくつかのキーワードで表すなら、人種と麻薬中毒症と大きな政府。黒人の彼は強いカリスマの持ち主で、全米で初めて大都市の首長になった。(2001/10/12)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0968 米国同時多発テロ事件続報「クライマックスを迎えるモグラ叩き作戦」 −「48時間以内に攻撃開始」というマスコミ報道が始まってすでに数週間が経過し、ついに、米国などの攻撃が始まった。米国は、そして、世界はこの複雑な方程式を今後どの様に解決して行くべきなのだろうか?(2001/10/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0964 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(8): 街づくりに必要な社会関係資本(「出過ぎた杭」の必要性)−地方の中心市街地の衰退が進んでいるが、活性化に成功している商店街もある。そこには決まって、優れたリーダーとそれを支える人達がいる。彼らは、何らかのコンセプトを街に与え、それを愚直に実現すべく金と時間を注ぎ込む。この「出過ぎた杭」を存在させる社会基盤のことを、社会学者コールマンは、「社会関係資本」と呼んだ。経済学でいう社会インフラの人的要素を特に強調したもの。安易な妥協ではなく、コミュニティの互恵的状況の存在を説き、それを実現させる「出過ぎた杭」を生む社会基盤づくりがまず必要ではないか。(2001/10/5)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0960 米国同時多発テロ事件がスイスに与えた影響 −米国同時多発テロ事件は、その総合的な影響力の大きさにおいて歴史上、他に例を見ない規模のものであり、その影響は地球規模に及ぶものである。当然ながら、スイスにおいてもいくつかの根本的変化をもたらしつつある。同事件がスイスの政治面、経済面に与えた甚大な影響とはいかなるものだったか、、、。(2001/10/1)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0957 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(7):大きい事はいい事か (合併の功罪と経済学の限界) −企業の提携や合併の事例は、すべて「大きい事はいい事」を端的に示している。しかし問題は「誰のためにいい事」なのか、その「いい事はいつまで続く」のかである。独占の誕生で規模の経済性が発揮され、費用が十分に下降すれば「社会的にはその独占は善」という判断も下される。ところが、独占状態が何らかの事情(おそらく新たな競争を阻害するような要因)で持続した時、「競争圧力の緩和」によって引き起こされる「何とも形容しようもない一種の組織のゆるみ」が生じて費用が再び上昇する場合もあり、現今の経済学の限界を現しているような気がする。(2001/9/28)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0953 米国同時多発テロ事件がイスラエル・パレスチナ紛争に与えた影響 −米国同時多発テロ事件は、当然ながらイスラエル・パレスチナ間の紛争にも従来とは全く違う事態をもたらしつつある。まず、パレスチナ側だが、アラファトは、従来、ハマス・ジハッド等の過激派の動向をどちらかといえば黙認し、一種の二枚舌戦術を展開してきたが、今やこういう生半可な態度は取れなくなった。他方、シャロンも、ここにきて従来の主張を取り下げ、急に両国首脳(ペレス外相とアラファト)の対話を容認するモードにかわりつつある。(2001/9/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0950 米国多発テロ事件現状分析「空前の‘モグラ叩き’作戦」 −現下の米政府は、頭のない千手観音に向かって、まさに空前の規模の全世界にわたる‘モグラ叩き’作戦を展開しつつある。日本のみならず、一般のマスコミは、あたかも米政府が復讐心に狂い、証拠も不十分のままビンラーデンをスケープゴートに見立て、数時間以内にアフガン総攻撃を展開するかのごとき報道を繰り返しているが、ペンタゴンの奥深くでは、‘パウエル総司令官’が国のあらゆる情報機能を駆使し、かつ、米国としては未曾有の外交作戦を展開しており、その意図は、決して一部が騒ぐように‘性急’なものではない。(2001/9/21)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0946 報道機関の煽る危機感(アフガニスタン現地からの声)は事情により掲載中止となりました。
- WR0945 米国多発テロ事件の実行グループとは? −今般のニューヨーク・マンハッタンのWTCビル襲撃を初めとする米国多発テロ事件は、米国史上、類のない大事件であり、一瞬にして世界情勢を急変させるインパクトがあった。かくも用意周到に、時間をかけ、かつ、恐らく数億ドル単位の資金で何年もかけて準備体制を敷き、さらに、これほど訓練された幾多の‘人間爆弾’を育て上げたグループとは、一体何物なのか?(2001/9/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0942 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(7): 感情と勘定の複合(地域振興券の効果は如何に) −私のゼミ生はいま「日本人のライフスタイル」を中心に研究している。そのゼミの時間に彼らの一つの班が、「とげ抜き地蔵の意識調査」なるビデオを上映した。巣鴨のとげ抜き地蔵は「おバーちゃんの原宿」といわれ、男女問わずご老人達の「盛り場」。ビデオ機材と、質問を書きこんだ労作のシナリオをもって、勇んでロケ地へ。ご当地の出演者の中にはご老人だけではなく、子供を連れた若いママさん達もいた。(2001/9/14)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0938 キナ臭い中東の複雑な情勢 −シャロン内閣が発足して間も無く、昨年九月、エルサレムのイスラム寺院占拠に始まり、つい先日のPFLPリーダー、アブ・アリ・ムスタフアの暗殺に至るまで、イスラエルの対パレスチナ政策は一気にエスカレートの一途を辿っており、もはや中東戦争の勃発は避けられない。。。という意見まで横行しはじめている。しかし、これは結論からいうと早計であり、昨今の真の中東情勢を理解しておれば、かかる可能性は皆無に近いことが理解されるであろう。確かに、イスラエル・パレスチナ情勢に限っていえば情勢はキナ臭いし、戦争が勃発しそうな雰囲気があることは疑いを得ない。しかし、それは どう転んでも局地戦の域を出ないと思われる。その理由は以下の通りである。(2001/9/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0935 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(6):今、地域間競争の時代(行政を天秤にかける企業) −アーバンランド研究所主催のシンポジウム「2000年代における首都圏」で、各地域の行政責任者が一堂に会し、お互いに自分の地域の宣伝合戦を繰り広げた。行政も含めて地域はそれぞれ、自己主張し、工夫して魅力を高める競争を展開している。この競争の過程がダイナミズムを引き起こし、その結果が人口の変化として現れる。(2001/9/7)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0934 フィリピン民衆革命の裏側 −フィリピンの政変は、エストラーダの腐敗に注目するなら、腐敗を嫌う民衆が勝った物語として読めるが、フィリピン社会の階級対立として注目するなら、貧困層に支持されていた大統領が、特権支配層に中産階級が加わった反対派によって追い出された物語になる。(2001/9/6)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0931 獅子奮迅のスイス航空新会長 −再建の道険しいスイス航空の‘スーパーマリオ’こと、コルテイ新会長は、眠れぬ日々を過ごしながら、スイス航空存続の危機救済に成功する決定打を放った。それにしても心を打たれるのは、今般の事件に関して示した同社に対するスイス国民の態度である。(2001/9/3)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0928 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(6): お子様の経済価値(NPOは保育園でスタート) −シカゴ大学の社会経済学者でノーベル賞に輝いたベッカー教授は、「子供の数と子供の質の組み合わせは、家計の経済力で決定される」と主張した。家計の経済力の上昇が子供の数を制限し、教育投資などで子供の質の向上を選択するという。最近、多摩ニュータウンの仲間が、団塊世代の「定年後の生き方」を長期的な対策として考えて行くため設立したNPO(非営利団体)が、今、夫婦共稼ぎの増大により超過需要の「保育園経営」をスタートさせることにした。(2001/8/31)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0924 ‘最後のバルカン戦争’の行方 −‘ヨーロッパの火薬庫‘ バルカンの戦火は、80年、チトーの死後エスカレートしたセルビア・クロアチアの対立から始まり、92年ミロセビッチが仕掛けた内戦勃発以来、ナチスドイツ以上といわれる数の犠牲者を生みつつ徐々に南下し、ボスニア、コソボでどうやら山場を越えたと一般には思われていた。ところが、現在、わずか人口二百万、面積も25,000平方kmという、いまだ小ユーゴに属するモンテネグロ以外では最小の国マケドニアで、いまだに激しい殺戮が続いている。もはやクリントン時代の介入は一切しないと断言する米ブッシュ新政権下、欧州勢が単独でおっかなびっくりながら調停に走り、NATO駐留軍3,500人がまさに今、調停役として現地に乗り込みつつあるのだが、何故、ここで、かくも執拗に戦火が続いているのか?(2001/8/27)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0921 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(5):「人種のるつぼ」の建て前と本音・融合より住み分け −ワシントン地区の人口移動は、人種の融合化(Mixing)より住み分け(Sorting)を鮮明にしだしている。ゲーム論の大家、トーマス・シェリング教授は住民の「隣人に対する寛容性あるいは我慢の強弱」が住み分け現象を支配する、と仮定した。つまり、「多数派になればなるほど、異分子に対する我慢がなくなる。少数派になればなるほど、異分子に対する我慢をする」という具合。この寛容性、あるいは我慢の無さが隣人相互間の「玉突き現象」を次から次に起こして、あっと気づいた時には人種間の住み分けが終わっている。(2001/8/24)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0920 欧州は移民と折り合えるか −イギリスでアジア系移民と白人系住民との間で衝突が起こった同時期に、ドイツでは高学歴者に限った新しい移民の積極受け入れが計画されている。だが、イギリスで1970年代に工場従業員として受け入れた移民が80年代に工場閉鎖とともに「用済み」とされてしまったのと同じことが今後再び起こらないとは言い切れないのではないか。(2001/8/23)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0917 スイス建国祭を巡る三つの‘顔’ −八月一日、この欧州の小国は建国祭を迎えた。ついその二週間前、米、フランスが相次いでお国を挙げて、首都目抜き通りの軍オンパレードを含め、大々的なドンチャン騒ぎの建国祭を祝ったのだが、スイスの場合はそのサイズに相応しく、基本的には、例によって、ごく慎ましやかな祝い方であった。‘基本的には’と敢えて申し上げるのは、以下に述べるその三通りのスイスの‘顔’の中に、今般、極めてスイスらしからぬケースが登場したからである。(2001/8/20)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0914 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(5): 流通イノベーション(本当の協力ゲームとは) −日本の大規模店舗の売れ行き不振は、消費者の懐具合の悪化だけでは断じてない。イノベーションは昨日の成功を否定することから始まる。米国ではウォルマートというとてつもない革新的小売企業が、情報技術の粋を集めてメーカーを巻き込み、「製・配・販の企業の枠組みを超えた協力体制」を作り上げた。ウォルマートでは、小売店舗の在庫管理をメーカーが直接担当する。この革新的な試みが成功するのを見届けた小売経営者の中には、「小売店に在庫という概念が無くなる」とまで極論する人もいる。(2001/8/17)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0910 カシミールに、50年ぶりの雪解け? −印パキ関係、といえば、アラブ・イスラエルと並んで、‘犬猿の仲’の代名詞のようなもの。昨今の日本人のような‘平和民族’には、一見見分けがつかないもの同士がなぜにここまで徹底して憎みあうのか、まさに理解の限界を遥かにこえている。他にも 朝鮮半島や、かっての東西ドイツなど、類似例はあるが、これらの場合は主としてイデオロギーに基ずく政治問題であり、国民自体にはさほどわだかまりはないのに対し、前者は、宗教・文化・政治の全てが絡み合っているだけに、手がつけられない。それが、今度ばかりは 少々様子が違ってきた、、、。実は、この背後にはもう一つ、両国にとって極めて重要な要因が隠されている。(2001/8/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0903 またもや、中東に戦火? −参議院選挙が終り、日本のマスコミは今や、小泉内閣がどんな改革の手を打つかが最大の関心事であるが、何時ものごとく、海外情報については恐ろしく皮相的。その中でゲンダイが数行ながら‘中東で再び火の手が上がるのではないか?’という報道をチラリと行なったのが目についた。内容は、イスラエル軍が大量の予備兵を募集していることを対象としたものだが、実は、欧米消息筋では本件、すでに不可避なり、とのシナリオが増えつつある。(2001/8/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0902 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(4):「ポスト大店法」とアメリカの教訓 −日本の全国の商店街は落ち葉が朽ち果てようとする「暗い雰囲気」につつまれているが、住民が商店街にどのようなことを期待しているのか、またどのようにその期待にこたえようとしているのかを自問しているだろうか。「誰のためでもない、自分達の生活空間作りに住民が責任を持たないで、どうやって地域は良くなりますか」と胸を張ったシルバースプリング住民にとって、失望と希望に交差したこの11年の試行錯誤は、得難い学習期間であったらしい。この教訓は日本にも当然通用する。(2001/8/5)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0900 最近の外務省って・・・ −昨年来大学の就職関連の部署からの依頼で、国際分野での就職を希望する学生向けに相談員を務めているが、今年になって機密費事件の影響で外務省への就職希望者が激減している。この際、外務省は第三者の手による監査制度(一応、外務省にも「査察」という制度があるが、以前、新潟県警でスキャンダルになったように、身内が事前に実施することを予告するというふざけた代物である)を導入する必要があるように思う。また、国民も外務省という組織にもっと関心を持って、しっかり監視する必要がある。(2001/8/3)
元外務公務員:上西秀明
- WR0897 揺らぐヨーロッパとアメリカの同盟 −これまで、アメリカにとって西欧諸国は最も重要な同盟相手であったし、西欧にとってもアメリカが最も重要な同盟国だった。ところが今、こうした欧米間の関係が変わりつつある。それが明らかになったのが、6月のブッシュ大統領の訪欧であった。(2001/7/31)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0896 世界恐慌の前兆?との警告もある南米の経済情勢 −事の起こりは、アルゼンチン、ドラリュア内閣の‘赤字ゼロ計画’と名打って打ち出した凄まじい規模の予算・政府関連コスト削減策と、1,300億ドルに昇る対外債務の一部返済のために発行した期間90日、金利14.1パーセントという、まさにジャンク級の財務省短期証券828百万ドル。まさに、この国はここ数ヶ月がデフォルトの危険に晒される状態となっている。心配なのは、折からの世界不況で、アルゼンチンの破綻から、ブラジル、南ア、トルコ、ポーランド、フイリピンなどが通貨不安の徴候を次々にみせており、IMFを始めとして気の早い筋は世界恐慌への発展?といった危機感を煽り始めていることだ。(2001/7/30)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0895 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(4): 時間の豊かさと貧しさ(「ヨーイ・ドン」社会を卒業しましょう)−夫婦喧嘩で「私の人生を返してよ」というご婦人達の罵声が聞こえるときがある。奥様方にそう言われた旦那衆は、「はっと」気づいて「滅私奉公して、この始末。それじゃ僕の時間は…」とつぶやくが、誰にぶつけたら良いのか。みんながそう思っても、言ったが最後、「おちこぼれ、意気地なし」のレッテルが社内で貼られそう。こうして、職場の机に用もないのにしがみついて「誰が先に退社するか」とお互いにけん制し合う。こうして、毎日早朝から深夜まで、まるで、ブラックホールのような職場に時間を吸い上げられる…。(2001/7/29)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0891 惨憺たるジェノバ・サミットの顛末 −例によって通り一遍の報道に終始している日本のマスコミとは大違い。西欧の論調の大半は、例外的に温調モードのドイツのマスコミを除き、今回のG8サミットに対し、いままでになく厳しい評価を下した。それは、そうだろう、総勢十万人の反グローバル派のデモ、一人の死亡者に六百人の負傷者を出した挙句が、ろくな決議事項すら出せず、他方参加国間、特に米・日・西欧相互間の軋轢の深さを改めて認識せざるを得ぬ有様であったのだから。(2001/7/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0888 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(3):空間と時間を超えた、サイバービジネス −インターネットによる「サイバービジネス」は、米国のような多言語多民族の住民で構成される国では必要不可欠ではないだろうか。英語が世界言語化しているといわれるが、比較的単純な英語でさえ早口でまくしたてられると、どうしていいかわからなくなる。