おせち通販の製造元と販売元の関係性に注意しておせちを選ぶ
おせち通販で購入者が勘違いする点で多いのが製造元と販売元の関係です。
おせち料理を購入する場合、先ず目にするのが表記されている商品名だと思いますが、殆どの人はその商品名で、ある程度の価値を判断すると思います。
この表記によって理解を誤ると本来、優先して選んだはずのおせち料理も全く違った点を優先して選んでいたことにもなりかねないので、商品名と実際に作っているメーカーや通販との関係を確認してから選ぶことで納得したおせちを取り寄せることができます。
おせち通販における製造元と販売元の関係性の例
先ず、例を上げると〇〇ホテル〇〇おせち三段重といったおせちの商品を取り扱っている通販があるとします。
この場合は販売元である通販が製造には一切タッチしていないと判断できますが、〇〇ホテルが実際に作っているものなのか、それとも〇〇ホテルが専門の業者で依頼をかけて商品化しているおせち料理なのかは調べてみないとわかりません。
この場合、問合せたところで正確な情報を得れるといった確証もないので〇〇ホテルに拘って選ぶのは少しリスクがあるような気もします。それ以前に例えば、大手の百貨店を信頼して購入しているという場合は何を信頼しているかで大きく違ってきます。
〇〇ホテルと表記があるので大手の百貨店の関連であるかないかは判断できるものの、信頼している点が大手の百貨店が作っているからという事であれば間違いなく、〇〇ホテルと表記されたおせち料理を購入するのは間違いだということです。
ただしそのホテルや料亭が直接作っているということと、レシピの提供やプローデュースしていることでは価格に反映してきますので、それを考慮して検討する必要があります。
たとえば、そのホテルや料亭が直接作っているということになると、大型の最新冷凍設備はありませんので、正月三箇日まで日持ちする程度に作り始めなければなりません。
さらに遅くても大晦日までには配達完了しなければならないので、生産完了までの期間は1日2日ほどしかありません。そうなるとおのずと生産台数が限られてきて(およそ50台~100台)、価格も10万から30万円ほどになってしまうのです。
これが、大手の百貨店が販売しているおせち料理だからチェック機能も万全だろうという信用で購入しているのであれば問題ありませんが、大手の百貨店が商品化するにあたり深くタッチしているおせち料理を購入したいということであれば百貨店オリジナルおせちということになります。
オリジナル商品のおせち料理であれば製造は関連工場などに依頼するにしても企画やメニュー構成、使用食材の指定などは行っている可能性が高いからです。基本的に大手と呼ばれる百貨店が取り扱う自社ブランドのオリジナルおせちは主流ではありません。
ショッピングモールでもこれは同じ
これは大手の百貨店だけに限ったことではなく。楽天やアマゾンといった大手のネット通販の場合はオリジナルのおせちを販売していないので直接製造に深く関わっていることもないので取扱いにあたり簡単な確認だけだと想定できます。
なので、販売元と製造元が同じもしくは近い関係にあるおせち料理を購入したいのであればメーカー直販のおせちやや関連工場で作る通販オリジナルのおせちがおすすめです。
特に通販オリジナルのおせち料理の場合、おせちの監修は有名料亭などに依頼していても価格設定や実際に商品化するおせちのメニュー構成や食材指定などは深く関係しているので、ある意味販売者が売りたいおせちをコントロールできるといっても良いでしょう。
そのような点でも人気の品々やメニューを取り入れたりすることも販売者側で自由にコントロールできるので適確なニーズを取り入れている通販のおせちが売れ筋人気になっているといっても過言ではありません。

2010年より毎年おせち通販でおせちを購入し、検証しています。また積極的におせちの展示会などに足を運び、様々なおせち料理も研究しています。
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