これは日本人だけの話ではおそらくない。だから、全米で数千万人もの人がインターネットに接続し、その技術を生活に活用することになる。(2001/7/22)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0885 アフリカ・ギニアから:【1】ファタラ川の橋工事始まる【2】最近のコナクリ事情 −首都コナクリも、そろそろ雨季本番といった状況です。ほぼ毎日、みごとな雷鳴と稲妻を伴った強い雨が訪れてきます。雨のおかげで空気が澄み、空はきれいになりました。すべてのほこりが洗い流され、街路樹の緑もきわだって鮮やか。雨の後の、歩道に散りしいたアカシアの黄色い花びらも、けっこう粋なものです。(2001/7/19)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR0882 海外から見た参議院選挙直前、危機的状況の日本 −危機的状況の日本といわれても、「な〜んや、それ。。。」とポカンとしている日本人がまだ大勢を占める、というのが実情ではなかろうか。たまに日本に行って昨今の巷の様子を見る限り、危機感はまったくゼロ。まさに、business as usual なのだ。だが、今の日本は、はっきりいって、瀕死の重病人であり、日本崩壊の危機はまさに目前に迫っているといってよいであろう。以下は、祖国を離れて三千里の、憂国の士のひとりごととして、御笑読願いたい。(2001/7/16)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0881 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(3): 先食いだけのディスカウントセール(政治は消費者のメッセージにどう答えるか) −かって、ジョージ・カトーナが「消費能力と消費マインドが将来の消費を予測する二大要因である」ことを喝破したように、消費マインドが冷え切ったままの状況下で行われるディスカウントセールについて、手放しの賛辞を送ることより、このセール自体のもつ意味を若干整理をしておく必要があろう。(2001/7/15)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0875 東欧に王政復古来る? −すわ!と欧州の事情を知らない人は、最近の新聞を見て、こういう‘錯覚’を多かれ少なかれ持ったことであろう。事実、まさに前代未聞のハプニングが6月のブルガリア選挙で起こった。1946年以来、スペインに亡命していた元ブルガリア国王シメノン二世率いる‘国民運動党‘が、総選挙で42パーセントという圧倒的勝利を収めたのだ。(2001/7/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0874 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(2):アメリカ流教育の経済学 −日本の大学生を見ていて感じるのは、日本型の温情主義が家庭、企業から、国にまで及んでいる事実。その温情主義社会の居心地の良さに時間を空費している間に、世界が変わってしまい、まるで浦島太郎のような立場に日本全体が立たされているといっては言い過ぎだろうか。一方、出身階層の上下にかかわらず学費を自らが負担する米国の学生が時間さえあれば廊下ででも本を開いてもくもくと勉強している姿、お互いに教えあったりしている姿をみて、米国には少なくとも「大学レジャーランド」論などほとんど通用しないなと思う。(2001/7/8)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0872 アメリカを出し抜く中国外交 −ここ数年、アメリカや西欧諸国は、人権侵害を理由に発展途上国の政治に干渉し「言うことを聞かねば援助を削る」と脅す「人権外交」を展開している。パキスタンやミャンマー、南太平洋諸国に対する中国の援助の拡大は、この人権外交に風穴を開け、無効にしてしまう効果を持っている。(2001/7/6)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0869 郊外大学は再び都心をめざす?(下):(模索する大学…体験からの眺め・大学サバイバル・ゲームの開始) −大学は今、量的拡大から質的転換の時代に入ろうとしている。この質的転換は内外の環境変化に対する適応を抜きにして考えることはできない。市場の拡大で競争が疎であった大学産業にも、かつて文明開化と相前後して雨後の筍のように生まれはしたが、有力私塾だけが残り、あとは消滅していった明治期のような競争原理が働こうとしているのかもしれない。創意工夫の努力があるかどうかが大学の明日を決定することになるだろう。その重要ファクターとして立地が上げられる。(2001/7/3)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0868 スイス国民、海外派兵に賛同を表明 −6月10日の国民投票で、スイス国民は極小差(51:49)ながら、軍の海外派兵に賛成票を投じた。スイスの神聖なる永世中立の精神に反するということで、EU参入、さらにかっては、国連参入にストップをかけたスイス民衆党率いる極右派が最後まで抵抗したが、今回に限っては、国民のそういつまでも世界に背を向けるわけにはゆくまいとの認識が賛成票に繋がったようである。この投票は、本件のみに留まるのでなく、特に来年、改めて国連参入可否の国民投票が予定されているだけに、政府にとってはその予備戦としても重要な意味合いを持つのである。(2001/7/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0864 欧州を支配するフリーメーソンの実態 −欧州の陰の力といえば、真っ先に思い起こされるのがフリーメーソンであろう。その内容についてはメンバー内で極めて厳しい緘口令が引かれていることもあり、神秘と謎に包まれてきたが、今般、フランスの代表週刊誌の一つ、エキスプレスが、フランスで二人のジャーナリストによって出版された著書‘見えない兄弟たち’が、初めて大々的にフリーメーソンの内容を御披露していると紹介し、反響を読んでいる。また、ほとんど同時に、タイム誌も、英国のフリーメーソンの最大の組織UGLをウェブで紹介し年四回の専門誌を発行すると公表したメデイア会社MDAの幹部MIKE DEWAR氏を取り上げている。(2001/6/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0862 郊外大学は再び都心をめざす?(上):(“約束された大学”からの変貌…歴史からの眺め)−日本の高等教育の歴史は欧米に対しての「追いつけ追い越せ」を基本モチーフとした日本の近代化の歴史でもある。その近代化のために社会が必要としている人材を選抜と競争の過程を通じて、一定水準の質を保証された学生層を高等教育機関は供給してきた。明治、大正期を通して学生たちは、筆記試験の成績が立身出世を保証してくれると信じ、ダンボール箱に入りきらないくらいの「講義ノート」を作成しそれを頭に詰め込んだ。教師のノートを再生産するこの苦行に耐え得ない学生はフィルターにかけられ、階級の上昇エスカレータから放り出された。懐疑や批判精神など近代社会を成立させた根本要素がそこに入り込む余裕さえなかった。(2001/6/26)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0861 怒涛の荒波に向かう新生スイス航空 −スイスの大手企業が存亡の危機に面したのは、何もスイス航空が初めてではない。だが、チョコレート、時計と並んで、赤字に白十字の同社のシンボルは、まさにスイス国民の脳裏に焼きついており、また国外においても最大の象徴であることには変わりない。スイス航空のかっての幹部達が犯した最初の過ちの一つに、SWISSAIRなる会社名をSAIRなどという、訳の分らぬ名前に置き換えたことだったが、新会長コルテイはスイス全国民が固唾を呑んで待ち受けた4月26日の株主総会で、まっさきにこれの即刻廃止を発表し、SWISSAIRブランドを社名に復活すると発表して、参加者の緊張モード緩和に努めた。(2001/6/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0854 米露の原子力発電復活 −米ブッシュ新政権は、次から次へとかなり露骨な米産業界迎合と見られる方針をぶち上げて顰蹙を買っている。そのいくつかの方針の中で、特に欧州勢を苛立たせているのは、環境保護に関する京都協約批准拒否、NMDミサイル防衛計画の推進、そして5月17日に発表した新しいエネルギー政策である。一方、ロシアは原子力利用に関する総合優位性を確立することで自国のエネルギー問題を確保するという極めて大胆な発想を徐々に実行に移しつつある。ブッシュ政権が急に原子力問題で騒ぎ出したのは、当然ながらこういったロシアの動きを牽制する意図も持っている訳だが、それ以前に、原子力を利用せぬかぎり、米国も将来のエネルギー確保は不可能という、厳然たる事実が存在するのである。(2001/6/18)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0853 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(2): 庶民の今日と明日の不安(民間最終消費支出が振るわないのは当たり前) −多摩ニュータウンは都心に通う団塊世代のサラリーマンが大半。だから住宅ローンと子供の教育費で月々の給料はおろかボーナスの大半までが「さっと消えてしまう」。かといって、ご主人の給料はここ最近アップしたとはいえない。故郷の両親は「いつ介護が必要になるか、そうなった場合どうしようか」という不安がふと心によぎる。これが日本中の一般家庭の平均的姿だとすれば、GDPの大きな部分を占める民間最終消費支出も振るわないのは当たり前、、、。
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0850 ユーゴスラビアは崩壊するか? −この国の存在は、一言でいえば チトーのカリズマ性のみで繋ぎ止められていたといえるであろう。80年、彼の死後、同国はセルビアとクロアチアの対立を中心に徐々に解体の方向に動き、92年、ミロセビッチの仕掛けた内戦で解体が本格化する。以降、内戦は徐々に南下し始め、ミロセビッチの失脚と同時に誕生した新生ユーゴは今やセルビアとモンテネグロの二国からなる、全く実態のない存在と化したが、先般のモンテネグロの総選挙で、デユカノビッチ率いる独立派が勝利を占めた結果、今やそれも風前の灯火となりつつある。では、ユーゴはこれで本当に解体するのであろうか?(2001/6/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0847 またもEUに暗雲を投げかけるアイルランドの国民投票 −EUのニース協定に関しては、主催国フランスが大国のエゴを剥き出しにし、かつ来年の大統領選挙を意識したツッパリの醜さがあまりにも露骨に現れたため、小国メンバーから総スカンを食ったいきさつがある。EU加盟国の中で唯一、基本的事項の総てに国民投票が義務つけられているアイルランドで、先週、国民が悪評高きニース協定批准を拒否し、EU幹部を震撼とさせた。(2001/6/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0846 経済問題コラム「メリーランドからの手紙」(1):賢い消費者、がんばる企業 −米国では質と価格のぎりぎりの線まで企業間で競争しあう。消費者自身も情報を取り寄せよく研究し、タイミングを見計らって最後の決定を下す。こうして需要曲線と供給曲線の交点で「取り引き」が成立する。ここに規制などの人為的な不純物は何ら必要ではない。政府などという規制者が介在せずに、市場で消費者の思惑と企業の思惑が直接向き合い、ぶつかり合う。取り引きに伴うリスクは当然当事者が責任を持って支払う。こうしたルールが根づけば、世界標準の資本主義体制に近づく。(2001/6/10)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0843 アメリカの原子力発電と地球温暖化 −アメリカが京都議定書に書かれた温室効果ガスの削減目標を達成することは、ほぼ不可能だ。それはクリントン政権時代から分かっていたことであったが、クリントンはヨーロッパとの外交関係や「環境に優しい政権」というイメージを重視し、そう明言していなかっただけである。 (2001/6/7)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0840 バーゼルの(バイオ関連)御三家大統合なるか? −人呼んで‘バーゼルの御三家’という。化学・医療およびバイオ関連の企業に従事する人なら誰もが、この表現が何を意味するかを瞬時にして理解する。人口がやっと20万のスイスの小都市バーゼルに兆単位の世界的大企業が96年迄3社、同年3月にトップのCIBAと三番目のSANDOZが合併してNOVARTIS、残るもう一社ROCHEグループが現在なおこの町の象徴として世界に君臨している訳だが、5月7日、まさに‘晴天の霹靂’というべき大ハプニングが起こった、、、。(2001/6/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0839 経済問題コラム「街角でランダム・ウォーク」(1): 参入規制からの政策転換(大店法から中心市街地活性化策へ) −25年かかって、ようやく「大規模店舗法(大店法)」の撒き散らした幻想から目覚めた。これは、なにも「日米構造協議」という黒船が出現したからではなかった。参入規制をしてもどんどん商店街に空き店舗が増えだし、それがどうにも止まらなかったからだ。その空き店舗にゲームセンターやら消費者金融の店が入ったり、あるいはシャッターが下りたままであったり、なんとも風情が無い商店街が至るところで増え出した、、、。(2001/6/3)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0833 伊ベルルスコーニ政権成立の意味するもの −伊総選挙は、筆者の予想通り、ベルルスコーニの勝利に終わった。この結果が全EUに与える影響について、各国マスコミは、かなり食い違った見方をしているが、最も衝撃的であったのは米シンクタンクSTRATFOR。それはEU解体の始まりを予告さえしつつある。(2001/5/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0832 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(33):交通事故防止はソフト次第(交通システムは「日本の贈り物」) −米国は国土が広く大量交通機関が貧弱で自動車に依存せざるを得ないから、現行の走行時速を維持して、いかに交通事故を減少するかが課題となる。ハードは申し分ない。後は圧倒的に多いつたない運転技術の、あるいは若い女性に多い無鉄砲なドライバーの安全をいかに守るか。日本で開発したITSが活躍する姿が早くみたい。(2001/5/27)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0829 アフリカ・ギニアから:【1】消えてしまった難民たち【2】ギニアの国境情勢【3】イリジウム衛星電話の再開 −UNHCRが1月末に25万人、さらには14万人と発表していた難民の数が、UNHCR自身のいう最終の数字では、いつのまにか9,000人にまで減っていて、以前から妙な数字だとは感じていたものの、「大本営発表」以外には確認の術がない我々には、なんとも後味の悪い魔法だった。(2001/5/24)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR0826 IMDの‘世界主要国競争力分析報告書’ −毎年、ローザンヌに本拠を置く、欧州で最も権威のある幹部養成所であるIMD (International Institute for Management Development) と、ダボス会議で有名なWEFが競合して発表する‘世界主要国競争力分析報告書’は、今や政・財界では不可欠なバイブルの一つとされているが、先月末、IMDが本年度版の先陣を切った。これは、500頁に亘り、286種類のクリテリアを規定し、さらに118種類の統計データ、106の個別調査、62の二次クリテリアをも加味して 世界49カ国の競争力を調査するという、膨大な手間を掛けたもので、一般の人にはSF785と、お安くない。
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0825 新・時代の風 街の風 (33) : 保存修景の必要性と街の誇り(歴史からの反撃を期待する)−「新潟は何も誇るものがない」と車で案内してくれた父が寂しそうにつぶやいた。そうでもないでしょうと、県政記念館(西洋風建築の県会議事堂)や公会堂(石油王新津氏の寄贈した建築物)を見に行って驚いた。県政記念館は通りを挟んで建てられたガラスでできた文化会館風の建物にアクセスするための陸橋の建築で片隅に追いやられ、公会堂は取り壊されていた。(2001/5/20)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0819 シュレーダー独首相の「欧州連邦化構想」を巡る軋轢 −4月29日、本来は五月初めの社会党大会における論議の叩き台であった、将来のEUに関する‘シュレーダー構想’が図らずも何者かによってドイツの代表紙シュピーゲルにリークされ、全欧マスコミの注目の的となっている。最近のEUの新ステータス論は、象を見たことのない国の子供達が「象論議」をしているのに似ているが、結論として、(各国の利害関係は別として、)シュレーダー構想は EUが存続してゆくには不可欠な内容であり、英エコノミスト誌がいち早く支持を表明したのも頷ける。(2001/5/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0818 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(32):豊かさの裏側(農業季節労働者の悲惨) −低賃金でも働きたいとやって来る接国メキシコからの「異邦人」を使ってカリフォルニアの農園主達は国際競争に勝ち抜き、毎朝の我々の食卓に農産物を届ける。豪邸が建ち並ぶ地域の高級スーパーにきれいに並べられた果物や野菜。そのみずみずしさの裏側に、国境警備兵の目を盗んで越境してくる異邦人の汗と、母国で腹をすかせて送金を待つ家族の姿が二重映しになる。(2001/5/13)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0815 メキシコを動かした先住民の闘い −メキシコは覆面集団「サパティスタ」の話題で持ちきりだ。彼らは人口の25%を占める先住民(インディオ)の権利を守るゲリラ組織で、運動を平和的なやり方に切り替え、バスをチャーターして全国各地を遊説した後、首都へと凱旋した。彼らの戦略は、チェ・ゲバラに象徴される「正義のゲリラ」のイメージを喚起しつつ、世界的な「反グローバリゼーション運動」の中に自分たちを位置づけて国際的な支援も集めるものだった。 (2001/5/10)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0812 イタリア国民を敵に回した?英「エコノミスト」誌 −まさに、これは前代未聞。政治・経済雑誌では世界で最も権威ある存在の英「エコノミスト」誌は、過去にも国そのものとその指導者達に対する強烈な批判をしたことはあったが、今回のように、目下、選挙運動中の一国の最有力候補について、‘基本的に、国家指導者として不適任なり’といった煽動的な記事を載せたようなケースは記憶にない。先日、まさにそれ(イタリアのベルスコーニ氏に関する記事)が起こり、当然ながらイタリアでは轟然たる騒ぎが勃発した。(2001/5/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0798 トルコが未曾有の経済危機に直面 −トルコ政府最大の問題は金融改革の失敗。旧態依然たる大手銀行は改革の兆しを見せぬ一部大企業に無節操な汚職がらみの貸し出しを続けてきた結果、二大銀行合計で今や200億ドルの不良債権を抱えるに至った。これに対して目下産業界が軍部・労組と結託して反政府戦線を形成、政府は12日、IMFに比較的信用のあるデルビス蔵相によって、空前の構造改革案を発表した。これによるとまず通貨リラをフロートさせ、公共投資9パーセントのカットおよび大手銀行民営化を含む、根本的な金融改革を向こう三ヶ月間強行するというもの。この結果、本年はマイナス成長3%、インフレは52.5%と予測されている。(2001/4/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0797 新・時代の風 街の風 (32) 黄金の三角地帯・虎ノ門(明日の教育と明日の日本) −虎ノ門は政・財・官の「鉄の3角形」の補強材が集まっていることでも有名。つまり「公益法人・特殊法人」の類。官庁の勘定体系が実社会にそぐわないから、公務員の定員が法律で縛られてるから、業界の歩調が乱れやすく過当競争になり易いから、個別企業のエゴではなく業界の要望を代表して政治に取り次いでほしいから、といった様々なニーズを満たそうとしてできた団体。ここ虎ノ門には、国の資金をがぶ飲みする「怪物」が大勢巣食っている。(2001/4/22)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0793 インドネシアとイスラム主義 −インドネシアにイスラム主義政権が誕生すれば、東南アジアの他のイスラム系の国々に波及し、マレーシアではマハティール首相の失脚と大混乱、フィリピンではテロリズムの急増につながりかねない。アメリカはインドネシアとの関係を改善する方向に転換した。 (2001/4/18)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0791 激変しつつある国際情勢(その2:欧州、バルカン、中東、中南米、アフリカ情勢) −結論として、2001年の国際情勢は、今までとは全く違った次元の緊張が高まる情勢となろう。経済環境も、米の悪化が進むことは必至で、欧州だけが比較的好調を保つであろうが、全世界をサポートする力はない。こういう時こそ、世界は、新生日本に、大いなる期待をもって然るべきであるのだがさて、期待に応えられるのは何時の日か。(2001/4/16)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0790 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(31):背徳の巷からの再生(再開発でよみがえったNYタイムズスクエア) −NY州とNY市とで、15年前に総額25億ドルを投入し、地下道で地下鉄駅とつながる4つのオフイスビルと、特に治安が悪かった西側2ブロックに商業施設や劇場を新設するという再開発計画。景気後退期とも重なって、再開発計画は一時停滞したが、ロイター社や大企業のオフイスビルの進出が始まると同時に、ディズニーストア、シネマコンプレックスのAMC,HMVレコードなどの立地で弾みがつき、幅広い客層を呼び込む事に成功した。(2001/4/15)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0784 激変しつつある国際情勢(その1:米国、ロシア情勢) −新世紀初め以来、国際情勢は実に目まぐるしい展開を続けている。その中で、何と言っても主役は先ず‘偶然大統領になった男’(ブッシュ)と‘突然大統領にならされた男‘(プーチン)であろう。今、彼らは、どの様な動きをしているか、、、。(2001/4/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0783 新・時代の風 街の風 (31) 電子通信政策の橋頭堡になれるか、狸穴の郵政研究所(インターネットが世界を変える) −ロシア大使館の斜め向かいにあるチャコール色の煉瓦建ての古色蒼然としたビルに郵政研究所がある。国境と時間の制約を超えた競争が開始された今、郵政研究所では何を研究しているのだろうかと思いながら研究所の階段を上がっていった。(2001/4/8)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0777 第三世代携帯電話システムUMTSを巡る欧州の状況 −第三世代携帯電話システムUMTSの採用を巡って欧州各国政府は、ここぞ一儲けの絶好のチャンスとばかり、ありとあらゆる手段を講じて該当ライセンス料の吊り上げを図った。この入札第一弾は昨年春から夏にかけて、英国・ドイツ・オランダ・イタリ―、スペインで実施されたが、トップはドイツで、ライセンス総額は515億ユーロであった。(2001/4/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0776 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(30):リーダーの識見と強固な意志(保守派政治家ゴールドウオーターが残したもの) −ゴールドウオーターの「小さな政府」という信念はレーガン政権に引き継がれ、やがて民主党のクリントン政権をも縛る事になる。その成功を見届け、彼は30年の上院議員生活にも終止符を打ち、「偉大な政治家」として波瀾万丈の人生を終えた。(2001/4/1)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0770 さらに壮絶な嵐に遭遇したスイスの三部門の代表的大手企業 −スイスは、日本とは事情が異なるが、過去十年、壮絶なリストラを経験してきたことについては共通点がある。違うのは、すでに結果が根本的なプラスとして国状に反映している点にある。かくして産業界のリストラは一段落したかに思われたがさにあらず、目下さらに、商社・重工業・航空という三つの部門の代表たる大手企業が壮絶なる竜巻の嵐に遭遇しているのである。(2001/3/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0769 新・時代の風 街の風 (30) 「持続可能性」への挑戦・代々木( 地球環境を念頭に進む建築技術) −工業文明は地球の大きな循環過程の多くを切り捨て、それより小振りで生産効率的な循環過程を作り出すことに注意を注いできた。その結果が、環境汚染である。地球がオープンシステムではないという自明の理をすっかり忘れて、この文明を発展させてきた現代人は「利口ぶった馬鹿」。自然を恐れ、自然と共生することを体に染み込ませた文明以前の人類は「無意識の巧者」。(2001/3/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0766 えひめ丸事故と「謝罪する技能」 −ウォールストリート・ジャーナルは2月28日に、著名な政治学者である日系アメリカ人のフランシス・フクヤマ(元国務省勤務)のえひめ丸事故に関する論文「残念な状況」(A Sorry Situation)を載せた。 私がなるほどと思ったのは、フクヤマ氏が謝罪にまつわる難しさを「心」の問題ではなく「手腕」や「技能」の問題ととらえたことだった。(2001/3/22)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0763 剣が峰に立つスイス航空 −今や、ビジネスマンのほとんどは異口同音に、同社サービスの米国式合理化による劇的低下を総攻撃し、次々と他社への乗り換えが目立っている。まさにこれは、アメリカ式の、(消費者との対話を怠った)コミュニケーション欠如のグローバル化の顛末が何であるかを、絵にかいたような事件といえるであろう。さて、では同社に将来はあるのか?(2001/3/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0762 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(29):国境越える合併・買収劇(地域スーパーまでが合併ブームの波に) −ワシントン地域でダントツのシェアを持つ食品スーパーが、オランダの食料品コングロマリットに買収された。あらゆる産業で起こっている合併買収ブームが国境をドンドン無意味なものにして行く。(2001/3/18)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0759 ギニアおよびその周辺国の近況 −3月2日、金曜日の正午前に発生したギニア軍の基地「カン・アルファヤヤ」の爆発・火災は、金曜日の午後一時的におさまったものの、その後再燃して、土曜日から日曜日まで続いた。基地周辺の多くの家が、誘爆して飛んだミサイル・砲弾の直撃や爆発の衝撃、または火災で破壊され、一般人死亡者の数は50人をくだらないものとみられている、、、。(2001/3/15)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR0756 新展開を迎えるスイスのEU対策 −3月第一週の週末の国民投票で、スイス国民は、またまた反対76.7パーセントという圧倒的多数で、政府のEU参入交渉開始を拒否した。欧州のマスコミも、今回の結果には、かなり敏感に、驚きを持って反応した。というのは、一見、投票のテーマをそのまま鵜呑みにすると、スイス国民は完全にEUに背を向けたがごとき錯覚を与える結果となったからである。しかしながら、実態は、さにあらず、、、。(2001/3/12)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0755 新・時代の風 街の風 (29) 伝統の継承と革新の継続( 焼き物と塗り物に込めた技と心) −伝統工芸とは、現在の車と同じ。いろいろな工程でいろいろな職人さんたちの協力が必要。輪島塗の「加飾に使う筆の毛先は、家鼠ではなく船鼠の背中の毛たった一本を集めて作る」と説明された時、人間の営みの凄さ、膨大な工芸技術の蓄積とそのすそ野の広さを思った。(2001/3/11)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0749 スイス・シンガポール二国間協定・・同病、相憐れむ仲? −先般、スイスのクーシュパン経済担当相は 財界関係者を従えて東南アジアを遍歴し、特にシンガポールでは本年中に二カ国間協定を結ぶ取り決めを交わした。この協定の背景には、どのような両国の事情がからんでいるかを分析してみよう。(2001/3/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0748 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(28):風化と再生(ローマ帝国の廃虚と排気ガス) −法王のメッセージは国境を越え、カソリックの信者達に直接訴える。世界至る所米国流合理性一辺倒になりつつある現在も、バチカン市国と言う宗教を手段にして時間と空間をいとも簡単に超える奇妙な小国をかかえたローマ。歴史的建造物が車の排気ガスも原因の酸性雨で風化のスピードを早めているらしい。(2001/3/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0742 好景気を迎えたドイツ経済の明暗 −‘赤緑内閣’、つまり社党とグリ−ン党の連立によるシュレーダー政権は、入閣当初種々相次ぐ国内政治問題や総合リストラの対応が間に合わず、将来性が疑問視されていたが、総合的な税改革が昨年後半より漸くにして実行に移されて以来、久方ぶりの好景気を迎えている。ただし、だからといって総て順風満帆かというと、さにあらず、、、(2001/2/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0741 新・時代の風 街の風 (28) 花の関所・大田花き市場( 天気・景気・元気が決める花相場) −大田花き市場は、神田青物市場、荏原市場、大森市場と城南地域の生花卸市場が統合されて平成1年から2年にかけて業務を開始した。市場用地面積が38万平方メートルもあるが、大東京消費圏をまかなうには、もう小さすぎるようだ、、、(2001/2/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0735 欧州トンネル戦争の陰でほくそえむスイス当局 −一月末、シラク仏大統領とアマト伊首相がトリノで会談の際、両国をTGVで結ぶにあたっての最大の障壁であるアルプス越えの問題を サボア州南部のモダネとイタリ−のスーセ渓谷に跨るチェニス山中に、52キロ(総額約1.6兆円で2015年に完成予定)のトンネルをぶち抜くことで最終合意に達し、大々的な新聞発表が行なわれた。これを見てニンマリしたのがスイス当局、、、(2001/2/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0734 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(27):真実の重みと価値(権力の法則、真実の法則) −ピサの斜塔の上に広がる青空と白い雲を見ながら、ガリレオのことを思い、大戦時の大本営発表、最近の政府の景気判断を思った。真実を虚構で糊塗し、はては世界中から非難を受けてようやく自分の非をしぶしぶ認める。日本は「いつかきた道」をいつのまにかさ迷ってしまっているように思えてならない。日本社会に根強く張られた既得権益で首を絞められた市民を救う「頼もしい味方」が、外国でしかないという不幸を、後世の日本人はどう評価するだろうか(2001/2/18)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0732 パレスチナ見聞録(2)聖地争奪戦 −「聖都」エルサレムの聖域の中心は、城壁に囲まれた旧市街の東側にある「神殿の丘」である。この丘は、イスラエルとパレスチナ、ユダヤ教徒とイスラム教徒との激しい対立の焦点になっている。その背景には、この丘や、パレスチナ地方のいくつかの場所が、2つの宗教にとって聖地として重なっていることにある、、、(2001/2/16)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0729 好調の続くスイス証券界 −先進国の世界的な株安傾向の中にあって、ただ一人スイス証券界が気を吐いているのは何故か、、、(2001/2/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0727 新・時代の風 街の風 (27) 若者中心のイノベーション(パイオニアの歴史持つ七尾市の再生) −七尾は入り組んだ入り江と能登島が天然の防波堤となってくれたため、古代から港町として栄
えた。しかし、モータリゼーション到来で、社会変化は加速度をつけ、あっという間に能登半島全体が時代に取り残された。やがて昭和60年頃から地元の青年会議所が音頭をとって激論を交し合い、「マリン都市構想」を提案し、毎年のように米国西海岸視察などを重ね、町起こしの積極的な試みをドンドン実行に移していった、、、(2001/2/11)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0722 スイス、最後の武器産業を守りきる −かってスイスは、小国ながら世界でも有数のハイテク武器生産国であった。しかし、これらの会社は70年代以降、連邦政府が社会党を中心とする左派の大規模な反対運動に屈して輸出規制を強化するに伴って、技術レベルは世界に冠たるものを持っていたにも係わらず、次々と身売りの運命に遭遇する羽目となった。かくして最後に残ったのが 世界で最も高性能で有名な練習機メーカーPILATUSである、、、(2001/2/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0720 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(26):アイルランド移民者達の里帰り −聖パトリックのお祭りは、春を告げる風物詩。これは、アイルランド系移民の故郷をしのぶ大切な行事。多民族国家で自己主張をするいい機会だから、シカゴでは運河をアイルランドのカラーの黄緑で染める、、、(2001/2/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0717 パレスチナ見聞録(1)ガザ地区 −ガザ市を中心としたガザ地区は、イスラエルがパレスチナ人を押し込めておくための、広大な収容所のような場所である。(イスラエルからみれば、パレスチナ人のテロ活動を防ぐためにガザの周囲を警備しているだけで、収容所などではないということになる。) 東西10キロ、南北40キロの細長い海岸地域で、東京都23区や横浜市などとあまり変わらない広さの場所に、100万人近いパレスチナ人が住んでいる、、、(2001/2/1)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0716 世紀を超えてなおも戦闘が続くギニアおよびその周辺国 −国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のギニア事務所のスポークスマンは、英国のBBC放送に対して1月24日コナクリで頻繁に激しい戦闘状況が発生しているリベリア、ギニア、シエラレオネのトライアングル地帯は「世界で最も危険な場所」であると断定。リベリアからの木材にからむ利権を守ろうとしているフランスを中心とするグループと、シエラレオネを基点として全世界のダイヤモンド利権をより完全に支配したいと願う英米グループとの利害が、国連の舞台でしのぎを削っている、、、(2001/1/31)
在ギニア(コナクリ)・アフリカの山師:齊藤 清
- WR0714 欧州で合法化されつつある‘安楽死’問題 −新世紀の社会問題の基本的なテーマの一つとして、安楽死がある。今般、オランダ下院議会は世界で初めて、安楽死を認める法案を圧倒的多数で可決して注目された。一方、これを追ってスイスでも チューリヒ市が先陣を切って、今年から極めて限定的ながら重病患者の療養施設における安楽死を認めることになったことはほとんど知られていない、、、(2001/1/29)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0713 新・時代の風 街の風 (26) 首都の玄関口・羽田(飛行機時代のベンチマークになれるか?ビッグバード) −羽田は飛行機で飛ぶだけではない。飛行時間よりも「ずっと長いアクセス」時間が
利用者にはついて回る。JR浜松町駅から羽田空港行きのモノレールに乗りかえるフロアーの混雑を見ていると、東京人でも人いきれでどっと疲れが溜まる。もっと快適で、時間も正確なアクセス手段はないのだろうか、、、(2001/1/28)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0707 先進国のグロ−バル化ランキング −先般、カーネギー国際平和財団の傘下にある米FP(フォーリン・ポリシー)紙は、先進国のグロ−バル化の度合いに関する詳細調査を行なってベスト20ランキングを発表した。これによると、シンガポールが一位、スイスが四位、日本はランク外であった。「極東の黄金の国ジパング」も、そろそろ、この辺で、永い永い眠りから、目を覚ますべきなのかも知れない、、、(2001/1/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0706 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(25):家の繁栄・街の繁栄(メヂチ家に見る「興亡の歴史」) −メリーランド大学の看板教授、マンサー・オルソンが急死した。彼は、「大きな組織(あるいは社会)では、皆が汗を流すより、他人の汗によりかかろうとする」、「既得権益でがんじ搦めになった国は、経済成長率が落ちる」という主張の2冊の名著で知られ、ノーベル賞受賞も夢ではなかった。彼を思い出しながら、家族で10日間、イタリアに飛んだ、、、(2001/1/21)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0705 活気あふれる中国(2)過激な問屋街 −中国浙江省の寧波市を訪れたとき、寧波から車で4時間ほどいった浙江省の義烏という町が中国3大問屋街の一つになっているという話を聞いた。義烏のほか、遼寧省(旧満州)の瀋陽市、湖北省の武漢市が3大問屋街なのだという。義烏は上海や杭州からも3−5時間でつける内陸部にある。 訪れてみると、義烏は町じゅうが問屋街だった、、、(2001/1/20)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0700 偶然、大統領になった男(accidental president) −全世界のマスコミによって、このテーマ(米国大統領選)はまさにあらゆる角度から語り尽くされたネタであり、今さら取り上げるのはどうかと思う向きもあろうが、意外とこういうとき、原点に戻ると、見えない点が見えてくるものである。、、、(2001/1/15)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0699 新・時代の風 街の風 (25) 漁港の街作り条例、真鶴の実験 −真鶴は小田原と熱海の間にあり、地図で見ると文字どおり「鶴の格好をした」半島のように突き出ている。与謝野晶子が詠ったように、半島が「相模と伊豆」を分ける。首都圏に近いので格好のリゾートマンション候補地。平成元年、町議会は「リゾートマンション建設凍結宣言」。翌年7月、開発を優先させた前町長達を見切り、環境保全を優先させる新町長を住民は選択した、、、(2001/1/14)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0697 環境記(3) −沖縄「開発」庁や北海道「開発」庁の例を見ると、「開発」という言葉は「善なる」ものとして人々の意識に定着し、開発の負の側面に思いを致すことの困難さが改めて浮き彫りになる、、、(2001/1/12)
全国青色申告会総連合調査役・評論家:江澤 誠
- WR0694 様変わりが期待される新世紀のEU −新世紀のトップを切って、昨年末ニース会議で醜態をさらけだしたフランスに替わって、スエーデン、ベルギーが半年ずつ議長国を務めることになった。これはEUの将来にとっては真に祝福すべきことなのである。何故なら、EUはようやく欧州の大国利権争いの時代に分かれを告げ、身分相応の、現実的な機構整備にかかる絶好のチャンスが到来したからである、、、(2001/1/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0689 チェルノブイリの火は消えたが、、、 −あの悪夢の1986年の爆発事故後、この原子炉が昨年12月15日、ついに完全に操業を停止した。しかしながら、今後もロシアは諸般の事情から原子力発電に頼るしかない、というのが現状であり、依然存在する多くの老朽化設備の問題は世界の脅威であり続けている、、、(2001/1/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0681 世紀末のクリスマスイヴに乾季のコナクリ(アフリカ・ギニア)から −【1】ギニアの国境情勢(◆最大規模の攻撃へ◆叛乱勢力の再攻勢◆フランス大使の貢献)【2】西アフリカ経済共同体(ECOWAS)の決議(◆国境への平和監視団派遣)【3】国連のリベリア制裁勧告レポート(◆血塗られたダイヤモンド取引の禁止)(2000/12/27)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0679 スイスマジック、いまだ健在 −スイス政治の特徴といえば、まず何と言っても世界でもユニークな、国民選挙に基づく立法を挙げねばならないが、これと並んでスイス人の誇るもう一つのシステムに、‘マジック・フォーミュラ‘なるものがある。要するにスイス式シャンシャンモードで、これを論じるには150年前に遡らねばならない、、、(2000/12/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0678 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(24):競争と協力(なんとも脆いプライバシー) −ワシントンD.C.のの有力書店をはじめNYやシカゴ、サンフランシスコの26の書店が業界団体全米書店協会と共同で、北カリフォルニア連邦裁判所にバーンズアンドノーブル、ボーダーズの二大書店チェーンを訴えた。ところが、この裁判当事者同士が「ホワイトハウスセクハラ事件」では、共同歩調を取ったから面白い、、、(2000/12/24)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0674 活気あふれる中国(1)賑わう消費 −中国では国内消費が拡大しているため、順調な会社だと売り上げも急増し、賃金は毎年10%前後も伸びている。上海や寧波などにはこの数年間に外資系の進出企業が増え、それが経済成長の源となっている。ここ3年ほどはインフレも止まり、逆に物価は下がっているので、多くの人々が豊かになりつつあることを実感しているように見えた。 全体的にみて、特に上海は東京や欧米の大都市と肩を並べる「先進都市」になりつつある(2000/12/20)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0672 拡大EU(欧州連合)の標石、ニース会議の顛末 −結論からいうと、今のEUの実態と実力からすると、この会議はむしろ成功であった、というのは、少なくとも、曲がりなりにも、何らかの結論が幾つか出され、ともかくも、2004年以降、新メンバーを受け入れる方向で進むという決議がなされたからである。しかしながら、全体がまだバベルの塔、トランプのお城的な様相を呈している点は変わりはない、、、(2000/12/18)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0671 新・時代の風 街の風 (24) 犀川の水さらら、金沢の風情 −室生犀星が『抒情小曲集』で詠ったように「うつくしき川はながれたり/・・/今もその川のながれ/美しき微風ととも/蒼き波たた」えている。母の道ならぬ恋で生まれた犀星は、犀川を慕い、一時期そのほとりに住んだ、、、(2000/12/17)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0667 国有鉄道と郵政の民営化を契機に公務員優遇制度の廃止を選択したスイス国民(南北言語圏で意見の分かれた今回のスイス国民投票) −スイスでは、重要法案は国民投票で決められることが多いが、今回俎上に上った年金問題に関連する定年条件の変更・医療保健付与条件の変更・国有鉄道(SBB)と郵政(SWISSCOM, POSTE)の民営化を契機に民間に準じた競争の原理、能力給制度を導入するための公務員優遇制度の廃止・軍関連予算削減などに関する国民投票では、南北言語圏で完全に意見が分かれた(2000/12/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0665 環境記(2) −今日、「開発か環境か」は大きな問題となっている。しかし、戦後すぐの日本においては「食べること」が急務の問題であって、「開発か環境か」ということは問題にもならなかった。急速に経済復興してきてからも「開発か環境か」は余り問題となることもなく、大きな犠牲がでてからやっと「環境問題」の存在が人々の知るところとなった。日本を含めた先進国は環境を破壊し、人間(生物)の健康を犠牲にして、今日の経済的に豊かな生活を獲得することができたのである、、、(2000/12/11)
全国青色申告会総連合調査役・評論家:江澤 誠
- WR0664 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(23):千両役者登場( 敵陣にクリントンの大名行列) −キャピトルヒル(米国議会)は議会開催中なのに、日本の永田町のように鉄柵がしてあって「一般の人お断り」などという馬鹿げた制限はない。「この国の形を一言で言えばオープン。」対して、「日本の国の形はクローズ(密室)。」この違いは何に由来するのか、、、(2000/12/10)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0661 ギニア国境情勢近況 −9月初旬頃から始まったギニア国境紛争の経過と近況・シエラレオネへの英国軍の介入など(2000/12/7)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0658 着々と進むプーチンの「ソ連」体制復帰政策 −プーチンの名声は忌まわしい原潜クルスクの事故で一時的に深刻な打撃を蒙り、その当初の支持率65パーセントは一時大きく落ち込んだが、2ヵ月後の今、彼は完全に以前の支持率を挽回したようだ。その裏には着々と繰り広げられる彼のしたたかな「ソ連」体制復帰政策がある、、、(2000/12/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0657 新・時代の風 街の風 (23) バラのトポス、向ヶ丘遊園 −バラは、欧米の歴史と文化から切り離せない。確かにバラを見つめ、香りをかぐと理性をどこかに忘れてきそうになる。さしずめ、美貌と才気で男を虜にし最後には精気も奪い尽くす妖女の趣がある、、、(2000/12/3)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0651 絶海の孤島と化した日本 −現在の日本の状況を外から見たとき、一言で表現すると‘セントヘレナ化’。。。かのナポレオンが最後に隔離されたアフリカの絶海の孤島に譬えることができよう。絶海の孤島が海底に沈むのを救うのは、一体誰なのだろうか?(2000/11/27)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0650 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(22):プライバシーの重要性( ドラッグストアーの勇み足) −情報化社会のポイントは、情報がもたらす便利さよりも、情報がもっとも「貴重な商品」であること、、、(2000/11/26)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0644 新生ユーゴの行方 −コスツニツア率いる新生ユーゴが誕生して間もなく二ヶ月、すでに日本のマスコミからこのテーマは消え去っているが、事はまだやっと始まったばかり。バルカンでは全く新しい系図が描かれようとしている、、、(2000/11/20)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0643 新・時代の風 街の風 (22) 田園調布の憂鬱−日本資本主義のデザイナーである渋沢栄一は公職を離れると同時に、資本主義の生命線「効率」と正反対の「理想」で田園都市を作った。しかし、大正ロマンのあふれでたような町並みは、単調で無表情の町並みに変わろうとしている、、、(2000/11/19)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0637 新規参入国を巡るEUの状況 −年末、EUはニースで開催される首脳会議において、新たに参入を予定されている東欧を中心とする13カ国について、その細目を決定せねばならないが、それに先立って先日、委員会より‘参入要綱’が発表された。ところで、参入予定国の現状はどうなっているであろうか、、、(2000/11/13)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0636 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(21):通貨下落の落とし穴(学業が続けられない留学生) −ハングリー精神旺盛で英語も格段にうまい韓国留学生は中央大学にもいたし、メリーランド大学でも多い。しかし、韓国経済のメルトダウンは着実に国民の自由度を奪ってしまった。ウオンの下落で仕送りの価値が下がり、アパートももっと安いところに移ないといけないし、実入りの良いアルバイトか何かできるようにしないと、とてもやっていけないらしい(2000/11/12)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0630 ユーロを巡る欧州事情 −現在のユーロの状況は、ある意味では今から十年前のドルの状態を思い起こさせる。当時、不況の恒久化、ドルの低迷が重なり、米政府は膨大なリストラと近代化プログラムを発表し、かの有名なルービン蔵相(当時)の‘強いドル’宣言がドルの歴史を変えるに至ったのであるが、今のところ、このような宣言が行える人物も、そしてまた、その要因も、EUには存在していない、、、(2000/11/6)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0629 新・時代の風 街の風 (21) 天下のケンカ山、箱根山−首都圏の奥座敷のせわしさ−獅子文六の『箱根山』は、観光開発でしのぎを削った東急・小田急、西武、藤田観光の三つ巴の戦争と、芦の湯の名門旅館で生まれたラブロマンスをうまくミックスしたコミカルな名作。若き日の思い出に浸りながら久しぶりに箱根をそぞろ歩いてみた(2000/11/5)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0624 泥沼にのめり込むパレスチナ問題 −このテーマは‘中東問題’とグローバルな扱いをされていたが、昨今の現象は、歴史が更新されたことを物語っている。もはや、パレスチナ問題はアラブ世界にとって厄介なローカル問題でしかないのである、、、(2000/10/31)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0623 国際的視野から見た戦後日本市場の歩み −2000年初秋のヨーロッパに於ける日本市場に関する講演の一部より作成した戦後から今日までの、国際的視野から見れば非常に特異な日本市場の歴史と変遷(2000/10/30)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0622 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(20):社会の暗部・人種差別問題(キング牧師誕生日は国民の祝日) −米国社会の人種的融和は大きく前進してはいるが人種差別問題が完全に消滅したわけではない。社会の根底に潜む差別の根は深く、そして太い(2000/10/29)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0618 庶民の目線から見たロシア最新事情 −80年代の共産体制崩壊直前に3年間を過ごしたロシアを再び旅してみた。ロシアは社会体制が激変して給与体系や物の値段が混乱している。「シト・インテレスナ」(おもしれえことねえかい)「ニチボー」(Nothing. ナンニモ!)ロシア庶民はこんな挨拶を、帝政が崩壊し共産主義が通りすぎ資本主義とデジタル社会が突然やってきても相変わらず何世紀も続けている。これには「問題ない。大丈夫、なんとかなるさ」という茫漠としたロシア的感触もあるようだ、、、(2000/10/25)
スイス・インターラーケン在住:長谷見敏
- WR0617 環境記(1) −今年の夏の天候で去年までとはっきり違った点は、夕刻になると激しい夕立の降ることが多かったことである。まるで亜熱帯の気候のようであった。世界的に見ても、異常気象が多発している。今回は11月13日からオランダのハーグで「気候変動に関する国際連合枠組条約」第6回締約国会議が開催されるので、この条約や締約国会議のことを書いてみよう、、、(2000/10/24)
全国青色申告会総連合調査役・評論家:江澤 誠
- WR0616 ‘ドットコム・バイオ旋風‘に塗り替えられるスイス経済構造 −幾つかの点で日本と極めて似通った面を持つスイスが、次世代への自己変革にもたつく日本を尻目に、現在、かってない好景気モードにある理由は何か、、、(2000/10/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0615 新・時代の風 街の風 (20) 海の道が果たした役割・西伊豆、松崎―ナマコ壁の美しさとしなやかな強さ−内航海運で栄えた豪商達が残したナマコ壁は地震にも強かった(2000/10/22)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0610 その後のギニア国境情勢 −9月初旬頃から始まったギニア国境紛争(参照:WR0572 ギニア国境の危機 ほか)のその後の状況(2000/10/17)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0609 国家的大リストラを成し遂げた後、かってない好景気モードにあるスイスの近況 −● スイスは今何故好況なのか ● 連邦政府、ロート副総裁を次期国立銀行総裁に選出 ● チューリヒ州で、英語教育優先決定(2000/10/16)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0608 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(19):雪は天使の贈り物?(TVが報道「今日は休校」) −娘達の「期待通り」に警報が出、天気予報のニュースが繰り返され、めでたく「休校」になった。首都圏が積雪で交通麻痺という日本の新聞報道を見ながら、朝寝坊をしてゆっくりと朝食をとる(2000/10/15)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0606 アフリカのエイズをめぐる論争 −今年5月、アメリカ、イギリス、スイス、ドイツの5社の製薬会社が、アフリカなど貧しい国々に向けて売るエイズ治療薬の値段を特別に引き下げ、欧米での小売価格の5分の1前後にすると発表した。ところがその1週間後、値下げ発表で国際圧力をかわして安堵していた製薬会社の幹部たちを驚かす発表を、ブラジル政府がおこなった。途上国が最も安いエイズ薬を選んで輸入できるよう、世界で販売されているすべてのエイズ薬の値段がひと目で分かるデータベースを、国連傘下のWHO(世界保健機構)が作るべきだと提案したのである、、、(2000/10/13)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0603 新生ユーゴ(セルビア)の意味するもの −‘その日’、2000年10月6日は、セルビア国民にとっては、第一次世界大戦の発端となった1914年 6月 28日のフェルデイナント・オーストリア皇太子暗殺事件にも比べられる歴史的一瞬であった。2000年10月6日は、‘バルカンのヒトラー’といわれた精神異常者による空前の殺戮行為の連続で大セルビアを実現しようとする望みを完全に断ち切った、換言すれば新生セルビアの誕生日として、歴史に残ることとなろう、、、(2000/10/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0601 新・時代の風 街の風 (19) 秋深き奥多摩のもてなし―酒と豆腐と櫛かんざし美術館−元禄時代にこの地に住みついて450年。日本酒の未来に危機感を持った小澤酒造の大将が始めた挑戦的な試みは大成功(2000/10/8)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0595 デンマークのユーロ導入否決と今後のEUの行方 −ユーロ導入否決というデンマークでの国民投票結果の心理的効果はきわめて大きい。この結果から、今後、EUが、どの様な影響を受けるかを考察してみよう、、、、(2000/10/2)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0594 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(18):「保守化」する若者(豊かな社会の若者はどこを漂う) −ジョージタウン大学の女学生がアンチフェミニスト(つまり反女権拡張)運動の雑誌を発行した。その雑誌には「フェミニズムは現代女性にとって時代遅れのもの。やれレイプだ、やれ拒食症だと騒ぎ立てるなんて大袈裟すぎませんか?」という挑発的な文章から始まって「考えてもごらんなさい。男を支配したいと思う兇暴な女(フェミニスト)ほど、いつ男に吠え、いつ猫なで声で甘えたらいいか、ちゃんと心得ているんです。」と、フェミニストの女性達が聞いたら怒りに震えそうな文章を続ける、、、(2000/10/1)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0588 ますます混沌状態のEUと低落一方のユーロ −最近のEUの状況は、ひとことでいうとまさに聖書のバベルの塔の現代版。全く纏まりを欠いており、主体性ゼロ。それを反映して、ユーロの価値も、まさに誕生後一年九ヶ月で、奈落の底に向かってまっしぐら。どこかの国とえらく状況が似通っているが、EUに必要なものは、まさに根本的なリストラなのである、、、(2000/9/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0587 新・時代の風 街の風 (18) 堺がめざす再生の道―戦乱に翻弄された自由都市の明日― −現在の堺と中世の堺とはどうも結びつかない。南蛮人が往きかい、鉄砲商人の荷駄がほこりを巻き上げながら往きかう大通りや自由都市としての堺のきらびやかさ、バタ臭さは湾を隔てた神戸に奪われてしまったからか(2000/9/24)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0584 ギニア国境紛争のその後の経緯(ギニア国境の危機-4,5) −マサンタ(国境から20キロ)のギニア軍キャンプが焼き払われ、難民高等弁務官事務所の職員1人が殺され、他の1人が行方不明。ギニア政府を追い込もうとしている勢力の存在は認識できているものの、その構成、背景は依然として不明瞭。今回のLFDGと称する組織も、現時点では未確認組織と考えたほうが良さそうであり、ギニア政府自身も、かなりの情報操作をしているので、政府発表のみから現実を判断することも難しい、、、(2000/9/20)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0581 全欧が固唾を飲んで見守るユーゴの大統領選 −ユーゴ大統領選と総選挙は、危うくば再度バルカン戦争をひき起す、きな臭い要因を持っている。私欲のないコスツニツアの台頭に対し、世界一のしたたかもののミロセビッチが、土壇場でどんな姑息な手段を講じるか・・(2000/9/18)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0580 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(17):観光ブームで沸く首都ワシントン(南北戦争の目撃者、W記念塔の化粧直し) −年間百万人の観光客が訪れるワシントン記念塔(モニュメント)は、建国の父ワシントンの偉業をたたえるべく1884年12月6日に完成した169.3米のオベリスク型石造建築物で、首都の中で最も高い。着工は1848年7月4日だから、1861年から4年にわたって「黒人奴隷制度」をめぐって国を二分し、両軍あわせて62万人もの死者を出した「南北戦争」をこの記念塔は見てきたことになる(2000/9/17)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0576 難民狩りの開始(ギニア国境の危機-3) −コナクリで生活していた、リベリア、シエラレオネからの難民が、先週土曜日の大統領の演説直後から、住民、警察、あるいは兵士によって狩り出され、コナクリの各地域で拘束されている。これらの難民の中に、今回の外敵の襲撃を手引きしたスパイがいるに違いないという考え方が基本にあり、号令がかかると同時に、躊躇なくかなり荒っぽい動きを始めるという一般大衆の感覚にも、肌寒いものを感じる、、、(2000/9/13)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0574 ギニア国境の危機-2 −9月8日に満了するはずだったシエラレオネ国連PKO要員の任期が、さらに小刻みに延ばされて、あと2週間居残ることになったようだ。しかし、PKOは、すでに紛争状態が完全にかたづいたところへ乗り込むのであれば、ある程度、意味があるかも知れないが、現在のシエラレオネのように、現在紛争中であり、しかも、実質的には 叛乱勢力に影響力を持っていない人間を、その代表と考えて和平合意の相手としている状況では、ほとんど意味がないように思える(2000/9/11)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0573 新・時代の風 街の風 (17) 勇気ある決断の難しさ―金融システム危機からの脱却法−私は不思議に思うのだが、これだけ高貯蓄の国なのに、だからたくさんお金は余っているはず。でも、そのお金は一体どこに消えてしまったのだろう。どの新聞もはっきり書いてはくれない(2000/9/10)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0572 ギニア国境の危機 −ギニアの南側に接する国、シエラレオネ、リベリアから、国境を越えての武力攻撃が、9月に入ってすでに3回あった。現在も、ギニアとシエラレオネを結ぶメインルート上にある国境の町パマラップ(Pamalap)あたりで、重装備の軍事集団とギニア国軍が対峙している模様、、、(2000/9/9)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0568 地球温暖化防止とマーケット(その5)−先進国にとっては豊かな生活を維持するためには環境保全が必要だとわかってきた。逆に開発途上国は豊かな生活のためには開発が必要だと考えている。今回は、環境と開発の「相克」を国連の機関名などを題材にして見てみよう、、、(2000/9/5)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0567 スイス、またもや存亡の危機? −スイス極右派が提案した、‘外人居住者制限法案’に関する国民投票が、新エネルギー税導入などと共に来る9月24日に実施される。その結果によっては、スイスの存亡に関わる問題に発展する可能性がある(2000/9/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0566 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(16):ポスト「大店法」の政策の参考に(シルバースプリングの意気込み) −アメリカは地方分権が進んでいるから法律もやりかたも全部違う。金太郎飴でなく、よそよそしくもない「自分達の街」という理念がまずあって、その上で「ゆっくり手作りのまちづくり」をしていこうという気概がある(2000/9/3)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0563 債務帳消しでアフリカを救えるか −アフリカの貧困を救うため、先進国がこまれでに貸し出した援助金の返済を帳消しにする計画が進められている。これは一時的には貧困を緩和するかもしれないが、根本的な解決とはならず、英米の政治家のイメージアップ戦略という意味合いも強い。その一方で目立つのが、援助大国といわれた日本が、冷戦後の世界で進路を見失っている姿である(2000/8/31)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0560 史上もっとも退屈な米大統領選 −如何なる角度から見ても、風采、知能指数、話し振り、どれを取っても一世の足元にも及ばないブッシュ二世と、性格的に、 退屈の代名詞のように言われていたゴアはどの様に戦おうとしているか、、、(2000/8/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0559 新・時代の風 街の風 (16) 「場所」は思い出詰まった宝石箱―新宿のランデブーの苦さと甘さ― −街は単なる空間ではない。それは思い出が一杯詰まった宝石箱のような「場所」。ホテルでの食事からの帰りしな、すれちがう若いカップルをそれぞれ見過ごしながら、若き日を思い出していた(2000/8/27)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0555 原潜‘クルスク’の悲劇の背後にあるもの −原潜‘クルスク’の事故は、余り話題のない真夏でもあり、全世界のマスコミの注目するところとなった。今迄のプーチンの動向からして今回の彼の考えられないほどの歯切れの悪さは一体何を意味しているのであろうか、、、(2000/8/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0552 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(15):公立大学総長の悩み( 教育は金食い虫、でも有望投資先) −メリーランド大学優先枠設定案は税金を納める住民を十分納得させることはできず、メリーランド大学総長が引き抜かれた。メリーランド大学が全米有数の名門大学になろうが、なるまいが「そんなこと知ったこっちゃない」という住民意識に総長がほとほと嫌気が差したか?(2000/8/20)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0549 モンゴルの希望と苦悩 −1990年代後半のモンゴルの自由化は美談として報じられたが、実は豊かになった国民は一部だけだった。ソ連時代の福祉制度は破綻し、かつて少なかった極貧の人々は、今では国民の4割近くを占めている。自由化とは「自由に振る舞って良いこと」だと勘違いする政治家が汚職し、外国の援助金は効率的に使われなかった。暖房費が出ないため、公立学校の多くが機能しなくなった・・・(2000/8/17)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0547 シンガポールは世知辛い? −国民の生活保障に関する基本的な問題を解決したシンガポールがこれから取り組まざるをえないのは、人々の多様な生き方や考え方を社会としてどの程度まで認め、それらに対して「場」を与えることが出来るかということだろう。そのことが21世紀のシンガポールを活き活きとしたものに出来るかどうかの鍵を握っているように思える(2000/8/15)
アルバトロス・クラブ代表(在シンガポール):恵谷 洋
- WR0546 活力蘇るドイツ −シュレーダー政権が、折り返し地点に来たところで、久方ぶりにドイツは活気を呈している。ドイツは第一四半期の経済成長率3.3%、総合でも最低3%は確保する見通しである。ドイツ経済の繁栄の主たる原因は何か?(2000/8/14)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0545 新・時代の風 街の風 (15) 「青鞜」と家族の肖像;ジェンダーの行方に懊悩した平塚らいてう −性欲と生殖を完全に区別し、「元始、女性は太陽であった」と檄を飛ばした平塚らいてうは、14歳の頃から官製の良妻賢母教育に反発。日本女子大に進み、数々の「試み」の後、25歳で『青鞜』を発刊した。「青鞜」社員とともに世間の風の冷たさと戦い、女性の開放を叫んだ(2000/8/13)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0540 中東和平の行方 −バラク首相とクリントン大統領としては今回何としても、中東和平への難題であるパレスチナの最終地位交渉妥結を図りたかったのである。しかしそこに大きく立ちはだかったのが東エルサレム問題である。現在バラク内閣は首の皮一枚でつながっているといっても過言でない、、、(2000/8/8)
イスラエル通信発行者:浅田英嗣
- WR0539 空想と決めつけられない‘日本発、世界不況到来’のシナリオ −夏もたけなわの8月第一週、日刊ゲンダイが例によって刺激的な表現で、‘兜町大暴落・世界不況到来’の警鐘を鳴らしている。いささかオーバーであるが、現在の日本の状況は確かに海外から見ると、目を覆う他にすべのない事件が余りにも多すぎる、、、(2000/8/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0538 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(14):子沢山の米国、少子化の日本(ミクロの合理性、マクロの非合理性) −米国では子供をたくさん引き連れた家族の姿が珍しくない。一方、衣食住、何もかもが高すぎる日本。誰もが変だと思っても、既得権益がガチガチに根を張って立ち往生している日本。だから、家計は合理的選択をして「子供の数を制限」する。しかし、人口減少は、一国の経済成長に天井を設ける(2000/8/6)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0533 好景気ムードのスイス −スイスはいま、十年ぶりの好景気に恵まれている。国を震撼とさせた金融界、産業界の大々的リストラの成果がやっと効果を生み出し、また、スイスナスダックのSMXが昨年からその機能を本格的に発揮し始めて、かっては次々と米国に脱出していたハイテク諸企業がスイス国内で花を咲かせる環境も整備されてきた、、、(2000/8/1)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0531 新・時代の風 街の風 (14) 高原の「原宿」、軽井沢;家族で体験・避暑地の出来事 −軽井沢の瀟洒な駅舎は新幹線を迎えると言う名目か、和風のスタイルを取り入れてはいるが無機質の新建材をふんだんに使ったビルに変わっていた。そして、旧軽井沢の落ち着いた町並みはすべて姿を消し、「高原の原宿」化して行く、、、(2000/7/30)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0528 沖縄サミットにおける日本政府の国際感覚 −従来のサミットに比べ、二桁ほど大きな費用を使った沖縄サミットを冷静に総括してみよう(2000/7/27)
元東欧駐在:大野 タダシ
- WR0525 やっと垣間見えだした‘プーチン雷帝’の魂胆? −就任以来100日を経過したプーチン内閣の全貌は、依然‘灰色のKGBカーテン’に包まれたままであるが、それでもごくわずか、おぼろげながら全貌が見え出してきた、、、(2000/7/24)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0524 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(13):ディズニー・ワールドの隆盛(イマジネーションが作り出したビジネスチャンス) −ディズニー王国はウオルトとロイの兄弟が作り上げた。そしてWDWの開園を見ることなく死んでしまった天才ウオルトの最後で最大の遺志を継ぎ、フロリダに「夢の王国」を作り上げた実務家肌のロイは、1971年10月の開園から間もない12月燃え尽きるようにこの世を去った(2000/7/23)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0523 エルサレム問題と和平交渉 −1967年の第3次中東戦争(6日間戦争)でイスラエルがエルサレムの東半分を制圧するまでエルサレムは東西ドイツ統一前のベルリンのように壁で東西に分断されていた。1967年一応エルサレムは統一される。しかしその統一は戦争によるものであり、ユダヤ人とパレスチナ人の同意による平和的な統一ではなかったために現在に至るまで問題を引きずっている(2000/7/22)
イスラエル通信発行者:浅田英嗣
- WR0522 ダイヤモンド戦争の光と影(1) −アフリカ統一機構(OAU)総会でガーナ共和国出身の国連事務総長アナン氏は、EUの国際紛争防止機能について最大限の評価をした後、アフリカの「原油とダイヤモンド連合」の可能性を問いかけた。しかしながら、この場に参集している、あるいは参加をあえてボイコットした百戦錬磨のアフリカ各国首脳を前にすると、この問いかけは、優秀な国連テクノクラートの作文としては通用したとしても、現実味の薄い冷めたスープのようなものであった(2000/7/21)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0520 世界中の通信を盗聴する巨大システム −第2次大戦中、日本軍などの交信を傍受するため、アメリカを中心にイギリス、カナダ、オーストラリアなどが加わり、世界的な傍受・盗聴システムが作られた。そのシステムは戦後も拡大を続け、今では電話や電子メール、ファクスなど、世界中の国際通信のほとんどと、国内通信の一部を傍受・盗聴し、諜報機関が危険視しているテーマの通信だけを検索抽出できる巨大システム「エシュロン」となった(2000/7/19)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0519 シンガポール社会の第一印象 −ここは私がかつて過ごしたジャカルタと同じ東南アジアに位置しているとは言え、まったくの別世界である。自然も人間も生々しく息づいている群島国家のインドネシアと、自然も人間も管理され尽くした観のある都市国家のシンガポールでは、あらゆる面が対照的に見える。ことに第一次産業と第二次産業をほとんど放棄し、食料品や生活物資、燃料の大半を輸入に頼っているこの国の人々の暮らしのあり方はどことなくぎこちない(2000/7/18)
アルバトロス・クラブ代表(在シンガポール):恵谷 洋
- WR0518 活気に溢れるマグレブ諸国 −最近、ヨーロッパから近くて遠い国々・マグレブ諸国(アルジェリア、リビア、チュニジア、モロッコ)に明るい兆しが見えてきた。欧州とマブレブ諸国の関係は文化的・政治的・経済的いずれを見ても接点は最低限に押さえられていたが、農業製品輸出に関するEU側の規制緩和の問題などを抱えつつも、両者は、次第に、交流を深めつつある(2000/7/17)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0517 新・時代の風 街の風 (13) 銀河鉄道の駅から再出発を、上野駅;不可思議のイメージ漂う北の玄関口 −「銀河ステーション」という声が聞こえるか否かの瞬時に、ダイヤモンドを天空一面に散りばめたかのような明るさになった、と宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』に書いた、、、(2000/7/16)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0511 不協和音消えぬEU夏の陣 −6月末、ポルトガルで開催されたEUサミットにおいて、EUは、非居住者課税に関する英国の提案を受け入れる以外、さしたる進展を遂げなかった。極右派を入閣させたオーストリアに対する制裁の問題については、フランス、スエーデンを筆頭とする制裁強行派と、中止派のドイツ、デンマークなどの間で全く歩調が合わないし、オーストリアのほうは(イタリーの極右派、フランスの共産党入閣を容認していながら)自国に対してだけの、このような扱いに腹を立てている。そんな背景の中、ユーゴのミロセビッチが、また、一悶着起こしそうな状況になってきた(2000/7/10)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0510 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(12):市場の大きさが分業を可能にする(修理屋と牽引屋) −雨上がりの道をスピードを出しすぎて曲がりきれず、私の車は路肩に乗り上げ、標識を2本押し倒してやっと止まった。「ァー、とーとーやってしまった」、、、(2000/7/9)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0506 象牙海岸、シェラレオネで騒乱発生 −象牙海岸で軍人の騒乱:7月4日朝4時頃(現地時間)、象牙海岸共和国の中心都市アビジャンで、正規軍による散発的な発砲騒ぎがあった / シエラレオネの叛乱勢力と首都近くで戦闘:7月3日夜から始まった6時間に及ぶ戦闘の末、首都フリータウンの東60キロにある戦略的な拠点マシアカ(Masiaka)の町が、叛乱勢力の手に落ちたが、4日、インド兵とヨルダン兵で構成された重装備の国連軍が首都から送りこまれ、夕方までにマシアカの町を押さえた模様(2000/7/5)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0503 東西‘ならず者国家’の異変 −ならず者国家(The rogue states)とはワシントンの新語で、要するにテロ育成に熱心、各種兵器を取り揃え、何時どこでバクダンを落とすか判らない国のことをいうが、この東西の代表格であるシリア、北朝鮮で全く同時に大異変が生じた(2000/7/3)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0499 イスラエルの22年にわたる南レバノン駐留とSLA ―イスラエルのバラク首相は、1999年の選挙戦の公約として、1年以内に南レバノンからのイスラエル軍の撤退をあげていた。そして撤退時期は当初2000年7月頃を想定していた。それが一ヶ月あまり早まり、5月24日、イスラエル軍は1978年のレバノン侵攻以来、22年にわたって駐留してきたレバノン南部からの撤退作業完了した。現在イスラエル軍が撤退した地域に生まれる軍事的な空白をどう埋めるかが、大きな問題となっている(2000/6/29)
イスラエル通信発行者:浅田英嗣
- WR0498 自由経済の最先端を行く「無法諸国」 −アフガニスタンやユーゴスラビアは、国際社会から外されている無法地帯であるがゆえに、犯罪の領域にまで踏み込んだ「自由主義」が花開き、アメリカ以上に「進んだ」資本主義が形成されている。アフガンには完全非課税の密輸品マーケットで商品が驚くほど安く売られているし、ベオグラードでは若者たちが架空のクレジットカード番号を使い、不正なEショッピングを楽しんでいる(2000/6/28)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0496 沈み行くアフリカ大陸? −冷戦の時代が終わり、先進国は、総じて、メリットの少ないアフリカから逃げ腰の一手。諸大国の確固たる対処姿勢が見られぬ今、単発的に供与される援助金は、えてして武器商人の懐を肥やす結果としかならない。結論からいえば、アフリカの将来は、基本的に内輪で解決を図る以外に方法はないのだが、期待とは逆に次々と混乱の度を増している、、、(2000/6/26)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0495 新・時代の風 街の風 (12) “戦いすんで”の永田町;先が見えない「日本丸」 −日本丸の危機は、いつも濃霧の中から「黒船」に乗ってやってくる。「選良」と呼ばれるにふさわしい政治家が、どうやったら生まれてくるんだろうか。国益より省益、局益を優先しがちな官僚の選抜試験を、どう変えて行ったらよいのか。与党政治家と高級官僚が下す決定を官邸の塔屋に飾られたミネルヴァの梟はきっと苦々しく思っていることだろう(2000/6/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0489 EUに参加せず自主独立を貫く大資産家スイス −普段、日本はいわずもがな、欧州でもほとんど話題にならないスイスも、今回ばかりはマスコミの大半が、スイス政府の対EUバイラテラル交渉に対して、国民が圧倒的多数でこれを承認したことをこぞって好意的に報道した。当分の間、新生スイスは、揺れ動くEUのまっただ中にあって、自主独立を貫く体制に踏み切ることは間違いない(2000/6/19)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0488 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(11):好況の米国、不調の日本 −経済学者ケインズは、株の値段の決まり方を「美人投票」にたとえた。つまり、自分が美人と思う人に投票するより、他人が評価する人のほうに誰も投票する傾向があるという。とすれば、米国に向かっていた流れがいつ方向転換するか、誰にも分からない(2000/6/18)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0484 復活する国際左翼運動(2)矛盾のパワー −欧米で盛り上がる反資本主義の運動は、組織がインターネットに似ている。運動はそれ自体が敵である国際資本主義システムの上に成り立っており「自己否定」の側面がある。途上国の貧しい人々の苦しみを減らすはずが、実際には貧しい人々自身は運動にたずさわらず、ほとんど先進国の人々が運動を進めている(2000/6/14)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0482 存亡の危機? 御伽の国リヒテンシュタインの異変 −ここ数ヶ月、ドイツのマスコミは、ドイツ情報局が同国の大富豪が次々とリヒテンシュタインに資産持ち出しを図っていることを突き止め、傍聴、秘密調査員の派遣その他で徹底的に調査しつつあるのを、すっぱぬいた、、、(2000/6/12)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0475 EU将来像に関するフィッシャー発言を巡る独仏の葛藤 −ドイツのフィッシャー外相はベルリン、フンボルト大学での講演で、EUの将来像として、各国がそのアイデンテイテイを完全に保持しつつも、全体としては共通の憲法の下に、共通の立法、行政をもつ連邦の性格を持ち、秩序のある一貫した政策を施行できる超国家体制を目指すべきだと唱えた(2000/6/5)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0474 新・時代の風 街の風 (11) シルバータウン化?;30年目の多摩新都市 −満三十年を過ぎた多摩ニュータウンは、人間でいえば立派な一人前。時間がある程度経過すれば、どんな都市も自立した顔や趣が次第に整ってくると普通は考えるが、人工都市の一見「きらびやかさと幼さ」を残したままだ。だが、ニュータウンとは、ある日忽然とシルバータウンに変わってしまうものなのかもしれない(2000/6/4)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0471 復活する国際左翼運動(1)IMF乗っ取り計画 −市民運動がIMFやWTOへの攻撃を強め、相手方の譲歩を容認しないのは、目的がこれらの国際機関の「監視」ではなく「乗っ取り」だからではないか。急速に国際化が進む世界の中で、IMFなどの国際機関は世界政府的な役割を担いつつあるが、ここ数年、運営方針をめぐる右派と左派の対立が続いているからである(2000/6/1)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0470 アフリカ流民幻想 −先日CNNのニュースを見ていたらエチオピアとエリトリアの砲撃戦が映っていた。世界のあちこちで単発的のように起きている色々な現象。最近そんな現象が不気味に膨らみ始めているのだが、だれもこれを見つめようとしてないようだ。でも私には地球のマグマが不気味に膨らみ始めた徴候群のひとつに見えてくる。あるいは私だけの幻想だろうか(2000/5/31)
スイス・インターラーケン在住:長谷見敏
- WR0469 スイスとイタリア、明暗を分けた二つの国民投票 −5月20および21日の両日、隣り合わせのスイスとイタリアにおいて、全く内容の異なる国民投票が行なわれたが、それは、両国の将来を左右する点で類似していた(2000/5/30)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0467 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(10):WTOの結論は、終わりの始まり −1995 年1月1日国益がまともにぶつかり合う国際貿易摩擦の調停がスイスのレマン湖のほとりの館に事務所を持つWTOによって行われることになり、ガットの役目は終わった(2000/5/28)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0465 少年犯罪はなぜ起こるか −希薄な人間関係の中では、自己表現の術を身につけることはできない。自尊心が強く、自己主張の強い人間が、そのような状態に長く置かれると、押し込められた感情や意識は、それを昇華させるために、嫌でも内側の自己中心的な世界へと向かってゆく(2000/5/26)
フリーグラフィックデザイナー:佐藤智美
- WR0464 地球温暖化防止とマーケット(その4) −キャピタリズム国家の雄アメリカは、地球温暖化防止京都会議において、後に京都メカニズムと称されることとなった排出枠取引などを京都議定書に盛り込んで、将来における新たな市場の創設に見通しをつけたが故に、温室効果ガスの排出削減目標値を当初の提案であった0%から7%に上げることには頓着しなかった(2000/5/25)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0463 グスドゥール(ワヒド)治世の一年間 −こ一年間、インドネシアのグスドゥール(ワヒド)は今までの大統領にはなかった勢いで世界各国を飛びまわっている。グスドゥールの世界各国への訪問の裏には何が隠されているのだろうか(2000/5/24)
技術コンサルタント:田口重久
- WR0462 ジュネーヴからのニュースコラム(000523) ★ またもキナ臭いバルカン情勢 ★ 化学兵器削減を巡るロシアの動き ★ キウイの奇跡は今いずこ? −コソボ戦争が終わって一年、このテーマは日本のマスコミから全く消えてしまったようだが、昨今、何時になくキナ臭い状態が濃厚となってきた:化学兵器削減は97年、国際協定によって10年以内にロシア国内に貯蔵されている化学兵器を処分する意図でロシアが134カ国にコミットしたものだが現状その1パーセントすら実行されていない:ニュージーランドといえば、かっては政治・経済を含む国家管理システム改革のモデルとして世界的にもてはやされたものだが、アジア危機以来、状況はすっかり変貌した(2000/5/23)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0455 ジュネーヴからのニュースコラム(000516) ★ 奈落の底に向かうユーロ? ★ 伝統的産業から次世代産業へのスイス産業界の大変身 −ユーロの下落は、とどまるところを知らない。何故、こんなに弱いのか?:ここ数年、スイスが世界に誇るハイテクの大殿堂、チューリヒのETH、ローザンヌのEPFL両工科大学、ジュネーブ・ベルン・バーゼル大学が産業界と結託し、次々とスピンアウト企業を創って行くテンポはまさに目を見張らせるものがある(2000/5/16)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0454 新・時代の風 街の風 (10) 再開発事業は成功か;恵比寿ガーデンプレイス −この複合施設は時間を過ごすことに何の支障もない。だが、リピーターがどれほど確保されたか、客筋の追跡をどこまでやれたか、商品の魅力と生命力をどこまで分析し予測できたか、戦略的思考はあるのか? エビス(過去の栄光)にこだわっている限り新しい展望が開けないのではないか(2000/5/15)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0451 石油価格をめぐる仁義なき戦い −昨年以来、OPECは生産調整によって世界の石油相場を上下させているが、25年前に石油危機を起こして見せつけた国際的な政治力はもはや失っている。3月の増産決定もアメリカの圧力に屈したもので、反対したのは反米を貫いてきたイランだけだった(2000/5/12)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0448 スイスに押し寄せる欧州一体化の波 −スイスの将来を左右するといっても過言ではないEUバイラテラル協定批准に関するスイス国民投票は、常識的に見て、92年のEEA(欧州経済圏)への参加拒否と異なり、いかに一部の狂信的愛国派が頑張っても国民の賛同の意志を覆すことはなかろう(2000/5/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0447 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(9):貨幣も商品、信用も商品;モノの売り買いは合理的に−貨幣は国の信用を如実に示す鏡であり、国際社会で国の通貨が「売り」の対象になることは、国の信用が薄らぎ国力が低下することにもつながって行く(2000/5/8)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0439 新・時代の風 街の風 (9) 大理石の城と紙の城;新宿は“現代の象徴” −日本の雇用環境は、いま激変期を迎えている。会社が個人を育てる時代は終わった。国民を親のように保護する時代は終わった。バブル絶頂期の「バブルの塔」と揶揄(やゆ)された「大理石の城」・東京都庁とホームレス自作の「紙の城」は“現代の象徴”だ(2000/5/1)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0433 ジュネーヴからのニュースコラム(000417) −★ 日本の政治を疑問視する欧米のマスコミ ★ 新CDU(キリスト民主同盟)党首にメルケル女史 ★ ドイツ人は根回しの落第生?(2000/4/25)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0432 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(8):真のリーダーとは:レーガン記念連邦ビル −レーガンは「小さな政府」「資本主義こそ王道」を旗印に、既得権益にすがる利益集団の粉砕、税制の平準化などいわゆるレーガノミックスに舵を切り替えた(2000/4/24)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0425 新・時代の風 街の風 (8) 地方の「三四郎」が目指した東大・本郷 −幾多の有為の人材を輩出してきた東大が、時代の変革期への対応の先頭を切らない限り、聖橋のたもとの湯島の昌平坂学問所が時代の中で取り残されていったように、その時代的役割を終える日が来ないとも限らない(2000/4/17)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0420 亡命キューバ少年を巡る騒動から見たアメリカのジレンマ−フロリダの漁師2人に、フロリダ沖でタイヤのチューブに掴まって漂流しいているエリアン・ゴンザレス君が他の大人2人とともに救助された。今、この少年のキューバへの返還の是非を巡って、米国世論が二つに割れている。このことから言えることは、キューバやメキシコを初めとするヒスパニック系諸国からの移民の急増によって、アメリカ国内が大きく二つに割れつつあるということだ。一つは白人を中心とするミドル・クラス以上のアメリカ市民、もう一つはヒスパニック系やその他の比較的貧しいクラス、という構図である(2000/4/12)
米国ネバダ州立大学リノ校 (UNR)−Geography (地理学)専攻−留学中:古賀 竜矢
- WR0419 海外でニュースにならない日本の政局異変 −海外から日本を観察する際、もっとも気になるのは、常に日本のリーダーが一様に‘顔のない指導者達‘として捉えられていることだ。‘小渕脳梗塞で退陣・森首相誕生‘のニュースへの欧州マスコミの対応は、淡々とした、極く中立的な、感情を抜きにした報道ばかりである。わずかにある程度まとまった報道をしているエコノミスト誌は、森暫定政権が、6月、すなわちサミット前に総選挙を開催することによって、国民に新たなリーダーを選択する余地を与えることを期待しており、さもなければ、ますます日本は世界で孤立してしまうであろうことを警告している(2000/4/11)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0412 プーチンは一枚の白紙? −元来、ロシア人はツァー帝政時代へのノスタルジアが強く、かつ熱しやすく醒めやすい国民である。今般もここ十年、かってはタンクに跨って反乱派を制圧し、ロシア国民が英雄扱いしたエルツインが健康上の理由などで低迷し、国全体が史上無類の屈辱ムードに陥ったのを見かね、クレムリンの陰の支配者達が吊り上げてきたプーチンに期待するのは極めて当たり前の話。むしろ、いまのロシアで、かくも理想的な演技者を見つけた背後の組織の手腕に感嘆すべきなのであろう(2000/4/4)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0406 地球温暖化防止とマーケット(その3) −アメリカのクリントン、ゴアの正副大統領が、環境問題に対して大いに関心を持っているというのが一般的な印象ではないだろうか。しかし、それは、地球の環境を守らなければならないといった、単なる環境問題に対する関心ではない。排出枠取引や共同実施などを21世紀のマーケットのなかでどのように育てていったらよいかを中心とした、環境問題が今後の国運を左右するほどの重要な問題であることを十分認識したうえでの関心の持ち方であろう(2000/3/29)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0405 風雲急を告げる世界の自動車業界 −ジュネーブの自動車ショーは、規模ではフランクフルトやパリに劣るが、年の始めで、業界が一斉に新車を発表する場であることから、大きな注目の的となる。そしてこの頃、業界の動きが激しくなるのも通例であるが、今年は特に顕著であった(2000/3/28)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0404 台湾市民の選択−今回の選挙結果からは、台湾市民の政治的成熟が見て取れた。これは独裁への反抗であり、市民個人の自由の権利の拡大でもあるという、避けることのできない潮流だからだ。台湾人には独立を強行することなく、現代の世界に符合した民主化と経済発展の経験を着実に主張して行きながら、あせらずに存在を強めて行くことを願いたい。一方、大陸中国の知識人やエリートには、広い視野で物事を捉えて、良いものは取り入れ、大陸中国の将来に向けた改革に貢献してもらいたい。「ひとつの中国」を実現する。これは確かに高尚な理想だ。だがその方法は、ひとつとは限らないではないか(2000/3/27)
フリージャーナリスト:片山忠明
- WR0399 ジュネーヴからのニュースコラム −★ 秒読みの大統領選の裏にあるロシアの事情 ★ ドイツ金融界の異変、大手二行の合併が意味するもの ★ スイス金融界2巨頭の明暗 ★ スイスの国民投票事情(2000/3/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0384 最近の中南米経済のあらまし −日本にとって、地域的にも感覚的にも、中南米は最も遠いところといえるであろう。民族の性格からして陽気・衝動的だが今ひとつ冷静さと信頼度に欠ける傾向など、そのさいたるもの。日本との関係は、移民のいるブラジルやペルーを除けば極めて薄いといわざるを得ない。中南米経済は、米国の景気に大きく左右されてはいるが、最近、総合的にはかなりの改善が見られる(2000/3/7)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0383 ダイヤモンドよ永遠に −ギニアのアントワープとも呼ばれる首都コナクリの一角の、とあるカフェの片隅でひろいあげた、ダイヤモンド原石商人たちの業界情報。「永遠の輝き」が生み出される前の、プリミティブな世界の動きのダイジェスト版;特別企画「DIAMOND IS FOREVER」(2000/3/6)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0372 地球温暖化防止とマーケット(その2)−地球温暖化防止京都会議(COP3)における最大の課題は、先進各国の温室効果ガスの削減目標値を決めることにあったといわれているが、従来のような報道のありかたでは、そのことがなぜ重要であったか、ということが本質的に捉えられていない。排出枠取引の制度のもとでの削減目標値は、すなわち初期配分を意味しているという点において重要なのである。それは、同時に、地球温暖化の問題が、名実ともに市場の論理で動いていくことの始まりを意味していたのである(2000/2/24)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0370 急旋回が始まった欧州・ロシア情勢 −プーチンはロシアの西寄り、民主化には全くといって興味を持っていない。彼を含む‘ロシアシステム’は今や、西側との関係を条件付の冷戦状態に持ち込み、ゆっくり時間を掛けて失われた国威を回復するという唯一の命題に向かって突き進んでいる。EU側は勿論、こういった雰囲気の変化をもっとも敏感に感じており、プロデイ委員長は先月ラトビアを訪問した際、’EUのメンバー国への攻撃は、全体への攻撃と見なす’というめずらしく過激な発言をして注目された(2000/2/22)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0364 ジュネーヴからのニュースコラム −● 暗雲たち込めるEU ● EUの鉄道輸送のカギを握るスイス・イタリー鉄道貨物輸送の合弁会社設立 ● ダボス騒動は何を残したか?(2000/2/16)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0362 オーストリア「ネオ・ナチ」騒ぎの裏にあるもの −オーストリアで「ネオナチ」が政権をとった?!・・・とは、必ずしも言えないようだ。問題となっている自由党のハイダー党首について、ナチス支持者潰しの権威も「民主主義の脅威ではない」と述べている。むしろ、ハイダー氏がことさらネオナチ扱いされる裏に、統合されつつあるヨーロッパでの、左右両派の政治的なせめぎ合いがあるようだ (2000/2/14)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0357 国連機関の長として思うこと(緒方国連難民高等弁務官講演要旨) −先週2月4日、JCG(ジュネーブ日本クラブ)発足パーテイが、国松スイス大使、原口国連大使、林軍縮大使、内海ITU(国際通信機構)総長、桂総領事に、国連難民局 緒方高等弁務官を迎えて行なわれた。本稿はその際の緒方講師の講演の要約である(2000/2/9)
在ジュネーヴ・NS Consulting:佐多直彦
- WR0355 モルッカ諸島:宗教戦争という名の利権争い −インドネシアのモルッカ諸島で昨年初めから続いている、キリスト教徒とイスラム教徒の間で殺し合いの遠因は、50年以上前、まだこの地がオランダの植民地だったころ、オランダ当局がキリスト教徒を重用する政策を行っていたことにある。2つのコミュニティは、インドネシア独立後の50年間、政治的に利権を争うライバルだった(2000/2/7)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0348 暗闘うず巻くチベット活仏の亡命 −チベットの活仏、カルマパラマが、中国統治下のチベットから、インド北部の亡命チベット人地域へと移ってきたことは、中国の圧政に嫌気がさしたことによる「亡命」と報じられている。だがその経緯を仔細に検証すると、むしろ「亡命」と見せかけて、ダライラマを頂点とするインドの亡命チベット人社会での権力奪取を目指す勢力があるかもしれない、と思えてくる(2000/1/31)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0349 インドネシア・アチェ地域での独立運動と日本の関係を考える −アチェ地域の独立運動に関連して、万一、マラッカ海峡に不測の事態が起こった場合、日本は必然的に「油断パニック」の状態に陥る。日本が実際に「油断パニック」になった場合、「マラッカ海峡の安全通航と石油の安定的供給確保のため」海上自衛隊が大挙派遣されることにならざるを得ないように思える(2000/2/1)
在ジャカルタ・都市・環境および中小企業育成コンサルタント:内藤 達:内藤 達
- WR0348 暗闘うず巻くチベット活仏の亡命 −チベットの活仏、カルマパラマが、中国統治下のチベットから、インド北部の亡命チベット人地域へと移ってきたことは、中国の圧政に嫌気がさしたことによる「亡命」と報じられている。だがその経緯を仔細に検証すると、むしろ「亡命」と見せかけて、ダライラマを頂点とするインドの亡命チベット人社会での権力奪取を目指す勢力があるかもしれない、と思えてくる(2000/1/31)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0341 解体するインドネシア:海洋イスラム国アチェの戦い −インドネシアの最も西にあるアチェ地方は、欧州・中東と東アジアを結ぶ「海のシルクロード」に位置しており、昔から商業都市国家として栄えていた。彼らはインドネシアの中心であるジャワ島とは違う文化を持ち、それがアチェ独立要求の背景にある。アチェ住民のほとんどは独立を支持するが、ジャワ宮廷の陰謀の伝統を受け継ぐインドネシア政府の策に翻弄され、指導者間の対立も起きている(2000/1/24)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0336 地球温暖化防止とマーケット(その1)−今回からはタイトルを変えて、引き続き地球温暖化の問題、特に今を象徴する「アメリカ」・「マーケット」について、排出枠取引や共同実施、クリーン開発メカニズム(CDM;Clean Developement Mechanism)などの京都メカニズムを手掛かりに見ていく。アメリカを唯一の超大国にし、独り勝ちの市場国家にしてしまったのは、誰の責任なのか。プログラムがそう組まれていて、アメリカに富が集中するようなシステムになっているのか。何はともあれ、アメリカが「YES」と言わなければ、事が進まないのがこの20世紀末の世界状況である(2000/1/19)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0334 真の囚人:負けないチェチェン人 −スターリン時代のソ連、多くの民族が強制移住の苦難の中で、服従の精神に落ち込んでいった時、唯一非服従の精神を貫いたのがチェチェン人だった。作家ソルジェニーツィンが「正真正銘の囚人」と呼んだ彼らが、強圧的なロシアとの200年にわたる戦いに屈しなかった背景には、信仰と血縁の関係が密接につながっている神秘主義イスラム教の存在があった。現在のロシア軍など、実は彼らにとって、大した敵ではないのかも知れない(2000/1/17)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0330 象牙海岸クーデター・その後 −今回の「象牙のクーデター」は、「IMFの実験?」がみごとに功を奏したモデルケースとして、借金依存国家の政権担当者に、見たくはない悪夢を送り続けるに違いない(2000/1/13)
アフリカの山師:齊藤 清
- WR0329 西暦2000年の中東情勢 −冷戦後、中東の戦略的な意義は西側にとって大きく後退した。ここ数年での目立った変化は主要国の統治者レベルでのシフトであり、中でも、中東最大の変化は、かっての暴れ者・カダフィの豹変である。テロの巣といわれたリビアは86年以来の経済封鎖で国の経済は荒廃し国民の不満は募るばかりで、原理派のテロ活動が急増しつつあるのを見たカダフイは、ついにPANAM旅客機爆破事件の容疑者引渡しに同意し、米国を除く西側諸国は最近13年ぶりに封鎖を解除した(2000/1/12)
GCNエグゼキュティヴアドヴァイザー・ ジュネーブ日本クラブ副会長・ NS Consulting:佐多直彦
- WR0322 新生ロシアの意味するもの −プーチン率いる新党が先月の議会選挙で予想外の大勝を遂げ、今や‘権威筋’(フォーオサイスの小説にも登場するこの‘陰の内閣’はソ連時代から厳然として存在しており、メンバーは学会・軍部・政界・産業界の退役者・現役者が混じっているらしい)としては、ここでエルツインを退陣させて大統領選を三ヶ月前倒しにすればプーチンの正式大統領就任が問題なかろうといえるベスト・ダいミングであること、そして、それよりも今のロシアの退廃振りをこれ以上放っておくわけにゆかぬと判断したものであろう。プーチンの就任によって今やロシアは新しい形の中央管理式社会主義体制への復帰が加速し、‘新しい冷戦体制’に移行することになろう(2000/1/5)
GCNエグゼキュティヴアドヴァイザー・ ジュネーブ日本クラブ副会長・ NS Consulting:佐多直彦
- WR0320 速報:エリツィン大統領の辞任を読み解く −ロシアのエリツィン大統領が12月31日、突然辞任したが、その背景には、12月19日のロシア議会下院選挙で、エリツィン氏とプチン首相が支持する政権与党「統一」が大躍進したことがありそうだ(2000/1/3)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0314 世紀末の「時代」の変革期に消えゆく数々の伝統的スイス企業 −登場する企業;アルミの大手ALUSUISSEがALCANと合併してALGROUPに・かって欧州において技術レベルでトップに君臨した機関車・重量車両メーカーSIG、SWFがBENZ系ADTRANSの傘下に・欧州一の武器メーカーに数えられていたOERLIKON-BUEHRLE-CONCTRAVES(OBC)の冷戦後受注急減による大幅な衰退・靴の王様BALLYの米投資グループTEXAS PACIFICへの売却・全天候車両のロールスロイスといわれるMOWAGのカナダBOMBARDIERへの売却など(12/28)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0313 マカオの500年をふりかえる −ポルトガルから中国に返還されたマカオの最盛期は、日本と中国との間の貿易が富の源泉だったが、それは日本の鎖国によって失われた。ポルトガルは、イギリスのような植民地経営の戦略を持たず、行き当たりばったりで、最後の30年間は中国政府の言いなりだった。だがイギリス人のような人種差別をしないという寛容さもあった(12/27)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0311 象牙海岸共和国でクーデター発生の模様 −12月23日朝(現地時間)から、アフリカでは最高に安定した政治状況にある国と信じられていた国のひとつ・象牙海岸共和国の首都アビジャンで、正規軍による発砲騒ぎが始まった。テレビ・ラジオ局も軍の指揮下に置かれた。24日朝、国会は現大統領の解任を決議し、ゲイ参謀総長が大統領に就任した、という確度の高いニュースが入ってきた(12/26)
(自称)アフリカの山師:齊藤 清
- WR0310 マカオ返還が盛り上がりに欠けた理由−日本内外のマスメディアでは、マカオ返還のニュースを、「アジア最後の植民地に幕が下ろされた」という文学的な表現で飾っている。果たしてそうなのだろうか? 現代の国際政治の世界で使われている意味での植民地は、マカオ返還によってアジアから消えたかもしれないが、中国の言う植民地の定義に従えば、中国が回収すべき植民地はまだまだ残っている?(12/25)
フリージャーナリスト:片山忠明
- WR0307 中国のWTO加盟に関する米中合意:利己的な米中合意への警鐘−中国はWTOに加盟することで、最恵国待遇を自動的に得ることができる。この最恵国待遇とは、WTO加盟国の全てに公平に適用されるものであり、アメリカと中国の2国間だけで決められるものではない。確かにWTO加盟に当っては、中国が主要国と個別に交渉し条件を合意するように定められているが、条件を全て公表しないのは、WTOの精神に反する(12/22)
フリージャーナリスト:片山忠明
- WR0306 WTO:現代のバベルの塔? −シアトルで開かれたWTO(世界貿易機関)の閣僚会議ほど、1920年の国際連盟以来、国際機関で、しかも、その設立以前からこれほど物議をかもしたケースは先ず皆無であろう。結果は衆知の通り、‘空前の大失態’、そしてその根源は主催者たる米政府、及びシアトル当局の完全な見込み違いであり、クリントンは四年間の大統領在籍中最大の屈辱を蒙った訳であるが、一体全体、何が起こったのだろうか?(12/21)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0304 世界を支配するNGOネットワーク −NGOのネットワークが国際機関に入り込み始めたのは、1992年のブラジル環境サミットで、94年には世界銀行の総会に乱入し、世銀の運営にも関わり出した。NGOはインターネットの普及とともに強い組織になり、先日のシアトルでの反対運動を通じてWTOにも入り込もうとしたが、結果はWTOの体制自体を壊すことになった(12/20)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0297 シアトルWTO会議をめぐる奇妙な騒乱 −冷戦が終わり、自陣営に各国を引き止める必要がなくなった時、アメリカは世界支配を、国際機関を通じた間接的な方法に切り替えた。米政府の通商代表部がWTOを牛耳り、財務省がIMFを支配する構造が作られたが、この体制は、IMFが一昨年からの世界金融危機への対応を誤り、WTOがシアトル閣僚会議で失敗したことによって、うまくいかないことが見えてきた(12/13)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0290 生まれながらの不幸を抱えた国、パキスタン −パキスタンでは、前首相もその前も、国有銀行から融資させて返さず、儲かる事業を一族に発注し、極度の腐敗が続いてきた。その背景には、国の基礎がないままにイギリスからの独立し、その後はインドとの対立やアフガニスタンの混乱などの影響を受け、安定した内政を築けなかった苦難の歴史がある。10月のクーデターは腐敗一掃を狙ったものだが、前途は多難だ(12/6)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0283 変わりゆく「大英帝国」 (1) −イギリスの王室は、今年6月のエドワード王子の結婚式をなるべく地味に行うなど、自らの存在を小さくしていこうとしている。それとは対照的だったのが11月6日、オーストラリアで行われた国民投票で、今後も国の元首をイギリス女王にやっていただきたい、という結果が出たことだった。国民の大半が共和国化を支持しているオーストラリアで、世論と反対の投票結果が出た背景には、首相ら政界の策略があった(11/29)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0282 アフリカ・ギニア日記(1・下) −ギニアのコナクリで金採掘会社に関与する著者からの近況レポート;マリンケのことわざ・ギニア世相近況(11/28)
(自称)アフリカの山師:齊藤 清
- WR0281 アフリカ・ギニア日記(1・上) −ギニアのコナクリで金採掘会社に関与する著者からの近況レポート;近況・村のカフェ風景(11/27)
(自称)アフリカの山師:齊藤 清
- WR0279 欧州からのニュースコラム-016 −★ 茨の道が待つEU‘プロデイ政権’ ★ 選挙戦たけなわのロシア(11/25)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0276 バンコク・ミャンマー大使館占拠事件の奇怪 −10月1日、武装ゲリラがバンコクのミャンマー大使館を襲撃し、人質をとって24時間立てこもった事件は、世界の他の大使館占拠事件とは異質で奇怪な点が多い。襲撃犯と一部の人質が「仲間」のように別れを惜しんだり、最初は対応が混乱したタイ政府が、翌日には犯人との交渉を簡単にまとめてしまったり。事件は、さまざまな裏読みを誘発している(11/22)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0272 20世紀は二酸化炭素排出の世紀であった(その6) −地球温暖化防止京都会議に臨んだ先進国の交渉姿勢;京都会議で、米国は二酸化炭素の排出枠取引の創設を強く主張した。その市場規模は「数十兆円規模」とも「予測がつかない」ほど大きいともいわれている(11/18)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0271 欧州からのニュースコラム-015 −★ 見えてきたスイス鉄道の近代化 ★ ベルン名物‘玉葱祭り’(11/17)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0265 香港ディズニーランド開園が決定 −2005年、香港に世界で5番目となるディズニーランドが開園することが決定した。ディズニーランドができることで、香港が、そして中国が受ける影響とは? そして香港ディズニーランドは、成功するのだろうか?(11/11)
フリージャーナリスト:片山忠明
- WR0264 メガワティはなぜ大統領になれなかったのか(2) −陰謀とハプニングの嵐が吹きまくったインドネシア・ジャカルタからの真相分析レポート(11/10)
ジャカルタ熊本県人会会長:内藤 達
- WR0263 メガワティはなぜ大統領になれなかったのか(1) −陰謀とハプニングの嵐が吹きまくったインドネシア・ジャカルタからの真相分析レポート(11/9)
ジャカルタ熊本県人会会長:内藤 達
- WR0262 遺伝子組み換え食品をめぐる世界大戦(2) −除草剤をかけても枯れにくい種子は、同じ会社の除草剤に対してだけ、最大の効果を発揮できる種子として作られているという。医薬品と違い、遺伝子組み替え農産物の場合は、消費者にとって、今のところあまりプラス面が感じられない。ただし、反対運動を広げるだけでなく、人類のために役立つ遺伝子組み換え技術のあり方が、もっと考察されるべきであると思う(11/8)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0256 欧州からのニュースコラム-014 −★EUはどこまで変身するか ★クレムリンの大博打? ★爆発寸前の核装備船の廃墟 ★不協和音増すメルコスール諸国 ★中東和平のカギを握るシリアの事情(11/2)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0255 遺伝子組み換え食品をめぐる世界大戦(1) −日本が輸入する穀物のうち、大豆の8割、トウモロコシの9割がアメリカからだ。アメリカでは1996年から、遺伝子組み換え技術を使った種子が発売され、今では栽培されている大豆の55%、トウモロコシの40%が、遺伝子組み換え種子を使っている。そのため、日本が遺伝子組み換え品を拒否し始めたことは、アメリカの農業に打撃を与えずにはおかない状態だ(11/1)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0250 右旋回のアルプス諸国−馴れ合い主義の左派連合内閣ですべての社会問題が一向に解決されないのに業を煮やした国民が、所謂ポピュリストという表現に代表される極右派の、良くいえば分かりやすい、悪く言えば不都合なところは無視していい所だけを簡単化して強調する一派に同調した(10/27)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0249 欧州に密入国移民を送り出す「闇のシルクロード」 −イランやトルコから、バルカン半島を通ってヨーロッパに至る「シルクロード」は、オモテの旅行者や貿易商品だけでなく、麻薬や密入国移民など「ウラ」の商品や人々にも使われている(10/26)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0243 新・時代の風 街の風 (7) ハード先行のミスマッチ ―福岡の流通戦争(10/20)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0241 聖戦の泥沼に沈みゆくパキスタン(1) −パキスタンで10月13日に起きたクーデターは、パキスタンが「アフガン化」していく第一歩になるかもしれない。冷戦時代を通じてアメリカ寄りの政権が続いたが、その後、イスラム主義組織「タリバン」を使って隣国アフガニスタンの内戦に介入したことが逆に、反米・親イスラムの勢力をパキスタンの軍や政治組織の中に広げてしまった(10/18)
ジャーナリスト:田中 宇
- WR0238 10万人以上の香港人が移民流入したカナダ・バンクーバーで見た中国建国50周年の風景−バンクーバーの中国系社会では、大陸中国のことなど遠い向こう岸のことで、金儲けの対象とならない相手に対しては、政治的スローガンにお付き合いする気遣いなど必要が無いようである(10/15)
フリージャーナリスト:片山忠明
- WR0225 久々のパリ雑感 −7年振りのパリの新鮮な驚き(9/30)
スイス在住:野嶋 篤
- WR0223 東・中欧およびロシア・CIS諸国の経済事情分析(2)−☆第二グループ諸国の分析(9/28)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0222 東・中欧およびロシア・CIS諸国の経済事情分析(1)−☆第一グループ諸国の分析(9/27)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0220 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(7) −世界市場を相手にがんばれ・全産業の自由化時代に向けて(9/23)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0216 20世紀は二酸化炭素排出の世紀であった(その5)−地球温暖化防止京都会議に臨んだ先進国の交渉姿勢(9/20)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0214 欧州からのニュースコラム-013−☆スイス版NASDAQの登場 ☆鉄の女の追求で窮地に立つエルツイン ☆注目される’問題国’の軍部の動き ☆バルカンのカギを握るモンテネグロ(9/17)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0210 新・時代の風 街の風(6)中年からの出発進行―小倉に建った松本清張記念館(9/13)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0194 欧州からのニュースコラム-012−★スイスに転機は来るか?(8/27)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0192 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(6) −実を取るか・名を取るか、顧客満足度とは何か?(8/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0189 イスラエル情勢;シリアとの関係―○ゴラン高原の背景 ○イスラエルとシリアの和平への道のり(8/23)
イスラエル通信発行者:浅田英嗣
- WR0181 新・時代の風 街の風(5)凋落する財界の総本山―経団連の社会的使命(8/13)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0179 欧州からのニュースコラム-011(速報)−★本格化するエルツインの’カチューシャ踊り’(8/12)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0178 負けないアジア:マハティール首相−マレーシアは唯一、世界各国の金融当局を監督するIMFによる救済策に頼ることなく、独力で金融政策を実施してきた。巨大なハイテク産業都市「サイバージャヤ」のオープンは、マレーシアの首相マハティールにとって、世界に対する一つの「勝利宣言」だった(8/11)
MSN ジャーナル:田中 宇
- WR0174 欧州からのニュースコラム-010−★ロシアはミロセビッチを見切った? ★ウクライナをめぐる米露の綱引き ★中東和平のリーダーシップ回復を図るアサド ★緊迫続く中台関係 ★中米諸国の現況(8/9)
在スイス・ジュネーヴ NS Consulting:佐多直彦
- WR0173 20世紀は二酸化炭素排出の世紀であった(その4)−地球温暖化防止京都会議に臨む姿勢には各国によって差があり、また共通利害を有する国々はグループを形成して交渉に当たっていた。(8/6)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0159 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(5) −感謝祭大バーゲンと民族大移動(7/27)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR-0156 欧州からのニュースコラム-009―★激化するロシア首脳の生存競争&★新たな展開を迎える中東和平&★オーストラリアの新アジア攻勢&★豹変するスーダン&★秒読みに入ったスイスの’世紀の祭典’&★ロシアの敵’スイスの鉄の女’&★依然健全なスイス?(7/22)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR-0150 台湾見聞録(1)―台湾の街を歩きながら日本を振り返る(7/14)
通信機器メーカー勤務:いーわん
- WR-0149 新・時代の風 街の風(4)大学の新しい試み―冬の時代の生き残りをかけて(7/13)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0148 20世紀は二酸化炭素排出の世紀であった(その3)−シカゴ商品取引所がアメリカ環境保護局と共同で入札方式の競売にかけているものに環境関連のものもあり、近年盛んに取り引きされているのが二酸化硫黄である。これが排出枠取引といわれているものである。(7/12)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0146 イランにみる近代化と宗教――イランの現況を見ていると、後世の歴史家たちがイランについて「宗教政治の偉大な実験は終わった」と述べるような気がしてならない(7/8)
技術コンサルタント:田口重久
- WR0143 アムステルダムのファン・ゴッホ美術館オープンに寄せて――110年前に「教養のある愛好家たち」によって犯された過ちを繰り返してはならないと思う。その意味で、今、理解しにくいと思える画風でも、その画家の表現の自由は保障しなければならない(7/2)
スイス在住:野嶋 篤
- WR0139 欧州からのニュースコラム−008−蔓延する’ドイツ病’&シオンを葬ったのは誰か?(6/24)
NS Consulting:佐多直彦
- WR0137停戦後のコソボ −NATO軍とともにUCK(コソボ解放軍)が武器を持って帰ってきた(6/24)
元東欧駐在:大野 タダシ
- WR0132新・時代の風 街の風(3)多摩ニュータウン流ネットワーキング―
情報化時代の街づくりへゴーサイン(6月18日)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0131中国の物価と中国人の購買力 −中国の物価は外国人にとって非常に
高く、改革解放によって中国人にとっても物価高な時代へ(6月18日)
中国問題研究家:片山忠明
- WR0124コソボ紛争と新世界秩序 −ル・モンド・ディプロマティック記事の
テーマ別論文集Maniere de voiの「ある紛争の根拠と無根拠」より転載
ル・モンド・ディプロマティック編集長:イグナシオ・ラモネ(情報入手&翻訳: スイス在住 野嶋篤 )
- WR0123ポトマック通信・アメリカから日本を考える(4)−郷に入ったら
郷に従え(アメリカ帝国のお膝元で)(6月14日)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0122欧州からのニュースコラム−006」−奈落の一途を辿るユーロほか(6月
11日)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0106新・時代の風 街の風(2)−川崎新都心、新百合ヶ丘の成功<農住
都市構想からのスタート>(3)(6月8日)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- 「激動のインドネシア(2)煽られた「聖戦」」−宗教対立は組織的に煽られている
可能性が強い(6月7日)
MSNニュース担当 編集記者:田中宇
- 「スイスとEUとのバイラテラル交渉成立の意味するもの」−2000年春国民投票、その
後、EU参入に向けてステップを踏み出す(6月7日)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0104 激動するインドネシア(1)民族の逆流 −地元に独立前から住んでいた人々と 、独立後に移住してきた人々との対立(6/2)
MSN ジャーナル:田中 宇
- WR0102「20世紀は二酸化炭素排出の世紀であった(その2)」 −「地球温暖化」という地球環境破壊について考える(1999/6/1)
全国青色申告会総連合参事・環境アナリスト:江澤 誠
- WR0094「不思議の国ロシア 」 −ロシヤでは給料が大幅に遅延しているのに、コンサート会場は満員(1999/5/26)
元モスクワ駐在:長谷見敏
- WR0092 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(3) −大学教育の経済学;アジア系が 闊歩するコンピュータセンター(1999/5/25)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0090「NS ニュースカプセル(990524)」 − バルカン戦争がもたらす米中露関係の変化ほか(1999/5/24)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0084「 コソボ紛争の行方」−歴史的背景から探る今後の展開(1999/5/19)
元東欧駐在:大野 タダシ
- WR0082「スイスの政治改革の現状」−いよいよ具体性を帯びるスイス政府の政治改革(1999/5/18)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0072 「地球の反対側:ブエノスアイレスからのメッセージ」−日本人とアルゼンチン人がもっと交流・相互理解をすることができる場を作りたい!(1999/5/11)
在ブエノスアイレス:相川 知子
- WR0070「国際国家スイスの激烈な変身」−スイス建国以来の精神である徹底した合理性の追求、至高の付加価値創造を実現する国民の勤勉性(1990/5/10)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0068「復興の進む神戸のまちで」−人の暮らしと地域社会という視点が欠けているのではないか?(1999/5/7)
エッセイスト:前田正夫
- WR0062「 NS ニュースカプセル:990430」 −ロシア閣僚権力闘争の舞台裏ほか(1999/4/30)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0060「初めてのペルー(1)」 −世界中を飛び回る仕事師が見た初めてのペルー(1999/4/28)
技術コンサルタント:田口重久
- 「WR0059 新・時代の風 街の風(1)」−「坂の上」の街−霞ヶ関と永田町(1999/4/28)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0054 「 生き残りを賭けたスイス金融界の大変身 」−スイスのシンボルである金融界の激しいリストラの嵐(1999/4/26)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0050「 NS ニュースカプセル:990422 −ベトナム化するコソボ問題・米の中央アジア攻勢強まる(1999/4/22)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0047「スイスの物価はなぜ高い」−モノによっては東京よりはるかに物価が高いスイス。 なぜ?(1999/4/20)
在スイス・ベルン:椿 泰文
- WR0043 ポトマック通信・アメリカから日本を考える(2)−政治の争点化する米国の教育(1999/4/16)
中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0041 NS ニュースカプセル:990124(スイスから)<波乱を呼ぶ三極通貨の行方> −ユーロが抱えるジレンマ(1999/4/15)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0039 NS ニュースカプセル:990414(スイスから)<バルカン特集> −コソボ周辺国の最新対応状況(1999/4/14)
在スイス NS Consulting:佐多直彦
- WR0031 世界を揺るがしたクルド人(下)−オジャランの悲劇(1999/4/8)
MSNニュース&ジャーナル:田中宇
- WR0025 バルカンの憎しみとコソボの悲劇 - コソボ紛争の根元を探る(1999/4/2)
MSNニュース&ジャーナル:田中宇
- WR0022 バルカン情勢の裏にあるもの - コソボ情勢の裏には、どんな駆け引きがあるのか?(1999/3/31)
在スイス NS CONSULTING:佐多直彦
- WR0018 20世紀は二酸化炭素排出の世紀であった - 「地球温暖化」という地球環境破壊につ
いて 考える(1999/3/25)
環境アナリスト:江澤 誠
- WR0015 世界を揺るがしたクルド人(上)
(1999/3/22) MSNニュース&ジャーナル:田中宇
- WR0014 ヨーロッパで新しい言語 Europanto が静かなブーム−言語の教育問題について考える(1999/3/19)
スイス在住 野嶋 篤
- WR0009 疎外からの脱却 ―閉塞した社会・希望のない社会からの脱却(1999/3/16)
深江長坂医院:長坂壽訓
- WR0005 ポトマック通信− アメリカから日本を考える(1999/3/16)
− 中央大学総合政策学部教授:細野助博
- WR0003 新世紀のスイス(スイスと日本は共通点も多い)− スイスから(1999/3/16)
在スイス 経営コンサルタント:佐多直彦
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